鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

自分で自分のサイクルを回せ

[要旨]

ビジネスがおもしろく感じるのは、他人から指示されず、自分で実行できるからですが、それには、反省したり、改善したりするところまで自分で行わなければなりません。


[本文]

ユニクロを運営する、ファーストリテイリングの会長兼社長の、柳井正さんの対談記事が、致知出版社のWebpageに載っていました。「商売がおもしろいのは、自分で計画して、自分で実行して反省し、この次はもっとこういうふうにうまくやろうと、自分でサイクルを回すことができるからです。それを人によって回されたり、人の指示でやったら、これほどおもしろくないものはないんです」

この、「PDCAサイクルを自分で回すから、商売はおもしろい」という、柳井さんの言葉は、多くの方が理解されると思います。しかし、実際には、PDCAサイクルを回している経営者の方は少数派だと、私は感じています。ところで、自分の考える方法でビジネスを実践することがができれば、それは確かにおもしろいと思います。これについては、柳井さんも、「人の指示でやったらおもしろくない」と指摘しておられます。

しかし、ビジネスに自分の意思を反映させるには、それなりの責任がともないます。それが、柳井さんのいう、「自分で計画して、自分で実行して反省し、この次はもっとこういうふうにうまくやろう」とすることだと思います。私は、これまで、何人もの「ビジネスがうまくいかない」という経営者の方とお会いしてきましたが、そのような方たちのお話を聴いて感じることは、「やることがうまくいかない」の前に、「サイクルを回していない」ということです。

したがって、ビジネスがうまく行っていないという方は、柳井さんのご指摘されるように、「サイクルを自分で回す」こと、特に、「自分で計画、実行、反省し、この次はもっとうまくやろう」とするところに着眼すると、業績は好転すると、私は考えています。多くの方は、ビジネスは、ものを製造したり販売したりすることに着眼してしまいますが、反省したり、改善したりすることこそ、経営者や起業家の方にとっては大切であり、そのことを、柳内さんもご指摘しているのだと思います。

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