鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

顧客第一とはカスタマーオリエンテッド

[要旨]本当の意味での顧客第一とは、単に、顧客を最優先することではなく、顧客を重視する事業活動を行い、その結果として、自社の利益を得ることですので、従業員などに伝えるときには注意が必要です。[本文]事業方針として、「顧客第一」をかかげてい…

知っている情報こそ大切

[要旨]競争が激化しつつある現在は、一朝一夕に事業を成功させるようなノウハウはなく、トライアル・アンド・エラーを繰り返して得られるノウハウが決め手になるので、手間を惜しむことは、かえって、成功を遠ざけることになります。[本文]先日、ビジネ…

情報技術と人材育成

[要旨]情報技術の進展が目まぐるしい中、新たな情報技術を活用するには、単に、それを導入するだけでは事業は改善せず、それを使いこなせる人材の育成も大切であり、その人材育成をする役割が、これからの経営者に大きく求められています。[本文]TAB…

害虫は害か?

[要旨]ビジネスにおいて、それを遂行するときに不都合なものは、悪いものと評価してしまいがちですが、もっと大きな視点でみると、必要であるということもあるので、ビジネスパーソンの方は、より大きな視点を持つことが大切です。[本文]先日、青森県で…

褒めてやらねば人は動かじ

[要旨]部下の指導は褒めることが大切だと理解しつつも、実際に、経営者や管理職の方の多くは、育成スキルを身に着けていないために、厳しい指導をしてしまいがちですが、現代は、従業員を育成できなければ業績もあがらないので、経営者や管理職の方は、人…

合同会社の薦め

[要旨]合同会社は、株主総会を開く義務はない、役員の任期がない、決算公告の義務がないなど、中小企業に向いた会社になっています。[本文]私は、これまで何度か合同会社をお薦めしてきましたが、今回、改めて合同会社の利点について説明したいと思いま…

いまの状況は自分が作り出している

[要旨]ビジネスでは現状に満足できないことはたくさんありますが、その原因は、意外と自分自身にもあるということもあるので、自分自身の行動や考え方を見つめなおすことで、現状の打開策が見つかる可能性があります。[本文]土地家屋調査士で、遺品整理…

マネジメントは収支も対象

[要旨]経営者の方は、事業に関するスキルを持つだけでなく、財務管理を含めたマネージメントスキルを身に着ける必要があり、それなしには、事業全体を管理できず、事業を成功に結び付けることはできません。[本文]以前、プロスポーツ選手を専門に顧問先…

金利でとった顧客は金利でとられる

[要旨]現在は融資金利が低い時代であり、取引銀行は、融資利率の低さよりも、いざというときに支援してもらえるような関係づくりを優先することが賢明です。[本文]税理士法人古田土会計の森尾勝俊先生が、Youtube動画で、銀行との融資取引に関す…

砂山の法則

[要旨]会社の事業は、経営者や従業員のスキルだけでは、拡大に限界があるので、経営者の方は、商品が売れる仕組みづくりに注力することが必要です。[本文]楽天大学学長の仲山進也さんの著書、「楽天大学学長が教える『ビジネス頭』の磨き方」の中に、「…

新型コロナ対策資本性劣後ローンの特徴

[要旨]日本政策金融公庫が融資するコロナ対策劣後ローンは、業績不振な会社に対して融資することで、その会社の自己資本比率を高め、他の金融機関からの融資を受けやすくしようとするものです。[本文]8月3日から、第二次補正予算に基づく、日本政策金…

在庫管理とマネジメント

[要旨]適切な在庫管理を遂行するためには、管理手法を学ぶことが基本ですが、それだけでなく、経営戦略に基づいてマネジメントが行われることが、より重要です。[本文]前回まで、11回にわたり、拙著、「図解でわかる在庫管理いちばん最初に読む本」の…

経済的発注量

[要旨]経済的発注量とは、在庫に関する費用である、発注費と在庫維持費の両者の合計額が最も少なくなるような、在庫発注量のことです。[本文]今回は、経済的発注量(Economic Order Quantity、EOQ)について説明します。EOQ…

個別法・先入先出法・最終仕入原価法

[要旨]棚卸資産の代表的な評価方法には、個別法・先入先出法・最終仕入原価法などがありますが、それぞれ、業種に適した評価方法を適用することが望ましいと言えます。[本文]前回は、棚卸資産の評価方法について説明しましたが、今回は、その代表的な評…

棚卸資産の評価方法

[要旨]棚卸資産の評価方法には、個別法、先入先出法、最終仕入原価法などがありますが、それは、会計的な観点から、便宜的に評価する方法ですが、会社の利益を正確に測定するために、重要な手続きでもあります。[本文]今回は、棚卸資産の評価方法につい…

在庫金利

[要旨]在庫品を増やす場合は、死蔵品の発生リスクだけでなく、在庫品の購入代金の調達費用などの維持費用を、在庫金利として把握する必要があります。[本文]在庫管理のポイントとして、効率性のほかに、維持費用の観点からも管理することは有効です。在…

GMROIと交差主義比率

[要旨]在庫額からどれくらいの売上総利益が得られているかを測る指標に、原価を基準に計算するGMROIと、売価を基準に計算する交差主義比率があり、それぞれ事業の特性に合わせて利用されています。[本文]在庫に関しては、死蔵品や棚卸減耗などの損…

在庫と機会原価

[要旨]収益機会を逃すことは、財務会計の観点では、収益も損失も発生したことにはなりませんが、管理会計の観点では、損失、すなわち、機会原価が発生した認識するので、経営者は全体最適を目指して、機会原価が発生しないような判断をすることが大切です…

商品評価損と陳腐化

[要旨]在庫品の経済的な価値が下落することを陳腐化といい、その価格の下落を商品評価損といいますが、自社商品の価格を維持するために、意図的な陳腐化である、計画的陳腐化が行われることもあります。[本文]前回は、品質の劣化などが原因で価値が減少…

棚卸減耗

[要旨]品質の劣化などによる経済的価値の減少を棚卸減耗といいますが、これをなくすことはできないものの、適宜、管理することによって、最小限とすることができるようになります。[本文]前回は、死蔵品や滞留在庫を少なくするよう、在庫品を管理するこ…

在庫管理と死蔵品・滞留在庫

[要旨]事業活動を行うと、どうしても売れ残る在庫が発生してしまいますが、それらは、死蔵品や滞留在庫と呼ばれ、在庫品を仕入れた後も、損失が大きくならないよう、適宜、管理することが必要です。 [本文]前回は、在庫を持つことが収益機会を増やすこと…

政策在庫と財庫と罪庫

[要旨]在庫を持つことは、ビジネスチャンスを増やすことになる、すなわち、財庫ということができますが、それが売れ残ってしまうと、損失、すなわち、罪庫にもなってしまうので、どのような在庫量を持つかをバランスよく判断するところに、経営者の方の能…

適切な在庫量は事業戦略によって決まる

[要旨]適切な在庫量は、会社の事業戦略によって決められるので、最終的には、経営者がどのような事業を行うのかによって、適切な在庫が決められるということになります。[本文]前回に引き続き、在庫管理の改善ポイントについてご説明します。今回は、在…

売上原価と仕入額

[要旨]売上総利益は売上高と売上原価の差で求めますが、売上原価と仕入額は異なることに注意が必要です。[本文]先日、私が8年前に出版した、「図解でわかる在庫管理いちばん最初に読む本」が増刷され、第10刷になりました。これを機会に、今回から数…

想定外を想定するセンス

[要旨]コロナ禍の中、事業回復のための打ち手はあまりありませんが、非常時に備えてBCPの策定をしておこうという姿勢は重要です。[本文]先日、中小企業診断士の神谷俊彦先生に、私の制作しているポッドキャストにご出演いただきました。その際、神谷…

経営判断は会計データの裏付けをとる

[要旨]中小企業経営者の方の中には、月次決算に基づく事業改善活動を不要と考えている方は少なくありませんが、客観的な根拠に基づく改善活動は重要であり、基本的なことなので、軽視することは避けなければなりません。[本文]前回、あまり業績のよくな…

成功者になれない原因は食わず嫌い

[要旨]多くのビジネスパーソンは、成功ノウハウの書かれた本を買うといった、改善しようとするふりをすることで満足してしまいますが、本当に事業を改善したい場合は、食わず嫌いをせずに貪欲に改善ノウハウを実践する必要があります。[本文]先日、水野…

融資とレバレッジ効果

[要旨]融資を受けることによって、レバレッジ効果(てこの作用)が大きくなり、自己資本に対する利益率は高くなるので、融資は積極的に活用すべきですが、これが高くなり過ぎると、自己資本比率は低くなり、経営が不安定になるので、注意が必要です。[本…

偉人は周りの人に迷惑をかける人?

[要旨]ビジネスパーソンとして成功するには、自分なりの明確な価値観を持たなければ、活動の方向も定まらず、研ぎ澄まされたものにはならないので、満足の行くものにはならないでしょう。[本文]毎回欠かさず視ているわけではないのですが、先日、たまた…

他人のふんどしで相撲をとって負ける

[要旨]銀行は、融資相手の会社の利益の一部を、貸付利息として受け取るという、間接的に経済活動にかかわる事業を行っているため、逆に、経済全体が低迷すると、融資相手の会社の業況の低下によって、不良債権処理費用が増加するなど、銀行も間接的に業況…