鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

部分最適から全体最適へ

私は、よく、どんな仕事をしているのか 分からないと言われます。 「経営者である社長の仕事のお手伝いを しています」と述べても、抽象的なので、 イメージがしにくいと思います。 具体的には、そのお手伝いのなかの ひとつをあげると、組織としての会社の …

大企業勤務の薦め

起業をした方の中には、いったん、 大企業に勤務されたのちに、独立したと いう方が少なくありません。 起業するには、必ずしも大企業に勤務する 経験が必要ではありませんが、可能で あれば、大企業に勤務することをお薦め したいと思います。 では、なぜ、…

経営者は結果で評価される

私が、かつて、知見を広めるために、組織 能力開発のセミナーを受講していました。 そのセミナーの参加者の中に、ある会社の マネージャーのような方が参加していて、 質問時間にながながと質問をしました。 質問の内容は、自分が所属する会社の 部下はこう…

にわとりとたまご

1か月ほど前まで、大阪府にある国有地の 小学校のへの払い下げで、国中が騒がれて いましたが、そのなかで、にわとりと たまごの話に例えて、次のようなことが 話されていました。 すなわち、敷地の払い下げは、小学校の 設置の見込みがないと認めてもらえ…

プロフェッショナルの矜持

先日、親類のご主人に不幸があり、都内で 葬儀に参列してきました。 その葬儀を手配した葬儀社は、テレビ 番組に何度か取材を受けている会社だった のですが、意外に、喪主のご夫人は不満を 持っていたようでした。 その不満というのは、葬儀の運営にひとつ …

他人事ではPDCAは失敗する

先日、ある経営者の方から、PDCAが うまく行かない理由について問われ ました。 これに対し、私は、私の経験から、次の ように答えました。 すなわち、PDCAがうまく行かない 会社は、経営者の方がPDCAに飽きて しまうからというものです。 なぜ…

経理規定は信頼性を高める

「労なくして銀行から融資を受けたい」と 考えている経営者の方は多いようですが、 その一方で、そのための対策をとる会社は 意外と少ないと考えています。 私は、会社が信頼を得るためには、 きちんとした決算書を作成することだと 考えています。 決算書が…

営業マンは道具ではない

私は「売上を得られる営業マンがほしい」 という考え方を経営者の方は持つべきでは ないと考えています。 なぜなら、そもそも自力で売上を得られる 営業マンは、サラリーマンにはなる必要が ないからです。 経営者としては、能力の高い営業マンを 雇いたいと…

イライラには才能が隠れている

私が銀行で渉外係をしていたときのこと ですが、お取引先のある建設会社を訪れて いたとき、普段は穏やかな社長が、急に 怒り出しました。 社長が怒ったのは、社屋の社長の席から 見える会社の敷地に、ちょうど資材を 運んできたダンプカーに対してでした。 …

例外業務

私が銀行に勤務し、約10か年は営業店の 渉外部門で働いていました。 その後、本社に異動となり、事務部門に 配属されました。 渉外部門から事務部門への異動は、よい ことであるとは思うのですが、例は少ない 異動でした。 ところで、会社で、新しい施策を…

顧客とのコミュニケーション

経営コンサルタントの木戸一敏さんが、 木戸さんのポッドキャストで次のような ことをお話しされておられました。 (ご参考→ https://goo.gl/VwBBdW ) すなわち、木戸さんがリフォーム会社の 社長だったころ、夜勤のある顧客から、 家のリフォームを依頼さ…

同床異夢を抜け出すには

「同床異夢」というのはちょっと大げさ ですが、私がフリーランスになった ばかりのころは、よく、数人の人たちと 共同で事業をしようという話で盛り上がる ことがよくありました。 私の場合、中小企業診断士でしたので、 中小企業診断士の人たち同士といっ…

経営者はリスクに鈍感

公認会計士の加藤茂さんが配信している ポッドキャスト番組で、フタバ鶏卵株式 会社の平子健司社長が、次のようなお話を されておられました。 (ご参考→ http://ka-real.com/f040/ ) すなわち、かつて、経理システムを コンピューター化しようとしたとき、…

民法改正の影響

先日、民法の契約や債権の分野で、明治 29年の制定以来の大改正について、 国会に提出されたというニュースが 流れました。 ご参考→ https://goo.gl/Bu9lVb この中で、事業のための融資の保証に ついては、公証人が保証の意思を確認 することとする旨(改…

QCサークルのすすめ

私は、お手伝いをする会社に、QC サークルの実施を薦めています。 QCとは、品質管理(Quality Control)のことですが、 QCサークルは、品質管理のための 小集団活動です。 そして、もちろん、QCサークルは、 製品、サービスの品質を高…

出版企画と融資審査

出版をすると、出版経験者や、これから 出版をしたいと考えている人との交流が 自然と増えてきます。 私も、これまで何人もの出版をしたいと いう人とお会いしてきており、私の知り 合いの編集者の人にそのような方を紹介 した結果、何人かの方が出版を実現…

徳政令

先日、日本放送協会さんが放送している 大河ドラマ「おんな城主直虎」をたまたま 視たのですが、徳政令に関するトラブルを 直虎が解決する場面が描かれていました。 直虎は、農民から、戦が長引いて、村には 働き手がおらず、稲作に十分な手間をかけ られな…

納税の薦め

作家の本田晃一さんが、3月30日に配信 したメールマガジンで、税金について次の ように書いておられました。 「税金は無駄遣いが多い! ってキレてると、収入も増えない。 収入が増えると支払う税金も増える からね。 無駄だと思ったら払いたくないじゃん…

「どんなことですか?」

4月8日に書いた「用件を聞くのは野暮」 という記事について、読者の方から感想を いただきました。 > 今日の「用件を聞く」について、> 毎度の事ながら「わかるわぁ」と声を> 出して読んでしまいました。> 私も以前保険の営業マンに「◯月◯日> ◯時、空けら…

逆の公私混同

今回は、公私混同を、一般に言われている 観点とは別の観点から述べてみたいと 思います。 改めて述べるまでもなく、公私混同とは、 公のこと(仕事のこと)と、私のことを 区別しないということですが、多くの 場合、私的なことに公のことを利用する ことを…

偶発債務

約1年前の話ですが、鴻海がシャープを 買収するつめの段階で、偶発債務が話題に なりました。 両社の個別のことについては、私は詳細を 把握していないのですが、一般論として、 買収しようとしている会社の偶発債務が 直前になって問題になるということは …

本物の決算書と真実の決算書

私がこれまでお会いしてきた方で、少な からぬ数の会社経営者の方と、一部の 税理士の方の中に、本物の決算書と真実の 決算書の違いが分からないという方に お会いしてきていますので、今回は、 両者の違いについて説明します。 ところで、本物と真実は、ほ…

用件を聞くのは野暮

西武ライオンズの元監督の伊原春樹さんが 読売ジャイアンツのヘッドコーチを務めて いたときのエピソードを書いていました。 すなわち「(代走のスペシャリストで ある)鈴木尚広選手を原監督が代走に 出そうとしたところ、鈴木選手は準備は していたものの…

不況だからコンサルタントは使わない?

かつて、私がフリーランスになりたての ころ、中小企業診断士の資格を持つ、 会社勤務の知人から、次のようなことを 言われたことがあります。 すなわち、「現在は不況だから、コンサル タントを利用しようとする中小企業は 少ないだろう」というものです。 …

3つの融資方針

先月、建設会社さまの融資申請のご支援の ときに私がつかった資料について、シェア する旨をブログなどでお知らせしたところ 意外と多くの方から、資料の送付の申し 込みがありました。 融資申請のご支援に関心が高い方が多いと いうことについて、あらため…

コンサルタントは顧問先の味方か?

今回は、コンサルタントとその顧問先との 関係について私が考えるところについて 述べたいと思います。 それを説明するために、ひとつの例を挙げ たいと思います。 日本放送協会の前会長が、かつて、「経営 委員は会長の味方をしてくれない」という ことを話…

トイレは大切

先日、テレビニュースで見たのですが、 豊島区はトイレをきれいにしようとして いるそうです。 参考→ https://goo.gl/VKAtIl これは、豊島区が消滅可能性都市になった 対策のようです。 消滅可能性都市とは、少子化や人口減少に よって、存続が危ぶまれてい…

‘返信’は3文の得

私もフリーランスになって9年が経ち、 その間、さまざまな考えの人にお会いして きたため、あまり自分の意見は述べない ことが望ましいと思っているのですが、 先月、いくつかのできごとを経て、やはり 述べた方がよいと感じたため、今回は、 そのことにつ…

複雑か、単純か

私はスターバックスコーヒーが好きで よく利用します。 でも、その割には、注文はコーヒーだけ です。 いっぽう、大学生の私の長女も、スター バックスで新商品が出るたびに、それを 目当てに店にいっているようです。 私のような古い時代のものは、スター …

お礼状を書けるようになるには

私ごとで恐縮ですが、フリーランスに なりたてのころは、なるべく多くの方に 私のことを知ってもらいたいという思い から、始めて出会った方には、お礼の はがきを書き、当日か遅くても翌日には 投函をしていました。 書いたはがきの枚数は、約5年間で、 約…