鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

音声教材による学習

私は音声教材により、多くのことを学ぶことができました。音声教材と一言でいっても、様々なものがあります。会員あてに毎月送られてくる会員制のもの、ポッドキャスト、本にCDを媒体として付属してくるものなどです。約10年前に私が起業したときは、ち…

ボールは常に相手に渡す

仕事を効率化するために、私は依頼ごとを抱えないようにしています。もちろん、依頼ごとを断るのではなく、依頼されたら期限までに待たずに、すぐに終わらせてしまいます。すべてがすぐに終わらせられるわけではありませんが、可能な限り早く終わらせます。…

ブログのネタ

知人から「ブログのネタをよく思いつきますね」と言われます。これはそれなりの工夫をしています。ただし、工夫といっても思いつくことを工夫しているのではなく、思いついたことを記録することを心がけています。恐らく、私以外の人も、普段からいろいろな…

優秀な部下は欲しいが

弁護士の鳥飼重和さんがポッドキャスト番組で、次のようにお話しされておられました。すなわち、ある独立弁護士さんからの質問で、弁護士を雇いたいが優秀な弁護士を雇うと顧客を奪われて独立されてしまわないかという質問に対して、その懸念はあるものの、…

知人が融資を受けたから…

例としては少ないのですが、私が銀行に勤務しているとき、「同業者のA社が1億円の融資を受けたそうだから、うちの会社にも1億円を融資して欲しい」というような申し出をする経営者の方に、何人かお会いすることがありました。近隣の同業の経営者同士では…

銀行が融資をしないから失敗した

銀行から融資を受けられなかった会社の経営者の方から、「銀行が融資をしなかったから失敗した」ということを話す方にしばしばお会いします。「もし、融資が受けられれば、もうかるビジネスに進出できたのに」という思いでしょう。こういう考え方は決して間…

定性評価よりも定量評価

銀行の融資審査は、定量評価(数字で表れる事がら(≒会計)の評価)と定性評価(数字で表れない事がら(≒潜在能力)の評価)で行われます。しかし、融資審査における比重は、定量評価が圧倒的に高いと私は考えています。これは人によって異なると思いますが…

期限の利益の喪失

銀行からの融資に関する「期限の利益」とは、あらかじめ約束された返済期限になるまでは融資を返済する義務はないということです。そのため、長期間の借入になるほど、融資を受けている側の、融資を受けている側の期限の利益も大きくなるため、借入の金利も…

本当に必要な借入か

私が受ける起業のときの融資の相談の中で、融資の金額が大きすぎると感じるものが少なくありません。「金額が大きい」というのは、絶対的な金額ではなく、その事業を鑑みて妥当かどうかという相対的な金額から勘案する金額です。例えば、設備は賃貸やリース…

赤字の会社の運転資金

私が受ける融資に関する相談で最も多いのは、「新たに収益が見込まれる事業を始めるために、運転資金(および設備資金)の申し込みに銀行に行ったが、これまでの事業が赤字のために断られた」というものです。このような申し出は、一見、前向きな印象を受け…

株主責任と貸手責任

銀行が融資している会社が倒産してしまい、その会社への貸付金を回収できなくなったとき、「銀行は、融資をするときの判断を誤ったのだから、貸付金の回収ができなくなったことについては、銀行自身にも貸手責任がある」と指摘されることがあります。もちろ…

求償権とは

今回は、求償権という聞きなれないことばについて書きます。 求償権とは、ひとことでいうと、他人のために建替えたお金を返してもらう権利のことです。会社と銀行の関係では、信用保証協会が保証した融資について、借入人が借入金を返済しなくなったとき、信…

連帯保証人とは

今回は、よく聞くけれど、注意しなければならない連帯保証について解説します。 連帯保証とは、言葉の意味では連帯して保証を行うことですが、法律的な意味合いとしては、単なる保証(連帯保証と混同しないよう、単純保証ということもあります)と比較すると…

善因は善果をうむ

稲盛和夫さんが、「善因は善果をうみ、悪因は悪果をうむ」(よい行いはよい結果につながり、悪い行いは悪い結果につながる)と因果応報を説いています。これは仏教的な考え方のようですが、稲盛さんご自身がこの考え方を実践して、京セラを業績を高めたこと…

社長はだれが決めるか

最近、上場会社で、創業家と役員が対立することが目立っています。代表的なものは、石油卸会社の合併や、やや形は違うものの家具小売り業での事業方針などで、創業家と役員の間で対立があったことが耳目を集めました。 ここで私がひどいなぁと感じたのは、飲…

本質的な部分に目を向けることが近道

「本質的な部分に目を向けることはあたりまえではないか」ということは多くの方が認識しているでしょう。しかし、表面的なことにとらわれている人たちを見かけることが少なくありません。具体的に述べると、起業した人たちを狙って、営業方法や集客方法を教…

まず自分のために働け

本田技研の創業者の本田宗一郎さんは「まず自分のために働け」と従業員の方にお話ししていたそうです。本田さんは、従業員の方が自分のために一生懸命に働くことが会社のためになる、軍隊のように従業員の方が犠牲になることは望んでいないと考えていたそう…

月次決算

機会があるたびに、私は月次決算を行うことをお薦めしています。もちろん、月次決算を行っている会社はたくさんありますが、行っていない会社も少なくなく、そのような会社ほど業績の芳しくない会社が多いようです。 もう少し厳密に書けば、月次決算を行って…

開業すればもうかる?

すべての方ではないですが、ときどき、「今月中に開業したい」という方から創業融資のご相談を受けることがあります。そのような方については、とにかく最低限のことしかできず、単に開業するとか、融資を受けるだけということになってしまいます。そのよう…

従業員の考えていることが分からない

オーナー企業の社長から「従業員の考えていることが分からない」という不満をきくことがあります。この「従業員の考えていること」とは、仕事に臨む姿勢のことです。例えば、会社に遅刻をして出勤するとか、手抜きをして不良品を作ってしまうということなど…

現場のアイディアを吸い上げるには

経営者の方は、常に事業をどのような方向に進めるべきかを考え、頭を悩ませていることが多いと思います。そのような中、直接事業に携わっている従業員の方から、現場にいるからこそ分かるアイディアが欲しいと考えることは少なくないでしょう。 だからといっ…

営業活動は事業の一部

「経営者が率先垂範して会社の方針を実践して見せる」 「経営者は公私混同をしない」 「日報を書いて毎日振り返りを行い、改善策を積み重ねる」… …などなど、事業を改善する方法はたくさんあります。そして、これらのことは多くの方が賛同するでしょう。しか…

悪い報告は上にあげるな

特定の会社を批判する意図はないのですが、燃費データを改ざんしていた自動車会社の事例について書きたいと思います。私が再び指摘するまでもなく、これは「経営」の問題だと思います。確かに、データを改ざんしたのは試験を行った従業員ですが、最も優先す…

機会を待つ

私はかつて銀行で働いていましたが、銀行の職場環境は規則のかたまりです。もちろん、たいはんは必要な規則ですが、中には不要と感じるものや、外部にアピールのために造られたような無意味さを感じる規則もありました。そんな中、私は「意味のないことはや…

お店は顧客のもの

先日、43年間で閉店した千葉県の百貨店の様子をテレビニュースで見ました。お店のシャッターが下ろされるとき、多くの顧客が閉店を惜しんでいる様子が映っていました。百貨店は、市街地のシンボリックな意味合いもあり、残念がる気持ちは私も理解できます…

自分で稼げる人

「うちの会社は規模が小さいので、自分で稼げる人でないと雇えない」とお話しする中小企業経営者の方をよく見かけます。このようにお話しされるのは、従業員の方に、自社で働くからには給料以上の利益をもたらしてもらいたいという意図があるからでしょう。…

「賛成する」の反対は?

私が尊敬する経営コンサルタントの木戸一敏さんは、「成功の反対は失敗ではなく『何もしないこと』」とお話しされておられました。これは、失敗したとしても、何もしていないよりも学びがあることから、失敗したことの方が何もしないことよりも成功に近いと…

粗利が得られれば損はしないか?

結論から述べると、粗利が得られても会社は必ずしも黒字にはならないのですが、私がこれまでお会いしてきた経営者の方の中で、その方が経営する会社の業績のよくない場合、その経営者の方は「粗利益が得られれば損はしない」と考えていることが多いようです…

経営者は病気にも備えを

平成28年6月30日、名古屋のラジオ局で番組放送中に、タレントの女性を殴るなどしてけがをさせた男性タレントについて、認知症専門医の長谷川嘉哉先生が、ブログでピック病かもしれないと指摘しておられました。このニュースを聞いたとき、私も非常識な…

商品が売れるか売れないかは物流が鍵

私ごとですが、最近、時間を節約するために、通信販売を利用するようになりました。通信販売の会社はたくさんあるので、どんなものもだいたい通信販売で買うことができます。中には、栃木にある私の住まいまで、午前10時までに発注すれば、当日中に商品が…