2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧
[要旨]事業活動で創造する価値は、単に、ビジネスモデルから発生するのではなく、提供する商品やサービスそのものに内在していたり、接客のような顧客との接点で生まれたりします。したがって、経営者は、それらを実現できるような人材育成等の働きかけを…
[要旨]顧客重視の事業を実践するには、従業員の方が、顧客に対してリーダーシップを発揮することが必要になります。そこで、経営者は、単に、「顧客を重視しなさい」と指示をするだけでは、顧客重視は実践されず、顧客重視を実践するための具体的な活動内…
[要旨]財務会計に基づく財務諸表は、利害関係者に定期的に自社の業績を把握してもらう目的で、1年ごとに作成されている一方、事業サイクルは1年以上のことも珍しくありません。したがって、事業の成果を正確に把握するために、プロジェクトごとの業績を…
[要旨]管理会計は、経営者が適切な経営判断を行うためのツールですが、多くの会社では、財務会計を中心に記録が行われており、管理会計を活用するための情報を得る仕組みが十分ではないようです。そこで、業績を高めるためには、管理会計を活用するための…
[要旨]単品管理など、会社の財務情報を収集する仕組みは、上場会社でも行われていないことがあります。そのことは、事業の改善の妨げになるものの、その仕組みを作ることは、社内の抵抗が大きかったり、多大な労力がかかり、なかなか実践されません。しか…
[要旨]多くの会社では、商品の原価管理を行っていないため、社長の思い入れのある商品が、実際は原価が高いにもかかわらず、それを売り続けた結果、いつまでも業績が改善しないという事例は少なくありません。したがって、事業の改善策を策定するにあたっ…
[要旨]M&Aによってシナジー効果を得ることはできるものの、それは、単に、会社を合併するだけでは実現しません。両社の従業員に対して、シナジー効果が得られるよう、動機づけを行なったり、情緒を調整したりするスキルが必要です。このように、事業の…
[要旨]一般的な財務分析は教科書に書いてある通りですが、コンサルタントや銀行職員は、支援相手の会社の支援の経験を通し、ひと、もの、かねのダイナミックな動きを洞察しながら、さらに深い部分の分析を立体的に行います。[本文]今回も、前回に引き続…
[要旨]会社の経営資源のひとつである、「かね」の論理を理解するには、「簿記」の仕組みを理解する必要があります。簿記の仕組みを理解できていないと、経営者としての管理能力が限定されることになるので、経営者にとって簿記を習得することは必須と言え…
[要旨]会社の課題については、財務諸表から読み取れるものもありますが、もっと深いところにある真の課題は、銀行職員や経営コンサルタントなどの第三者的、かつ、専門的な立場にいる人の方が、的確に指摘できることがあります。そこで、そのような専門家…
[要旨]例えば、会社の在庫が多すぎてもリスクがありますが、少なすぎてもリスクがあります。このように、リスクは完全には回避できないものですが、だからといって、経営者の方が、リスクへの備えをしなくてもよいということにはならず、自社の事業方針を…
[要旨]会社の過去の業況は、財務分析で行うことができますが、融資審査は、過去のデータから、将来、どうなるかを分析した結果で判断します。そこで、これまで業況が良かったとしても、それが将来も続くかどうかを判断する情報を銀行に提供すると、融資審…
[要旨]かつて、石坂産業では、人事評価制度がなかったため、昇格・昇給の基準が曖昧になっていたことから、従業員の方が不満を感じていました。そこで、同社では人事評価制度を作成し、どのようなスキルを習得すれば評価されるかを明確にしたことから、従…
[要旨]石坂典子さんは、石坂産業の代表取締役に就任したのち、連帯保証契約の解除を銀行に要請した結果、同社の財務面の透明性の高さが評価されて応じてもらえることができました。この透明性は、月次試算表を迅速に作成するなど、適宜、情報開示ができる…
[要旨]石坂産業は、新たな管理システムで、社内のあらゆる情報を把握できるようになりましたが、最初は、従業員たちは、その情報に関心を持ちませんでした。そこで、社長は、従業員たちに、時間をかけて、目標管理を行わせ、社内の情報の意味を理解させて…
[要旨]石坂産業では、ベテラン社員が退社し、経験の浅い社員が増えた結果、機械の故障が増加しました。そこで、新たに基幹システムを構築し、機械の稼働時間などを管理した結果、機械の管理を容易にしました。このように、情報技術を活用することで、経験…
[要旨]石坂産業では、同業他社に自社工場を積極的に見学させていますが、同社では、機械を使いこなせる人材を、長年にわたって育成してきたことから、他社が、単に、同じ設備を導入しても、自社を完全にコピーすることは不可能と、石坂さんは考えているそ…
[要旨]石坂産業では、同業他社から、廃棄できなかった廃棄物の、再処理を受注するために、業績改善ノウハウや、自社の財務データを公開しました。このように、ライバルを利する「自利利他」を実践することは、勇気のいる決断ですが、最終的には、自社の売…
[要旨]産廃会社の石坂産業では、イメージ改善のために、工場の見学者を受け入れていますが、見学者から従業員の方が、直接、評価されることから、従業員の方の士気が向上し、業績の改善につながっています。このような、従業員の方に部外者の評価が伝わる…
[要旨]コストコと業務スーパーは、大きいサイズの商品を低価格で販売しているという点で共通していますが、コストコは富裕層を、業務スーパーは低所得者層を標的にしており、競合していないようです。これは、両社のポジショニングが異なっているというこ…
[要旨]コロナ禍にあっても、コメダ珈琲店は業績を伸ばしていますが、それは、駐車場から店舗設計することで、顧客が来店しやすくしているからのようです。このように、現在は、飲食店であっても、商品そのものよりも、利用しやすさなどの、総合的な観点で…
[要旨]スーパーマーケットの成城石井は、自社の看板商品であるチーズケーキなどを製造するために、約66億円の工場を新設しました。現在は、このように、小売業の会社が自ら商品を開発、製造しなければ、競争力のある商品を販売できなくなっており、これ…
[要旨]ある電機メーカーは、CEOが経営会議の場で役員たちに言いたいとを言ってもらうことで、参加者の当事者意識を高めたことから、業績を回復することができました。もちろん、組織の構成員全員の当事者意識を高めることは、容易なことではありません…
[要旨]会社の中で意見の対立が起きることがありますが、それは、心の深いところでは、自分の存在価値を否定されたくないという思いがあると考えられます。そのような対立は、組織に悪い影響を与えるだけでなく、組織的な意思決定をを阻害し、また、組織を…
[要旨]Googleの元会長のシュミット氏は、エグゼクティブコーチに、自分自身の改善点を指摘してもらっていたそうです。それは、経営者は、会社の情報は把握できるものの、自分自身の改善点は、コーチのような専門家を使わなければ、把握できないとい…
[要旨]社長は会社の業績を高めようとして、社外で得た情報を事業に活用しようとします。しかし、社長以外は、社外の情報に触れる機会が相対的に少ないので、社外の情報を社長から受動的に受け入れることになります。そこで、役員、従業員にも、社外の情報…
[要旨]コーチエイ社長の鈴木さんは、ご自身の会社の存在意義を、時間をかけて役員たちと話し合いを続けています。このような対話のプロセスによって、役員たちは、会社の目的と自分の目的を結びつけることができるようになり、事業活動をより洗練されたも…
[要旨]経営者の方は、ひとり、または、限定された人たちで会社の方針を決め、それを社内に伝えることが多いと思いますが、そのままでは、従業員たちは受動的に活動することになります。そこで、会社の目的と、従業員が働く目的が多く重なるよう、体制を整…
[要旨]問題解決の場である会議では、客観的な視点で問題の原因を分析し、当事者意識をもって解決策を考えなければなりません。しかし、解決策を考えるときも、外部観察者の視点のままでいる人が多いので、会議の参加者は、自らが問題の一部になっていると…
[要旨]一般的には、対立は避けるべきものと考えられがちですが、成熟度の高い会社では、“対立は創造のための手段”と認識されています。したがって、時間はかかるものの、役職員の間で忌憚のない意見を出し合える環境を整え、よりブラッシュアップされたア…