鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

PDCAを行動に組み込む

[要旨]PDCAを実践できない経営者の方は少なくありませんが、その原因のひとつは、行動が計画的ではなく、検証活動を活動予定に組み入れることができないでいるため、それがずっと先延ばしにされてしまうからということが考えられます。[本文]かねて…

社会の役に立つ仕事

[要旨]顧客に商品を売ることは、その商品が顧客に役立つということであり、あえて、社会の役に立つ仕事をしようと意識する必要はないのですが、社会的な名声を得ることを強く望む人は、社会の役に立つ仕事をしようと意識しすぎて、かえって、自らの事業活…

納得する評価とは

[要旨]従業員の評価は、必ずしも、すべての従業員が納得する高い評価をつけることはできませんが、評価制度の透明性を高めることでも、納得感を高めることができます。[本文]経営コンサルタントの小山昇さんが社長を務める、株式会社武蔵野の従業員のK…

中小企業支援には採算性が必要

[要旨]地域金融機関の融資の70%が、金利1%未満となっており、単に、合理化だけでは収益を安定させることがむずかしい状況になっていることから、政府系金融機関の低利融資を限定的にするなど、金利の過当競争を排除することが必要です。[本文]先日…

勝って兜の緒を締させるために必要なこと

[要旨]業績が下がったときに、従業員の方に注意喚起することだけであれば、容易に実行することは可能ですが、その根拠として、きちんとした数字を示さなければ、説得力のあるものとはならないことから、月次での業績の確認を迅速に行うことができるような…

北風のような上司と太陽のような上司

[要旨]会社の中には、部下を叱責してばかりいる北風のような上司と、部下にあたたかい言葉をかけてケアしている太陽のような上司がいますが、北風のような上司たたくさんいると、従業員のモラルがさがり、会社の業績がさがってしまうことにつながりますの…

市場に合わせたビジネスモデルの変更

[要旨]マーケティング戦略は、さまざまなマーケティング活動の組み合わせ、すなわち、マーケティングミックスが重要であり、価格、性能だけでなく、ビジネスモデルも含めた、最適なマーケティングミックスを見出すことが経営者の方に求められます。[本文…

どうせ社長がなんでも決める

[要旨]経営者の方の多くは、部下の意見を否定してしまいがちですが、いったんは、意見を出してくれた行為に感謝し、仮に、その意見が間違っているとしても、きちんと耳を傾けるという姿勢が、経営者の方にとっても、正しい結論を導き出すことにつながりま…

記事の継続配信は自信につながる

[要旨]自分のコンサルティングに関する考え方を継続して記事にしていると、顧問先へ提案するときに、自身を持って提案できるようになります。[本文]私が記事を継続配信し始めて、もうすぐ4年になります。いままで、そのメリットについて何度か述べたこ…

墓には鬼も仏も住む

[要旨]同じ状況に対して、不満を感じる人もいれば、感謝できる人もいるので、その両者の違いは、事実を受け止める人の心次第ということになるので、経営者のような他人のお手本になる立場の人は、どんな状況に対してもポジティブに感じることができるよう…

代案のない批判は認められるか

[要旨]議論を行うときに、反対するには代案を出すべきという考え方と、意見を出すときに代案を出すことを条件にすることは避けるべきという考え方がありますが、意見を述べる際には責任をともなうという考え方から見れば、両者の考え方は一致します。[本…

あえて矛盾のある職場に身を置く

[要旨]厳しい職場環境の中では、上司から矛盾した要求を受けることがあるが、それは、矛盾を受け止めて乗り越えることができるようになるための鍛錬の機会でもあるので、起業家を目指す方は、あえて、矛盾したことを要求される環境に身をおくことも、成長…

新内閣での金融行政

[要旨]コロナ禍で、地方銀行の収益体質の先細りが見込まれることから、これから、金融庁は、地方銀行同士の合併等をさらに促そうとするでしょう。[本文]先日、菅義偉前官房長官が、新たな総理大臣に就任してから、地方銀行への改革圧力が強まるのではな…

融資条件と銀行からの支援

[要旨]融資利率は、融資を受ける側からみて低い方がよいですが、過剰に低くしてしまうことは、自社に万一のことがあったとき、銀行からの支援を受けにくくしてしまうこともあるので、バランスの取れた取引を意識することが大切です。[本文]ひとつの例で…

メインバンクを持つことが最優先

[要旨]融資を受けるとき、金額や金利などの条件で取引銀行を決める経営者の方は多いと思いますが、それらだけに気をとられていると、いざというときに、メインバンクとしての役割を担ってくれる銀行を持つことができなくなるので、注意が必要です。[本文…

破産後に集まった3,000万円のカンパ

[要旨]破産した山梨県の地場スーパーやまとは、破産後も多くの支持者が現れましたが、そのような支持者が存在したのは、元経営者の小林さんの誠実さへの評価であり、経営者としては事業に失敗してしまう可能性はあるものの、そのような姿勢を持ち続けるこ…

業界は内部からは変えにくい

[要旨]業界の常識は、その業界にいる人では、それを超える発想をすることはなかなか難しいものの、それを破ることができれば、新たな市場を開拓できる機会があるので、大胆な発想ができるようになるように努めることが大切です。[本文]私の知人で、経営…

金融庁の権威の低下

[要旨]金融機関の経営環境が悪化しつつある中、金融庁も改革案を出せない手詰まりの状態であり、金融機関との関係では徐々にその地位が低下しつつあることから、中小企業経営者の方は、これからは、金融庁の方針よりも、金融機関の動きに注目することが望…

銀行の無店舗化

[要旨]銀行は、営業店の機能を縮小し、将来的には無店舗化を進めていることから、融資を利用している中小企業は、これからは、銀行からの支持を強めるためのアピールを強めていく必要性が高まっています。[本文]先日、日本経済新聞に、茨城県水戸市に本…

貧乏になる人の特徴

[要旨]事業がうまくいかない会社の経営者の特徴として、理想を求めすぎて顧客を無視してしまう、誘惑に我慢できなかったり嫌なことを避けたりしてしまう、金銭は嫌なことをしたことの対価と考えてしまうというものがあります。[本文]先日、水野敬也さん…

内は愚にして外は賢なり

[要旨]人は、他人の行いの悪い面には気づきやすいものの、無意識に自分自身も同様のことをしていることがあるので、特に、部下たちを導く立場にある経営者の方は、そのような人間の性質を意識して、部下に臨むことを自分自身が率先垂範するようにしながら…

電車で中ほどに進まない人

[要旨]最近は、電車で中ほどに進まない人が増えていますが、それは、育った環境の変化によるもので、従業員の中にも、そのような気が利かない人が増えていることに対しては、会社経営者の方にも、人材育成能力が問われつつあります。[本文]ランスタッド…

家計簿をつける効果

[要旨]経営者の方が、「会計情報はだいたい把握している」という慢心を持っていると、事業運営上の正確な判断ができないので、経営者の方は、財務情報に強い関心を持ち、常に自社の財務状況を正確に把握することが大切です。[本文]読者のみなさんは、家…

資本性劣後ローンとコベナンツ

[要旨]金額や金利などの面で有利な条件で利用できる融資契約のシンジケートローンなどでは、コベナンツによって融資条件が明確にされますが、新型コロナウイルス対策資本性劣後ローンでは、コベナンツほどの条件は課されないものの、毎期、業績を報告する…

借金するくらいなら店を閉める

[要旨]事業活動では、積極的に融資を利用すべきですが、問題の先送りのために融資を利用すると、事業の改善がさらに難しくなるので、業績の改善が見られない場合の撤退戦略も考慮に入れる必要があります。[本文]経営コンサルタントの板坂裕次郎さんが、…

鄙事多能

[要旨]事業運営において、経営者の方が、事業現場の状況を把握せず、それが方針決定に反映されないために、業績を下げることもあるので、経営者の方は、巨視的な視点と、微視的な視点の両方を、バランスよく持つことが大切です。[本文]イエローハットの…

自信過剰バイアス

[要旨]劣等感を埋めたり隠したりするために、人は自信過剰バイアスを持ってしまいがちですが、それを持ったままでは、事業運営上の判断を誤ってしまうので、適宜、自社の業績を確認しながら、自信過剰バイアスに左右されない運営体制をつくることが必要で…

手っ取り早い集客方法

[要旨]事業への新規参入者が多くなった現在は、手っ取り早い集客方法は存在しませんが、集客方法がないということはなく、手間や費用がかかってでも実践すれば集客は可能なので、それを実践できるかどうかということが、事業の成否の鍵となります。[本文…

納豆理論

[要旨]ビジネスパーソンがステップアップするには、現在、交流のある人たちとの関係を断ち切る必要がありますが、その決断ができないために、ステップアップできないでいることもあります。[本文]経営コンサルタントの石原明さんが、石原さんの制作して…

給料はお客さまからいただいている?

[要旨]ビジネスにおいて顧客が大切であるということを説明するために、「給料はお客さまからいただいている」と説明されることがありますが、このことばは、必ずしも正確とはいえません。[本文]前回は、「顧客第一」について注意が必要と述べたのですが…