鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

CSRは目的ではなく手段

[要旨]現在は、民間会社に対して、CSRが強く求められる時代になりましたが、それに対して、会社に新たな負担がかかるようになったと考えず、CSRを実践すれば、事業も拡大していくと考えるようにすれば、より、安定的に事業が発展していくでしょう。…

組織的な会社は銀行からの評価が高い

[要旨]銀行が融資相手の会社の社長に、個人保証を求める理由は、会社に融資した資金が、経営者によって私的に使われることを防ぐという意味合いがあります。そこで、経営計画発表会を開くことによって、会社の事業が組織的に行われているということが銀行…

過剰な売掛金はリスクが高い

[要旨]売掛金が多い会社は、回収もれや遅延が起きると、収益や資金繰に大きな影響を与えるため、事業の継続はとても難しくなります。したがって、売掛金が過剰にならないよう、管理することはとても大切です。[本文]神奈川県相模原市にあった、半導体製…

市場シェアから顧客シェアへ

[要旨]人口減少などによって、経済活動が縮小傾向にある時代は、市場シェアを拡大する戦術よりも、、顧客の支出に占める自社への支出の割合である、顧客シェアを高めるという戦術が適していると考えられます。[本文]ポッドキャストの配信を支援している…

ダブルバインドの除去が改善の鍵

[要旨]経営者も含め、人はどうしても矛盾したことを行いがちですが、そのようなことを減らしていくことは、経営環境の複雑化している時代においては、効果が大きいと考えられます。[本文]先日、在庫管理担当者は、営業部門からは在庫を増やせと要請され…

指示通りにしか動かない人は仕事のパーツ

[要旨]会社の中には、単に、指示に従うだけの部下は少なくありませんが、組織としての目的を理解した上で活動できるようにしなければ、組織的な活動はできません。そして、経営者には、部下に、組織の目的を理解できる能力を養成するという、重要な役割が…

マイナポイントとセーフティネット保証

[要旨]何らかの施策がうまく行かなかったとき、その施策を決めた人が、自らの失敗を認めたくないという思いから、改善策の実施を躊躇するということが、しばしば、起こります。しかし、人は、前もって完全な決定を行うことはできないことから、過去の決定…

リスク9割の市場はレッドオーシャン

[要旨]需要が大きい市場は、成功する確率が高いと考えられがちですが、そのような市場は参入者も多く、レッドオーシャンの状態です。したがって、安易に、「知人の会社がその分野でうまくいっているから」という理由だけでは、新たな事業に進出しても成功…

在庫管理の仕事はダブルバインドか?

[要旨]在庫管理担当者は、在庫切れや過剰在庫の発生したとき、その責任を問われることがありますが、本来、在庫管理担当者は、基準在庫を維持するという、遂行責任が問われるべきです。なぜなら、事業活動を、直接、担う人たちは、決められたプロセス通り…

商品と組織で事業は成り立つ

[要旨]現在は、自らは工場をもたず、製品開発に集中して事業活動を行う製造業のファブレスが増加しつつありますが、これからは、製造業に限らず、直接部門よりも間接部門が利益を産む源泉になりつつあります。[本文]12月16日に、家電メーカーのバル…

顧客満足と顧客迎合

[要旨]価格を下げたり納期を早めたりする顧客迎合を、顧客満足と勘違いしている会社が多いようです。しかし、自社の事業活動が顧客に評価されているかどうか、すなわち、利益を獲得できているかどうかに注目しなければ、意味のある事業活動を行うことには…

自社の属する業界の情報は宝物

[要旨]自社の属する業界では常識的なことも、顧客からみれば、貴重な情報となることもあります。ただ、そのような情報は、自社では気づきにくいので、当たり前と思われる内容を顧客に向けて伝えていくことで、差別化を図ることができます。[本文]今年は…

パワハラと人材育成

[要旨]経営者の方は、単に、「パワハラは法律で禁止されている」と、部下に伝えるだけよりも、人材育成を行い、どうすれば業績を向上させることができるようになるのかということを、自律的に考えるようにすることで、自ずとパワハラも起きなくなると考え…

プロセス重視は言葉だけでは足らない

[要旨]人は防衛本能から責任を回避しようという傾向がありますが、部下に、そのような傾向を改善してもらうためには、部下の行動に対し、結果よりもプロセスを評価するということを、言葉だけでなく姿勢でも示す必要があります。[本文]前回、「決断をし…

やらないことの決断

[要旨]決断をすると、そのことに責任がともなうため、決断をしなければ責任も回避できると思う方もいるようです。でも、決断をしない場合、決断をしない決断をしていることになるので、いずれにしても、責任を避けることはできません。[本文]ビジネスメ…

地域銀行の令和2年9月期決算の概要

[要旨]地域銀行の令和2年9月の決算は、貸倒などの増加により悪化しています。今後も、この趨勢は続くと思われることから、中小企業が銀行から受ける支援を維持するためには、銀行への業況の報告をこまめに行うことが大切です。[本文]金融庁が、「地域…

心理的安全性

[要旨]業績を高めるためには、上司と部下との間で円滑なコミュニケーションを維持することは大切です。そこで、職場での心理的安全性を実現する必要がありますが、そのためには、経営者や管理者が、普段から部下が話しやすい環境を作ることが求められます…

組織の論理

[要旨]人間は社会的な生き物であり、単独では生きていくことはできません。個人と組織の両方の視点を持つことが必要であり、それが組織の課題を円滑に解決するためにはとても大切です。[本文]新型コロナウイルスの感染者が、11月下旬から、再び拡大し…

自分で自分のサイクルを回せ

[要旨]ビジネスがおもしろく感じるのは、他人から指示されず、自分で実行できるからですが、それには、反省したり、改善したりするところまで自分で行わなければなりません。[本文]ユニクロを運営する、ファーストリテイリングの会長兼社長の、柳井正さ…

新型コロナウイルス感染症関連融資の動向

[要旨]新型コロナウイルス感染症関連融資に関する、セーフティネット保証などのピークは過ぎたものの、依然として中小企業などの資金需要は大きい状況が続いています。[本文]全国信用保証協会連合会が公表している、信用保証実績の推移を見ました。今年…

実質無利子・無担保融資の要件緩和

[要旨]実質無利子・無担保融資の要件となっている、セーフティネット保証4号の指定期間が令和3年3月1日まで延長され、また、その要件も緩和される見込みです。[本文]中小企業庁が、政府系・民間金融機関による、実質無利子・無担保融資の要件を緩和…

サービスの可視化

[要旨]サービスは無形であるため、顧客から適切に評価してもらえないことがありますが、サービスの可視化を意識することで、高い評価を得らるようになり、収益の増加にもつながります。[本文]接客販売コンサルタンの坂本りゅういちさんのメールマガジン…

心の眼の中でとんがった位置づけ

[要旨]小さな会社でありながら、その地域や業界で高いブランドを持っている会社は、真の意味でのブランド戦略と、ポジショニングで実現できます。[本文]経営コンサルタントの、浜口隆則さんのご著書、「だれかに話したく小さな会社」を拝読しました。こ…

うちの会社は特殊だから

[要旨]定石的な戦術や他社の改善事例を見ると、それらをそままま自社にあてはめることができないと感じてしまいますが、会社ごとに経営環境が異なるため、それは、当然と言えます。したがって、自社で自社に適した改善策を策定し、実践できる会社は、強い…

ビジネスでの婉曲表現はタブー

[要旨]会社法の定義する公開会社は、その条文の表現が分かりにくいため、勘違いされることがあるようです。しかし、婉曲表現は、伝える相手が誤って理解する可能性が高くなるので、ビジネスでの指示などでは、避けることが無難です。[本文]2006年に…

仕事に人をはりつける

[要旨]仕事の属人化することは好ましくないということは、多くの経営者の方が理解していながら、なかなか実践できないようです。そこで、これからの経営者は、単に、事業活動だけに着目するのではなく、組織運営にも注力し、優れた組織づくりを目指してい…

日本の会社はPDPDの連続

[要旨]日本の会社では、PDCAを実践していても、実際には、しっかりとした事後検証が行われておらず、PDPDの連続の状態になっている会社が多いようです。しかし、アマゾンジャパンでは、事後検証をしっかりと行うことで、業績を向上させており、真…

正しい手法は議論ではなく実践で見つける

[要旨]ビジネスが行き詰ったときは、対処法を考えることよりも、行動することによってそれを見つけ出すことが大切です。しかし、失敗を恐れると、行動ができなくなってしまうので、経営者の方は、窮地に立っても行動できる強い精神力を持つことが大切です…

南洲翁遺訓第13条の教え

[要旨]西郷隆盛は、税金を安易に増やすと、国民が苦しみ、納税を逃れようとし、さらに、国が分裂してしまう可能性があると説いています。これは、会社の運営についてもあてはまり、従業員の方に、無理なことを強いると、会社や経営者から心が離れ、事業が…

情報化武装とその抵抗への対処

[要旨]来年創設されるデジタル庁の役割は、国の機関や国民の「情報化武装」が主な役割になると思いますが、それに対して、変化を嫌う人たちの抵抗が予想されます。これに対するこれからの政府の活動は、自社の情報化武装をなかなか進めることができない中…