鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

経営がうまくいかない会社は店舗も汚い

[要旨]嵜本さんがリユース会社で働き始めたところ、リユース品を買い取りに行った会社のうち、事業が伸びていて、別のところに移転する会社は、店舗が綺麗で、従業員の応対も明るかった一方、業績が悪く、店を畳むことにした会社は、店舗が汚いということ…

好きな仕事をみつけるには…

[要旨]元Jリーガーの嵜本さんは、サッカー選手を辞めた後、父親の経営するリユース会社で働き始めますが、その仕事を心から楽しいと感じていたそうです。それは、同社で働く前に、佐川急便の倉庫で働いていたときと比較してみてそう感じたそうです。そこ…

戦力外通告は『前向きな撤退』への号砲

[要旨]元Jリーガーの嵜本さんは、選手を辞めて父親の経営するリユース会社で働いていたとき、汚れた冷蔵庫を安く買い取り、磨いて綺麗な状態にすると、高く売れるという経験をしました。このように、冷蔵庫は人によって安くも高くも見ることができるよう…

経営者は冷静さを失うとギャンブラーに

[要旨]元Jリーガーの嵜本晋輔さんは、サッカー選手を辞め、父親の会社で働くことを決めたとき、サッカー選手に復活できるわずかな確率にかけるよりも、確実に自分が活躍できることを見つける方が妥当であると判断しました。ただ、人は窮地にあると、冷静…

肩書で仕事をするな

[要旨]ソニーの元社長の平井一夫さんは、6年間の社長時代に、世界中を回り、70回のミーティングを開きましたが、その際に、自分が「雲の上の人」と思われないよう、社員たちと同じ目線で接するように努めていました。このように、肩書で仕事をしないよ…

組織の理想は『オートパイロット』

[要旨]ソニーの元社長の平井一夫さんが、米国法人の再建に着手してから3年後に、同社のチームの体制が固まり、平井さんが指示を出さなくても自走する、「オートパイロット」の状態になっていました。これは組織として理想の状態ですが、このような状態に…

部下による選挙で当選する自信はあるか

[要旨]ソニーの元社長の平井一夫さんによれば、管理職の方たちに、「もし部下による選挙が行われたとしたら、自分が当選する自信がありますか?」と問いかけてきたそうです。というのは、部下からリーダーとして認められていない人がリーダーになると、事…

つらい仕事こそリーダーがやる

[要旨]ソニーの元社長の平井一夫さんは、かつて、米国法人の再建を担ったとき、幹部のリストラの宣告を、自分自身で行うようにしたそうです。これはつらい仕事であったものの、そのような役回りからトップが逃げていると、部下たちの心が離れ、トップにつ…

通報者の注意深さは称賛に値する

[要旨]かつて、英国で、犬の散歩をしていた人が人骨を発見し、警察に通報したそうです。それに応じて、警察は、専門家や探知犬を派遣して捜索をしたそうですが、結果は、その人骨と思われたものは、実際はじゃがいもだったそうです。これに対して、警察官…

焼肉サブスクは市場の細分化のよい事例

[要旨]もともと、焼肉ライクは、一人で焼肉を食べたいという、狭い市場の需要に応える焼肉店でしたが、さらに、食事制限をしている人の需要に応えるという、焼肉サブスクというサービスを開始し、成功しています。このように、市場を絞り込むことで、単な…

助言も改善も部分最適でなく全体最適を

[要旨]中小企業の助言を行う外部専門家は、自分の専門分野を中心に助言を行う傾向があり、それをそのまましたがってしまうと、助言を受けた会社の改善活動も、部分最適の改善活動を行ってしまうことになります。したがって、改善活動が部分最適になること…

ビジネスマンの持ち物が新聞から弁当へ

[要旨]日高屋を運営するハイデイ日高の創業者の神田正さんは、埼京線の各駅を利用するビジネスマンを観察した結果、「家庭から持参する弁当ではなく、職場や移動先で昼食や晩飯を手軽に食べる時代が来る」と確信し、都心の駅前のビジネスパーソンの昼食の…

情報には価値がある

[要旨]岩田松雄さんは、、かつて、日産に勤務していたとき、困ったことがあると、メインバンクの営業マンに専門家を紹介してもらっていました。このような、社内での情報が共有が進んでいる会社は、顧客から評価され、競争力が高まります。[本文]今回も…

『負荷をかける』ことで工夫が生まれる

[要旨]岩田松雄さんによれば、トヨタ生産方式は、在庫を減らして課題を顕在化させ、それを解決して事業を改善していくのと同様に、人員や資金面も余剰を持たせず、厳しい状況に置くことで、斬新な工夫やアイディアが生まれ、事業の抜本的な改善が進むと考…

在庫を減らすと問題点がみえてくる

[要旨]岩田松雄さんは、トヨタ生産方式について、在庫量を川の水位に例えて説明しています。すなわち、同社では、あえて水位を下げることで、川の底の方にある問題点を露わにさせ、それを解決していくことで、効率的な経営を実現させているということです…

営業部署は本社ではなく顧客を見るべき

[要旨]ザ・ボディショップでは、月曜日の営業会議の資料を作成するために、各店舗の店長が、日曜日の午後に、接客よりも資料作成を優先していたことがあったそうです。これに対し、岩田松雄さんは、かき入れ時は店長は接客を優先すべきと考え、改善を要請…

成長できていることを実感してもらう

[要旨]岩田松雄さんが、ザ・ボディショップの社長時代、研修やトレーニングプログラムを充実させました。そのことによって、接客や業務のレベルが上がり、顧客満足度や生産性が向上しただけでなく、従業員が成長できていると実感することにつながり、離職…

『社員を信じること』が大前提

[要旨]事業活動においては、不祥事が起きることは避けることができませんが、それに対して、会社は、性善説と性悪説のどちらで臨むべきかという議論があります。これについて、岩田松雄さんは、性善説を基本にするべきと考えておられます。これは、不祥事…

悪人が入っても善人になって出ていく

[要旨]岩田松雄さんによれば、スターバックスコーヒーのパートナーは、思いやりをもって働いているために、利用者にも影響を与え、混雑しているときは席を譲るようになっているそうです。このように、自社の独特の雰囲気を作ることで、自社が望むような顧…

JUST SAY YES

[要旨]岩田松雄さんによれば、スターバックスコーヒーは品質の高いサービスの提供を実現していますが、これは、企業のミッションが従業員の間で共有され、マニュアルに頼らずに、それを実現するためには、道徳、法律、倫理に反しない限り何でもして差し上…

経営者の器以上に会社は大きくならない

[要旨]会社にとって「悪い情報」は、できるだけ早く対処することが求められています。しかし、従業員は、経営者の機嫌が悪くなることを恐れて、それを伝えることを躊躇することがあります。したがって、そのようなことが起きないよう、経営者は、悪い情報…

優秀な従業員への報い方

[要旨]岩田松雄さんによれば、ドラッカーは、「優秀な人に対する報い方は、そうでない人に邪魔させないようにすることだ」と言っているそうです。したがって、経営者の方は、一所懸命に仕事に臨んでいる従業員の足を引っ張る不満分子がいる場合、会社を移…

部下の評価の目的は部下の成長

[要旨]岩田松雄さんが日産に勤務していたとき、上司が自分に対する評価のフィードバックをしてくれなかったことがあり、そのときはとても落胆したそうです。しかし、部下を成長させるためには、上司と部下でしっかりと話し合いを行い、フィードバックをす…

人事は最大のメッセージ

[要旨]岩田松雄さんは、ザ・ボディショップの社長時代に、MVPの従業員を選ぶ基準を、単に、業績などの定量的な面でなく、人格面や、部下育成のスキルなど、定性面の評価も取り入れていました。そうした評価を実践することは、すべての従業員に対して、…

お父さんはかっこいいドリルを欲しい

[要旨]米国の経済学者のレビットは、「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく、『穴』(ベネフィット)である」という有名な言葉を残していますが、岩田松雄さんによれば、現在は、「イケてるお父さん像」を求めているということです。このよう…

E-コマースは数時間で結果が出る

[要旨]岩田松雄さんがザ・ボディショップの社長時代、E-コマースの販売額を、社長就任時の3,000万円から、その10倍の3億円に増加させましたが、その要因はテストマーケティングを行ったことです。すなわち、E-コマースで仮説→検証→修正のサイ…

測れないものは管理できない

[要旨]岩田松雄さんが、ザ・ボディショップの社長時代に、ライバル会社の覆面調査をしたところ、その結果は、ザ・ボディショップよりも高い評価を得たいたそうです。これは、自社従業員たちが自分たちに対して感じていた評価と異なり、大きなショックを受…

毎日数字を見るとアイディアが浮かぶ

[要旨]岩田松雄さんは、ザ・ボディショップの社長時代、毎日、すべての店舗の売上をチェックしていました。その結果、会社の全体も把握できるようになっただけでなく、果敢な経営判断を行うことができたり、斬新なアイディアを生み出すことができるように…

優良企業は未来をコントロールできる

[要旨]岩田松雄さんが、日産に勤務していたとき、自動車部品会社の経営者の方から、日産の3か月先の部品の発注予測は200~300%ずれる一方、トヨタは20~30%しかずれないということを教えてもらったそうです。そして、トヨタのように予測精度…

予測力こそが起業の経営力

[要旨]岩田松雄さんが社長を務めていた会社では、迅速な月次決算の提出とともに、年間の見通しも求めていました。こうすることで、計画と実績の乖離を分析し、その差を埋めるための活動も行われることになり、VUCAの時代にあっても、より確実な成長を…