鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

にわとりとたまご

 

1か月ほど前まで、大阪府にある国有地の

小学校のへの払い下げで、国中が騒がれて

いましたが、そのなかで、にわとりと

たまごの話に例えて、次のようなことが

話されていました。


すなわち、敷地の払い下げは、小学校の

設置の見込みがないと認めてもらえそうに

なく、逆に、小学校の設置は、敷地を払い

下げてもらえる見込みがないと、認可して

もらえそうになかったということです。


スキャンダルの件は、さておき、この

ようなことは、おかしいと思いながら、

よく出てくることです。


私が、出版を目指していたころ、多くの

出版社の方からは「著作の実績もないし、

著者自身が無名であるから」という理由で

出版を断られていました。


私としては、コンサルタントとしての

評価を高めたいという理由もあって

出版をしようとしていたわけですから、

「著者が有名でなければだめ」と言われて

しまえば、「無名な人はどうしたらいいの

だろう」とたびたび落ち込んでいました。


その一方で、私が銀行に勤務していた

とき、赤字の会社から融資の申し込みを

受けたものの、結果として取り上げられ

なかったことはしばしばありました。


そのとき、経営者の方から、「会社が

赤字だからお金が足りない。こういう

苦しいときに中小企業を助けることが、

銀行の役割ではないか」と言われた

ことがあります。


前述の、私が何社もの出版社から出版を

断られたときに、少し、そのときの

経営者の方の気持ちを理解しました。


今回の記事の結論は、竹を割ったような

内容ではないのですが、社会には理不尽な

ことを避けられないこともあるので、

それにはくじけないことが大切という

ことです。


別の言い方をすれば、何でも最初から

うまく行くとは限らないので、下積みを

きちんと積みましょうということです。


私の場合、出版を何度も断られても、

たくさんの著者の方と知り合いになる

ことで、出版の機会を得るに至りました。


赤字の会社であっても、すべて銀行融資

だけで解決しようとするのではなく、

仕入先や販売先からの支援、従業員の方

からの支援などによって、銀行からの

融資額を減らすことで、銀行の承認を

受けられるようになるかもしれません。


また、ひとつの銀行だけであきらめずに

いくつもの銀行をあたったり、知人から

銀行を紹介してもらったりすることで、

融資に応じてもらえる銀行が現れる

かもしれません。


何かを達成しようとするときは、まったく

試練がないということはないということ

だと思います。

 

 

 

 

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