鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

「賛成する」の反対は?

私が尊敬する経営コンサルタント木戸一敏さんは、「成功の反対は失敗ではなく『何もしないこと』」とお話しされておられました。これは、失敗したとしても、何もしていないよりも学びがあることから、失敗したことの方が何もしないことよりも成功に近いという示唆であり、多くの方が同意できるでしょう。

これとはちょっと話が変わりますが、私が何か意見を述べたとき、それに賛成もしないものの反対もしないという人に遭う時があります。私はこのような方とはあまり仕事をしないようにしています。というのは、賛成も反対もしないということは、何も考えていない、または、自分の立場を明確にしないことということを示しているからです。

自分の立場を明確にしないということは、一見、中立的な立場をとるように見えますが、責任を曖昧にするということです。人の実践した結果を見て、よかった人の考えにつくという姿勢であり、主体性がありません。私は、むしろ、私の意見と反対であっても意見を明確にする人を信頼します。その方の方が、主体的に行動するし、仮にその方の意見が誤っていたとしても、早く自らの誤りに気づきます。(もちろん、私の考え方が誤っていることもありますが、自分の考え方を明らかにしないよりも早く正しい結論にたどりつくことができます)

すなわち、「『賛成する』の反対は『反対する』ではなく、『賛成も反対もしないこと』」です。

 

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