鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ゾンビ会社を残すことは非人道的

[要旨]自由主義経済のもとでは、競争に敗れる会社が出てきてしまいますが、競争がなければ、非効率な会社が増えてしまうので、競争は、社会全体からみれば、効率性を高めるために必要なプロセスと言えます。[本文]立命館アジア太平洋大学学長で、元ライ…

集客はマーケティングの一部に過ぎない

[要旨]集客に関心の高いビジネスパーソンは少なくありませんが、そもそも、商品の品質が高くなければ、集客しても商品は売れないので、販売活動を不要にするための活動である、本当の意味でのマーケティングに取り組むことが大切です。[本文]経営コンサ…

リスク管理としてのメインバンク取引

[要旨]自社がピンチになってから銀行に支援の依頼に行くと、すぐに支援を受けられなかったり、支援を断られる可能性もあることから、リスク回避の観点からも、ピンチでないときから、メインバンクと親密な関係を築いておくことが大切です。[本文]経営コ…

違法な融資のあっせん

[要旨]「融資を受けられる銀行を紹介する」といういわゆる「紹介屋」は違法な融資あっせんをしている人たちであり、そのような人に銀行の紹介を依頼すると、銀行からの信用を失うだけでなく、自社の事業の改善の道を閉ざされることになりかねません。[本…

無理をして融資の承認を得ても意味がない

[要旨]銀行から融資を受けることで、短期的には事業を継続することはできますが、長期的には、銀行の融資だけでは事業を継続させることができないので、銀行だけでなく、顧客や従業員などのステークホルダーと良好な関係を築くことを基本的な活動とし、事…

評価が低くても正しいレビュー

[要旨]中小企業の場合、多くの顧客から支持される製品よりも、特定の顧客から支持される製品を供給することが妥当なので、自社の想定する顧客以外の人からの評価を気にすることは避けなければなりません。[本文]私の本のAmazonレビューは、必ずし…

屋根は晴れの日に修理する

[要旨] 現在は、ライバルとの差別化が難しい時代ですが、ピンチになったときの教訓を、業況がよいときに、確実に活かすことができる会社が、ライバルとの差をつけることができる時代です。 [本文] 米国第35代大統領のケネディの有名な言葉に、「屋根を…

毎日やってるやつには勝てない

[要旨]ビジネスパーソンは、自分の事業に関し、毎日実践し、高いスキルを身に付けていることがあるので、それを強みとしてさらに活かすことが、事業を改善させる鍵になるでしょう。[本文]経営コンサルタントの板坂裕次郎さんのブログを読みました。ブロ…

すべての仕事は営業である

[要旨]会社の中には、営業部門の人と製造部門の人がいますが、顧客が製品を買うかどうかは、営業部門の人の働きかけだけでなく、製品の評価にも左右されるので、どの部署で働いているかにかかわらず、ビジネスパーソンは、顧客にどういう価値を提供できる…

落選後のお礼

[要旨]多くのビジネスパーソンは、自分中心に行動してしまう傾向があるために、顧客から信頼を失ってしまうことがありますが、それを改善できれば業績の向上の手がかりになります。[本文]経営コンサルタントの板坂裕次郎さんのブログを読みました。ブロ…

気配を消しながらも存在感がある人

[要旨]優れたビジネスパーソンは、普段はあまり出しゃばることはしないものの、必要とされるときに存在感を感じさせる立ち振る舞いをする人です。[本文]営業コンサルタントの菊原智明さんのブログを読みました。ブログの要旨は、菊原さんがトップ営業マ…

神棚がある会社はもうかる?

[要旨]経営者の方が、自社の業績を改善しようとするときは、神棚を祀るなどして、誰かから見られているという環境に自分を置くことは、効果があると思われます。[本文]窪寺伸浩さんのご著書、「なぜ儲かる会社には神棚があるのか」を読みました。同書の…

経営セーフティ共済の薦め

[要旨]取引先が倒産し、売掛金などを回収できなくなると、自社も倒産してしまいかねませんが、経営セーフティ共済に加入していると、直ちに、回収不能となった金額の融資を受けることができるので、自社の倒産を防ぐことができます。[本文]現在は、事業…

中小企業の事業多角化の注意点

[要旨]事業を多角化する会社は多いようですが、多角化するだけでは事業が成功するわけではなく、しっかりとした組織づくりが前提になるということに注意が必要です。[本文]経営コンサルタントの板坂裕治郎さんのブログを読みました。(ご参考→ https://a…

苦労する方法ではなく成功する方法

[要旨]人材育成は、厳しい方法がよいと考える経営者の方は少なくないようですが、厳しいからといって、必ずしもよい人材が育成できるとは限らないので、厳しいかどうかではなく、正しい方法かどうかで判断することが望ましいと言えます。[本文]経営コン…

コロナの影響下でのプロパー融資の利用

[要旨]現在は、セーフティネット保証など、コロナの影響を受けている会社への資金繰支援制度が充実していますが、金融庁からの要請もあり、銀行自身もプロパー融資には積極的に応じているようです。[本文]先日、知人の経営者の方から、質問を受けました…

金融強化法改正で公的資金の申請が容易に

[要旨]今国会で金融機能強化法が改正されると、金融機関が公的資金を受けやすくなり、自己資本比率が低下して、金融機関が融資を増やすことができなくなるという状況を、防ぐことができる見込みです。[本文]6月8日に、「金融機能の強化のための特別措…

ピンチは必ず訪れる

[要旨]新型コロナウイルス感染症の影響のような世界的な経済危機は、個々の会社からみると不可避なピンチですが、ピンチは数年ごとに訪れることは確実なので、それを見越した対応をしているかどうかで、ピンチのときの業績に大きな差が表れます。[本文]…

コミュニケーションは手段に過ぎない

[要旨]コミュニケーションは大切であるものの、意思を伝える手段でしかないので、単に、口頭や文章で経営者の意思を伝えるだけは不十分であり、経営者自身の行動がともなわなければ、部下は経営者の考え方を得心するまでには至りません。[本文]前回の記…

コミュニケーションはツールよりもルール

[要旨] 人は1度だけでは完全なコミュニケーションを行うことはできないので、イントラネットなどのツールを導入することよりも、報連相などを実践するルールを定着させることの方が重要です。 [本文] 私は、仕事で、毎日、文章を書いていますが、いまだ…

利益を得るより融資を受ける方が簡単

[要旨]会社は、事業の本来の目的である利益を得ることができていさえすれば、融資対策が必要となることはありません。[本文]私は、以前から、融資を受けたいと考えている会社は、銀行に対して何らかのアピールをするなど、いわゆる、融資対策をする必要…

根本的な帰属の誤り

[要旨]人はどうしても感情に支配されてしまう面があるので、特にビジネスパーソンは、自分の考え方が最善であると過信してしまうことは避けることが無難です。[本文]吉川清史さんが、ダイヤモンドオンラインへ寄稿した、「マスクをしない人を『自分勝手…

銀行の業績が下がる要因

[要旨]経済環境が厳しい期間は、銀行は、融資を増やせば与信コストが増加し、銀行の業績が悪化しますが、そのことに対して銀行を批判することは、逆に、社会全体の経済活動の回復を遅らせることにつながります。[本文]経済評論家の塚崎公義さんが、ダイ…

よい借金と悪い借金

[要旨]借金はすべて悪いものではなく、利益を得られるための借金は積極的に利用すべきです。[本文]数としては多くないのですが、本当は融資を受けたくないものの、事業活動に新型コロナウイルス感染症の影響を受けてしまったので、やむなく銀行から融資…

貸手責任と株主責任

[要旨]会計の論理では、貸手責任より株主責任は重いものなのですが、それを理解する方は意外と少なく、それが劣後ローンへの評価の妨げとなっているようです。[本文]最近、劣後ローンの話題が多くなってきているように感じます。私は、劣後ローンの活用…

問題児から金のなる木へ

[要旨]​事業は失敗は避けられないものの、一方で新たな事業に着手することも避けることはできないので、成功した事業から得られる収益が、失敗した事業で失った費用を上回るよう、常に管理することが必要です。[本文]前回の記事で、大きな目標を建てずに…

派手な戦略よりも地味な戦略

[要旨]事業がなかなか改善しないと悩んでいる会社は少なくないようですが、一方で、やれることをやり尽くしたという会社はあまり多くなく、派手ではななくても小さな改善を重ねることが大切です。[本文]​経営コンサルタントの相馬一進さんのブログを読み…

自分の能力が低いことに気づく能力

[要旨]​自分の欠点に向き合うことはつらいことですが、それができるかどうかで、自分を成長させられるかどうかが決まります。[本文]心理学博士の榎本博明さんの著書、「薄っぺらいのに自信満々な人」を読みました。(ご参考→ https://amzn.to/2zLEOtA )…

劣後ローンはオーナー会社になじまない

[要旨]形式的には株式会社であっても、オーナー会社の実態は個人商店なので、出資や配当の概念を必要とする劣後ローンの仕組みを理解する会社は少ないようです。[本文]以前、劣後ローンはオーナー会社にはなじまないであろうと思われるということを書き…

苦労は必ずしも成功の要因ではない

[要旨]部下を成長させるために、部下を厳しい環境に置こうとする経営者の方は少なくありませんが、部下の個性に合わせて成長させることが望ましいし、また、一定の価値観を持つ人だけを会社にそろえることも好ましくないと思われます。[本文]経営コンサ…