鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

たまごっちは製品自体を育てている

[要旨]新製品開発には比較的多額の投資が必要ですが、多くの投資を必要としない、既存製品の製品寿命を延ばす手法は、先行きの見えにくい時代に適しているものと考えられます。そこで、製品をどう改良するか、顧客へのリサーチが、より大切になっています…

大手小売業への政府による資本支援

[要旨]田村大臣が、大規模な小売業に対しては、資本支援を検討していると言及しましたが、もっと、迅速、かつ、円滑に利用しやすい政策を打ち出さなければ、事業に行き詰る会社が現れ、中小企業にも悪影響が及ぶことが懸念されます。[本文]25日に、テ…

株主の代わりに銀行に意見をきく

[要旨]オーナー会社は、経営方針の一貫性があるという面で優れていますが、その一方で、経営者が独善的になってしまうという危険性もあります。そこで、適宜、銀行に自社を評価してもらうなど、独善的にならないような対策をとることが大切です。[本文]…

貸倒が発生した時の銀行への対処法

[要旨]自社の債権に貸し倒れが発生したとき、それは、銀行取引に悪い影響を与えます。しかし、それを隠そうとすることは、かえって、銀行からの不信感を高めることになりますので、積極的な情報開示を行うことが大切です。[本文]経営コンサルタントの小…

21世紀は勝てる戦略に組織が従う時代

[要旨]20世紀前半は、組織が戦略に従う時代であったようですが、20世紀後半は、戦略が組織に従う時代であったようです。そして、21世紀は、勝てる戦略に合わせて、組織を育成する時代になっていると思われます。[本文]先日、私が制作しているポッ…

経営者保証解除のダブルバインド

[要旨]経営者の方が、真摯に自社の事業の発展に努めていれば、銀行はそれを評価し、個人保証の解除に応じてくれるでしょう。一方で、保証の解除にしか目を向けていない経営者の方は、かえって、その目的の達成が遠のいてしまうでしょう。[本文]前回、「…

保証解除してもらえない本当の理由

[要旨]融資を受けている会社の中には、経営者保証をなかなか解除してもらえない会社もあります。その理由は、銀行が解除になかなか応じないためと考えている会社が多いようですが、実態は、会社の経営が実質的に個人商店のままであるという面が考えられま…

身語意

[要旨]これからは、経営環境の先行きが不透明な時代なので、過去の経験に頼らず、新たな行動をすることが大切になっています。[本文]岡山県倉敷市にある真言宗の寺院、高蔵寺の住職の天野高雄さんが、先日、配信したメールマガジンに、「身語意」につい…

学ぶ必要のない人ほど学ぼうとする

[要旨]コンサルティングを受ける必要性の高い会社ほど、コンサルティングを受けようとせず、逆に、コンサルティングを受ける必要のない会社ほど、コンサルティングを受けようとする傾向が見られます。このことから、業績を改善するには、経営者の方の学ぼ…

すきなことだけをしていれば成功するか

[要旨]事業活動には嫌な活動もありますが、事業活動を全体から見れば、その必要性を理解し、能動的に臨むことができます。したがって、経営者の方は、嫌なものはやりたくないと、安易に考えず、事業全体を俯瞰することが大切です。[本文] 本田健さんの著…

利益のすべてが排出権

[要旨]電気自動車メーカーのテスラは、自動車製造事業自体は赤字ですが、温暖化ガス排出枠の売却益で収益を得ています。このような21世紀型の会社は、利益を得る仕組みが、従来の会社とは異なるという特徴があるようです。[本文]一橋大学名誉教授の野…

シェアトップの座を奪い返した方法

[要旨]キリンビールが、ビール系飲料のトップシェアの座を奪い返したときの、営業本部長だった田村さんは、特別なことをしたようではなく、実効性のある営業活動を徹底して行うよう、強力なリーダーシップを発揮したことに尽きるようです。このような基本…

法律に触れないだけでは成功しない

[要旨]経営者の方の事業運営上の判断は、法律に触れないものとすることは、最低限のことです。よい成果を得るためには、さらに、ビジネスの観点からよい判断を行うことが必要ですが、この観点を持たずに判断をしてしまうことは避けなければなりません。[…

経営者と自己肯定感

[要旨]経営者の自己肯定感が低い場合、経営判断が独り善がりになる傾向があります。そこで、会社にとって、より望ましい経営判断ができるようになるために、経営者の方は、自己肯定感を高めることが必要になるでしょう。[本文]経営コンサルタントの相馬…

会議の弊害を避けるには

[要旨]会議での意思決定を、参加者の責任回避として悪用されることが、しばしば見られますが、そのようなことが起きないよう、従業員の方に対して、前向きな発想ができるよう、刺激を続けて行くことが、経営者の重要な役割と言えるでしょう。[本文]心理…

投資家になるにはビジネスオーナーから

[要旨]いわゆる不労所得を得るには、インカムゲインを得る「投資家」になるべきとロバート・キヨサキさんは述べておられますが、投資家になるには、ビジネスオーナーの経験が必要です。しかし、実際に、ビジネスオーナーになることは容易ではなく、ビジネ…

社長の所有する土地に建てた会社の社屋

[要旨]社長個人の所有する土地の上に、会社の所有する建物が建っている場合、経営者保証ガイドラインの示す、「法人と経営者との関係の明確な区分・分離」に該当しないと考えられます。しかし、この規定は、経営者保証を解除してもらおうとするときの判断…

残業が減らない真の理由は過剰品質

[要旨]日本の会社で残業がなかなか減らない原因は、顧客からの要望を断りにくいという慣習が強いためと考えられます。そのような、「お客さまは神さま」という発想が、従業員を酷使することにつながることから、顧客の過剰な要望は断るという姿勢を打ち出…

教え魔

[要旨]コンサルタントや経営者の中には、独善的になって、顧問先や部下に対して一方的に教えようとする「教え魔」の面が見られることがあります。でも、教えられる側が能動的に活動できるようにするためには、相手の意見も取り入れるようにすることが望ま…

業種と業態

[要旨]業種と業態に関し、業種については、明確化されている一方で、業態については、明確な定義はないようです。そこで、業態とは、「小売業について、取扱商品の販売方法、売場面積などで分類するもの」として考えて行きたいと思います。[本文]業種と…

融資の小手先の面談テクニックは無意味

[要旨]銀行に対して融資を申し込むときに、うまく面談できれば融資の承認が得られると考える経営者の方がいるようですが、実際には、財務情報が90%を占めており、面談内容については、あまり審査結果に関係はありません。したがって、円滑に融資を受け…

大企業より魅力的な中小企業

[要旨]中小企業であっても、エクセレントカンパニーを目指している会社は、求職者から評価される可能性が高くなります。したがって、規模の小さい会社は優秀な人材が集まらないという考え方は持たず、よい会社を目指すことで、徐々に、人材に恵まれるよう…

稽古三年

[要旨]事業改善のためには、即効性のある方法が大切ですが、現在は、それだけではライバルとの競争に優位に立つことが難しくなっています。そこで、人材育成など、即効性はなくても、長期的視点で重要な過大に取り組む姿勢が、ますます重要になってきてい…

情報化武装だけでは競争力は高まらない

[要旨]情報化武装すれば競争力が高くなると考えている経営者の方が多いようですが、それは、逆で、どういう戦略をとるかが先にあり、そのために、情報化武装をすると考え方をを持たなければ、いくら情報化武装をしたとしても、会社の競争力は高くなりませ…

休眠会社への融資

[要旨]事業を始めようとするときに、会社の設立費用を節約するための、きちんとした手続きをせずに休眠状態にした会社を買い取ることをしようとする方もいます。しかし、そのような会社は、きちんと財産が残っているか、簿外債務がないかという懸念がある…

システム障害の原因は組織のスキル低下

[要旨]みずほ銀行のシステム障害の原因は、システムそのものよりも、それを利用する組織のスキルに問題があったようです。したがって、これからは、情報技術をきちんと管理できるような組織のスキルを高めることが、経営者に求められています。[本文]日…

戦略が先で事業が後

[要旨]単に、業種選定を後に行いさえすればよいということは言えないものの、業種を先に決めてしまうと、市場への対応が限定される会社が多くなっており、Amazonやアパホテルのように、業種を後から決めることで、市場のニーズに的確に応えることが…

Excelは準備が7割

[要旨]Excel業務改善コンサルタントの小野さんによれば、完成度の高いExcelの表を作成するには、表を作成する時間のうち、7割を準備にあて、実際にExcelを操作する時間は、3割が妥当ということです。これは、ビジネスにもあてはまると思…

ビジネスは左上で差がつく

[要旨]人材育成、体制整備、戦略立案など、緊急性が高くなくても重要な活動を実践している会社は、競争力が高まり、ライバルとの差を伸ばしています。[本文]先日、イーメディック社長の小島幹登さんが、ポッドキャスト番組で、「経営者が左上の活動をす…

銀行の伴走型支援は迷惑?

[要旨]4月から、新たに取り扱いが始まる伴走支援型特別保証制度を利用した会社は、融資を受けた後は、3か月ごとに銀行から経営行動計画書の実施状況の確認を受けることになっています。これは、融資を受ける側にとって、負担と感じられると思われるので…