[要旨]
同じ状況に対して、不満を感じる人もいれば、感謝できる人もいるので、その両者の違いは、事実を受け止める人の心次第ということになるので、経営者のような他人のお手本になる立場の人は、どんな状況に対してもポジティブに感じることができるようになることが大切です。
[本文]
明日はお彼岸なので、お墓参りをする予定の方もいらっしゃると思いますが、岡山県倉敷市にある真言宗の寺院、高蔵寺の住職の天野高雄さんが、先日配信したメールマガジンに、ちょうど、お墓参りについて書いておられてました。「墓には鬼も仏も住む…これは先代住職の口癖でした。すなわち、墓を見れば、その人、その家がわかると、そう言っていました。お墓参りをりして、ご先祖さまを護ることは立派なことですが、お墓参りする方のふるまいは、大きく2つに分かれます。
例えば、墓地にある水道を使う時、『水が出ない』と苦情を言う方もいれば、『いつも使わせていただいてありがとうございます』とお礼を言う方もいます。また、『隣の墓地が汚い』と不満を言う方もいれば、黙って近隣の墓地を掃除をする方もいます。すなわち、『鬼』と『仏』のどちらになるかはあなた次第ということです」この、天野さんの最後の文が、とても強く印象に残りました。
同じ状況に対して、苦情をいう人もいれば、お礼を言ったり掃除をしたりする人もいるというのは、結局、不満を感じるか、感謝できるかというのは、実際の状況によるのではなく、それをどう受け止めるかという人の心次第ということです。この天野さんのメールマガジンを読んで、私は、営業コンサルタントの和田裕美さんが、和田さんの座右の銘である陽転思考について、「事実はひとつ、考え方はふたつ」とお話されておられたことを思い出しました。
天野さんのご指摘は、この和田さんの考え方に通じると思います。そして、このようなポジティブな思考は、多くの人がご理解すると思いますが、実際にそれを持ち続けることは、なかなか難しいですね。私も仕事がうまくいかない時は、ついついそれを他人の責任にしようとしてしまいます。そこで、私も、これからお墓参りをするたびに、天野さんのご指摘を思い出して、多くのことに感謝できるよう、自分の心を鍛えていきたいと思います。