鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

がんばっているのに報われない理由

[要旨]営業マンなどは、営業活動をして、すぐに成果を得たいと考えてしまいますが、冷静に考えれば、すぐに成果をえることはできません。したがって、営業活動の視点を変え、将来、たくさんの成果を得るために、早い段階からたくさんの種撒きに注力するこ…

地方銀行の店舗の15%が実在しないさ

[要旨]地方銀行の店舗の約15%にあたる1,531店は、物理的には存在していないブランチインブランチになっているそうです。さらに、これからは、2,857店が統廃合される可能性があるそうです。したがって、中小企業経営者は、銀行職員と接触でき…

行動することがすばらしい

[要旨]なかなか成功できないと考えている方は多いようですが、その要因は、単に、現在の行動を変えないということが多いようです。ただ、人はうまくいかない原因を、外部に求めがちなので、視点を変えることで、成功に転じるきっかけをつかむことが可能に…

忘れられがちな経済活動のグローバル化

[要旨]日本の会社の事業活動は、グローバル化していたり、または、外国の経済活動に大きく影響を受けています。したがって、日本国政府の経済政策も、それを前提にすべきものですが、現在の政府の政策は、そのような視点が欠如していると言えます。[本文…

コンサルタントはあくまで『使う』もの

[要旨]事業の改善のために、会社がコンサルタントを活用することは大切ですが、会社側が主体的に改善活動を行わなければ、受動的な活動しかできず、真に効果のある改善活動を実践することができません。そこで、意思決定や実行のオーナーシップは、コンサ…

安全確保のためなら損失はいとわない

[要旨]職場は「安全第一」と考える経営者の方は少なくありませんが、「安全確保のためなら損失はいとわない」と明言しなければ、部下たちは経営者の本心をいぶかしがり、結局、利益を優先してしまいかねません。したがって、経営者は、言葉通り、安全を最…

トラブルへの対処は合目的的に徹する

[要旨]トラブルが起きたとき、上司は、それを起こした部下を批判したくなりますが、そのようなことをしていると、トラブル隠しが状態化してしまうので、さらに状況は悪化してしまいます。したがって、上司は、部下への批判は行わず、トラブルの解決にのみ…

正解主義と現場のどうしようもない現実

[要旨]組織の大きな会社では、本社部門は、現場に対し、机上で考え出した「正解」を押し付けししまいがちです。しかし、それは、多くの場合、真の課題解決につながらないことから、現場の従業員は本社スタッフへは本当のことは伝えにくいという前提に立ち…

株主の利害と従業員の利害は対立しない

[要旨]経済産業省が株主の権利を強化しようとしていることは、会社の統治を健全にするためのものであり、極めて正しい方針です。しかし、株主の利害と従業員の利害は対立するという、誤った考え方に基づき、株主の権利強化を批判する学者もおり、そのよう…

創業家の影響力

[要旨]会社は株主の意向にそって経営が行われることが原則ですが、現実的には、創業家の影響力が大きく働いていることもあります。その影響力が、会社をまとめるためによい方向に影響することもありますが、逆に、不祥事を招いたり、会社に終焉を招いたり…

会社員と起業家精神

[要旨]事業に安定を求める方は、ルーティンワークなどに向いている場合が多いので、自らは起業せず、会社員として働くことが向いていると考えることができます。また、自ら起業した経営者の方は、従業員の方に対して、起業家精神を求め過ぎないことが妥当…

確実な成功ノウハウは存在しない

[要旨]ビジネスの経験の浅いビジネスパーソンは、確実に成功するノウハウを求めようとしてしまうことがあります。しかし、そもそも、確実に成功することはできないので、不可能なことを可能と考える発想に誤りがあります。そして、そう考えてしまう要因に…

DXでラーメンを4,000円で売る

[要旨]米国では、ラーメンが2,000円以上で販売されていますが、その要因には、DXの活用が挙げられます。DXによって、顧客満足度を向上させたり、トッピングや追加注文の機会を増やすことが可能になっています。このように、価値創造は、商品その…

私募債で調達した資金での不動産購入

[要旨]不動産を購入するための融資は、ほとんどの場合、購入物件を担保とすることが条件となります。しかし、私募債で調達した資金の使途については自由度が高く、不動産を購入した場合も、それを担保にするという条件はありません。[本文]先日、税理士…

ポストモーテム

[要旨]アマゾンでは、プロジェクトが完了すると、成功したかどうかにかかわらず、ポストモーテム(事後検証)を行っています。これにより、組織としてノウハウが蓄積され、次のプロジェクトに活かすことができるようになります。それが、アマゾンのパフォ…

善意だけでは十分ではない

[要旨]事業活動では、よりよい成果を得ようという意欲を持ちながら、従業員が勘と経験で判断をしていることは珍しくありません。しかし、経営者としては、そのような勘と経験に頼らず、KPIを使って、暗黙知を形式知にする、すなわち、仕組づくりをする…

適切なKPIは最初からわからない

[要旨]顧客満足度は、問い合わせの回数などで、間接的に把握することができます。したがって、問い合わせ回数などをKPIに設定することで、顧客満足度を高めることができます。ただし、問い合わせ回数が減っているにもかかわらず、新規顧客が増加しない…

KPIを活用した改善活動

[要旨]Amazonでは、KPI(重要業績評価指標)を活用して事業を改善しています。このKPIの特徴は、階層的に設定されているので、ある、KPIが達成できなかったとき、その下位のKPIを分析することで、達成できなかった要因を把握したり、改…

ソーシャル・コヒージョン

[要旨]会議で対立する意見が出たときは、足して二で割ることでその場を収めることが起こりがちです。しかし、それは、必ずしも、正しい結論とは限らないので、参加者が納得するかどうかではなく、あくまで、正しい結論を出すかどうかにこだわらなければな…

株主資本主義は仮構

[要旨]岸田総理大臣は、株主資本主義を是正すると述べています。しかし、資本主義は存在しません。また、現在、富の再分配がうまく機能しないといった社会問題は、株主が望むものでもありません。さらに、社会問題を起こしている組織は、株式会社だけでは…

種撒きをしている会社は逆境に強い

[要旨]会社が資金繰に窮してしまうと、資金繰の維持だけで手がいっぱいになり、収益を得るための活動にはなかなか手がまわらなくなります。したがって、資金繰が悪化する前に、収益を得るための活動をすることが大切です。しかし、それが実践できない会社…

在庫は悪ではない

[要旨]在庫は悪というイメージを持たれがちですが、在庫を多めに持つことで、収益機会を得ることもあります。したがって、経営者が目指すべき在庫量は、収益を最大化する在庫量です。ただし、それは事前には正確に把握できないので、仮説、実践、検証を繰…

自分がいなければ成功しなかった事業

[要旨]はやぶさ2のプロジェクトは、チームワークを重視しており、メンバー全員が、「自分がいなければ成功しなかった」と思える組織になっているそうです。このような体制を整えることにより、解決困難な課題に直面しても、各メンバーが高い当事者意識を…

ベンチャーキャピタルは労力がかかる?

[要旨]ベンチャーキャピタルから資金提供を受けた会社は、株主であるVCへの対応にアカウンタビリティを果たすため、ある程度の労力が必要です。しかし、VCは、銀行と異なり、会社の株主、すなわち、当事者として銀行より強力に協力をしてくれます。[…

売れているカレーパンを廃棄する決断

[要旨]セブンイレブンが昨年から販売を開始したカレーパンは、味の良さでヒット商品になりましたが、そのような商品を開発するに至るまでは、20年前、社長だった鈴木敏文氏が、数千万円の損失を出す決断をしたという経緯があります。鈴木氏のように、経…

食品製造業の競争力の源泉は管理能力

[要旨]おせち料理を製造している久松は、60人のパートタイマーで年間16万食のおせち料理を製造しているそうです。そして、このパートタイマーのシフトをうまく組むことが大量の製品を製造する鍵になっており、同社の競争力の源泉になっているそうです…

円滑に融資を受ける方法は業績の改善

[要旨]銀行は、利益を得るために融資額を増やそうとしています。したがって、融資を断られたときは、銀行が貸し渋りをしているからではなく、自社の業績に改善点があると考えることが妥当です。この点に目を向けずに、単に、テクニックだけに頼って資金調…

経営者保証解除のための基本的な考え方

[要旨]経営者保証解除は、業績のよい会社は、容易に応じてもらえます。したがって、業績を向上させることが、経営者保証解除の最善の方法と考えられます。もし、業績がよくないときは、事業改善のための計画を銀行に伝え、高い当事者意識をもって経営に望…