鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

キャッシュフローと利益

中小企業で融資をなかなか受けられない 会社に共通する点は、銀行に説明できる 資料を用意できないということです。 といっても、複雑な資料を用意する必要は ないのですが、それでも利益が出ているか どうかということは説明する必要が あります。 しかし、…

社長の価値観

私が会社に勤務しているときは、当然、 気の合わない人が何人もいました。 中でも、最も嫌だった人は、自己中心的な 立ち居振る舞いをしている人です。 顧客の中にも、そういう人はいましたが、 会社でも自己中心的な人に合わせなければ ならないとなると、…

投資判断

先日、日本経済新聞に、「日本電産、残業 ゼロへ1,000億円投資 」という記事を 載せていました。 内容としては、 「2020年までに1,000億円を投資 して、同年に国内従業員約1万人の残業を ゼロにする。 最新のロボットや スーパーコンピュータ…

説明責任

前回に引き続き、今回もテレビ東京さんの モーニングビジネスサテライトを見て 感じたことを書きます。 昨年のことですが、 外食産業の物語コーポレーションさんの 小林佳雄さんが、オランダのジャーナ リストであるウォルフレンの著書、 「人間を幸福にしな…

おごるな上司!

先日、テレビ東京のモーニングサテライト という番組で、相模鉄道社長の滝澤秀之 さんが、かつて読んだ「堀田勉のおごるな 上司!」という本に大きな影響を与えたと お話しされておられました。 同書は、平成6年のベストセラーで、 私も面白く読んだことを…

勝つのは誰?

前もってお断りしておきます。 今回の内容は、戦争を肯定する意図は ありませんので、あらかじめご了承 ください。 それでは、本題に入ります。 先日、CS放送のある番組で、中部大学 特任教授も武田邦彦さんが、次のような ことをお話しされておられました…

勝訴研究会

弁護士の鳥飼重和さんが、ポッドキャスト 番組で、昔の失敗談を話していました。 そのお話しは、おおよそ、次の通りです。 鳥飼さんは、かつては、税務訴訟で 30回以上連敗した。 当初は、訴えた側は苦しんでいるのに、 裁判所はひどい判断しかしないと思…

CSR的な考え方

先日、イエローハット創業者の鍵山 秀三郎さんのメールマガジンに、 次のようなことが書いてありました。 「『この町の子供たちは、この町の 大人たちを見て育つ』という言葉が あります。 もし、自分のまわりに素行のよくない 子供たちがいたら、それはその…

友人と親友

作家の本田健さんが、ポッドキャスト 番組で、友人と親友の違いについて、 次のようなお話をしていました。 その内容は、凡そ「友人は自分の 意見に賛成してくれる人。親友は、 嫌われることをいとわずに自分を いさめてくれる人」というもの だったと記憶し…

巧遅は拙速に如かずとはいうものの

先日、イエローハット創業者の鍵山 秀三郎さんのメールマガジンに、 次のような内容が書かれていました。 「かつて人間は、相当な努力や年月を 積み重ねないと自分の望むものを 手に入れることができませんでした。 手に入れるための手順、手続き、年月、 辛…

景気

いま、景気対策が求められていると 言われています。 その一方で、 有効求人倍率は1.4を超えた、 大企業の内部留保は過去最高となった、 などど、まるで、好景気の状態を示す ようなニュースも伝えられています。 では、 いったい景気とは何なのでしょう…

統計資料

融資のご相談をうける会社経営者の 方の中には、かつて、銀行にひどい ことをされたということをお話しする 方がいます。 例えば、新たな融資をする約束で 現在の借入を返済したのに、新たな 融資をするという約束を破られた ということや、絶対にもうかると…

時刻表と到着時刻の乖離

私は栃木県に住んでおり、出張から 帰る時は、よく、最終の特急電車を 利用します。 たいしたことではないのですが、 この特急電車は、常に、時刻表よりも 3分程度遅れて私の家の最寄り駅に 到着します。 遅れる原因は、都心周辺の通勤電車の 過密ダイヤだ…

群盲象を評す

バラエティ番組、ぶっちゃけ寺に出演 されたことのある、岡山県倉敷市の 高蔵寺住職、天野こうゆうさんが、 ラジオ番組で次のようなことを お話しされていました。 「会社の研修などで、禅寺に来て、 少しだけ座禅をして行く人がいる。 その方の中には、座禅…

5つの適正

先日、都内のレストランで昼食をした後、 店を出たのですが、店の出口で、その店で 作ったオリジナルの生ケーキをお土産用に 販売していました。 私はそのお店が気に入っていたので、 ケーキも買って帰りたかったのですが、 生ケーキなので、箱に入れた保冷…

赤字の仕事

事業改善のお手伝いしている会社で よく問題となることが、赤字の仕事を やめることができないというものです。 赤字の仕事をしていたら、累積損失額が 増えてしまうので、受けるべきではないと いうことは誰でも分かります。 でも、このようなことをしてし…

手段と目的

最近は、中小企業経営者の方の間にも、 人事管理に関する関心が高まるように なりました。 すなわち、「目標評価制度」や 「成果主義賃金」など、限られた 人件費に対して、可能な限り成果を 上げて欲しいという経営者の意図を 反映しているからでしょう。 …

生意気なヤツ

先日、 経営コンサルタントの小山昇さんの メールマガジンに、 次のようなことが書いてありました。 「あなたが社長なら、 生意気なヤツと生意気でないヤツ、 どちらを管理職にしますか? 普通の会社の社長は、 生意気でない方にしますが、 私は、生意気な方…

事業の責任

先日、あるサラリーマンの方から 次のような話を聞きました。 「勤めている会社で、社長から、ある プロジェクトを進めるよう指示があった。 しかし、そのプロジェクトは失敗する 可能性が高かったので、私は社長に プロジェクトを実行しないよう進言 したが…

事実前提から価値前提へ

先日、たまたま、芸能人の方が俳句を つくって、俳句の先生に添削を受ける 番組を見ていました。 番組では、梅沢富美男さんが じょうずな俳句を作り、先生から 「普段からちゃんと勉強していないと、 こういう俳句はつくれない」と 褒められていました。 こ…

信用保証制度の縮小

融資を受ける中小企業を支援する制度の 信用保証制度の見直し(経済産業省の ホームページ参照)が進んでいます。 現時点では、 将来性のある業種については手厚い 保証を行い、あまり将来性がない 業種については、保証を縮小しようと しているようです。 …

説明責任

創業しようとしたり、 すでに事業をはじめておられるものの、 新しい事業に進出しようとする方から ご相談を受ける時、 どういう事業を始めるかということに ついては説明してもらえるものの、 なぜ、その事業は利益を得られるのか ということについては う…

残業を0にしたければ

先日、ラジオ番組で、日本電産会長の 永守重信さんへのインタビューを 聴きました。 インタビューの内容は、日本電産で 残業を0にするという取り組みを していることに関するものでした。 永守さんは、 「残業をなくすことによって、 日本電産の事業を生産…

表面的な販売促進

数か月に1回程度ですが、近所の 回転すしのお店で食事をすることが あります。 そのお店では、タッチパネルで注文を するのですが、注文の内容に応じて ルーレットが回り、あたると割引券を もらうことができます。 ただし、残念なことに、その割引券は、 …

非営利組織の経営

ドラッカーは、 著書「非営利組織の経営」で、 「経営学の対象は、営利組織だけでなく、 非営利組織も対象としている」という 主旨のことを述べています。 このことは、わざわざ ドラッカーが述べるまでもなく、 経営学を学んだ方は理解している ことなので…

後ろ向き駐車

数年前のことですが、 東日本大震災に関する テレビ報道を視ました。 その報道では、地震の直後、 消防団の人たちが自動車に乗って 海岸付近を見回っていて、 崖の端で自動車を降りた時、 津波が自分たちに向かって来る ところだった。 消防団の人たちが乗っ…

繁忙期があることは望ましいことか

事業の内容にもよりますが、季節的に 繁忙期がある事業がたくさんあります。 そのような事業を営んでいる会社の 経営者の方は、毎年、「忙しい時期を 乗り切るのはたいへんだ」と感じて おられるし、そのようなことを 口に出しておられるでしょう。 繁忙期が…

外部性に向き合う

私は、お笑いコンビの爆笑問題さんの ラジオ番組で紹介されて有名になった、 ポッドキャスト番組のバイリンガル ニュースを聴いているのですが、 2016年12月29日配信の番組に 小説家の川端裕人さんが ゲスト出演されていました。 番組の目的は、リス…

業績を向上するにはどこを改善すべきか

私は、お手伝いをしている会社さまから、 「あなたは、私たちの業界や事業のことを よく分かっていないようですね」と 言われることがあります。 私が、お手伝いしている会社さまの 業界や事業のことについて、 詳しく知っていることに越したことは ありませ…

定量評価は定性評価につながる

よく、銀行の融資審査について 「融資先の評価を行うときは 定量評価に偏らず、定性評価も 採り入れなければならない」と 批判されることがあります。 そのこと自体に間違いはないのですが、 定性評価とはなにかという点について、 銀行側と融資を受ける側で…