2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
[要旨]冨山和彦さんによれば、経済学に埋没費用という考え方があり、どんな意思決定をしても、今さら回収できないコストのことを指します。例えば、新規事業を始め、累計で10億円のコストを費やしても、ライバルが同じ分野にお参入してきたため、赤字続…
[要旨]冨山和彦さんによれば、企業再生の現場では、論理的に考えて会社は生き残れないという状況では、事業を切り捨てる、資産を売却する、従業員に早期退職してもらうといった辛い判断をしなくてはならないにもかかわらず、経営者が情緒的になり、そのよ…
[要旨]冨山和彦さんによれば、かつての日本では、経済全体としては資本主義であるものの、会社の中では社会主義的な仕組みで動いましたが、これは、労働集約型、設備集約型の産業構造だったからだということです。しかし、その後、産業構造が変わっている…
[要旨]冨山和彦さんによれば、人的資本が競争上の勝ち負けを決めるような産業構造になっていくと、個人の能力の高低が収入の差につながっていくそうです。すなわち、金融業やIT産業などの知識集約型産業では、同じ会社で働いている同期入社でも、個人能…
[要旨]冨山和彦さんによれば、日本では「ソニーはなぜAppleのようになれないのか」と疑問に持つ人がいますが、設立後60年を超える会社には、それは難しいと考えているそうです。というのは、会社にも寿命というものがあり、クリエイティビティの最…
[要旨]冨山和彦さんによれば、大企業が倒産するのは、森の中で大木が倒れるようなものであり、寿命を迎えた大木が倒れると、森が明るくなり、地表近くの新しい芽に日が当たるようになるということです。すなわち、1990年前後の米国のシリコンバレーの…
[要旨]冨山和彦さんによれば、中間管理職への研修は、組織の上下左右の調整能力育成が大きな要素だったものの、今、日本企業が本当に必要としている中間管理職は、リーダー型中間管理職、トップリーダーと同じ発想で考える、ミドルリーダーとしての課長や…
[要旨]冨山和彦さんによれば、これからの日本が、欧米や新興国のように、年齢に関係なく出世が決まる世の中になると、自分より年上の部下を使わなくてはならない場面が増えてくるので、上司も部下も含めてプロジェクト達成のためのひとつのチームであり、…
[要旨]冨山和彦さんによれば、中間管理職のうちから、社長の視点に立って判断をしたり、行動をしたりすることが大切だそうです。もちろん、実際にリーダーシップを発揮できるチャンスは低いものの、日々、全体最適の視点を持って行動をしていけば、そうで…
[要旨]経営共創基盤CEOの冨山和彦さんによれば、会社のフロントラインに立つ人たちは権力構造の外に置かれており、基本的には野党的立場をとるので、現場が権力を握ったら会社は潰れると述べています。そこで、会社を経営する人も、会社で働く人も、自…
[要旨]通信販売会社にとって、広告費は売上を増やすための重要な費用です。しかし、自ら製品を製造したりせず、他社の製品を販売するだけでは、銀行は事業が安定しないととらえ、広告費のための融資は避けようとする傾向があります。そこで、高い利益率を…
[要旨]前期の売上に計上した商品が、新しい会計期間になって返品されたとき、それが顧客の都合によるものであれば、粉飾ではありません。しかし、販売する側が購入する側と示し合わせた場合、それは粉飾となります。このように、外見上はまったく同じ取引…
[要旨]企業会計原則のうちの真実性の原則は、会社の決算書に真実を反映させることを求めていますが、あまり厳格さを求めると、本来の事業活動の妨げになるため、減価償却費の計算方法は、便宜的なものとなっています。そして、真実性の原則と、会計処理の…
[要旨]会社が減価償却費を計上しなかった場合、決算書の利益は増加しますが、それは業績が向上したわけではありません。さらに、経営者はそれをわかっていても、表面的な利益額が増えたことで、本来、行うべき業績改善に目を向けようとしなくなりがちです…
[要旨]もし、会社が減価償却費を計上しない場合、企業会計原則に触れることになりますが、税務署は、納税額が減らない、または増えるために、特にそれを問題視しません。しかし、法定耐用年数より短い期間で減価償却を行おうとすると、減価償却費が増加し…
[要旨]会社が利益額を増やすために減価償却費を計上しないことがありますが、会社は減価償却の対象となる固定資産を使って事業活動をしている以上、減価償却費を計上しないことは、決算書が会社の実態とは異なる状態を示すことになります。また、このよう…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、「ポジショニング=差別化」という認識でいる限り、競合との“価値”競争になってしまい、その価値が価値として感じ取れなくなった時点で、“価格”競争というラットレースに変わるということです…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランドづくりのためにミッション等を初めて策定した会社では、従業員が辞めていく可能性があるそうでが、多くの経営者は、それでもブランドづくりを進める覚悟をされるそうです。なぜなら、…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ミッションをつくった後は、経営者自身が真っ先にミッションを実践し、自らに浸透させようとする姿勢を従業員に見せることで、覚悟や本気度が伝わり、徐々に従業員に浸透していくそうです。一…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、こだわりの強いミッションを掲げている会社では、経営者自身が自らのこだわりに苦しいほど縛られているケースが多いそうです。そのような鎖に縛られた状態では、変化の激しい時代を生き抜くこ…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランディングには、「意図的」、「一貫性」、「継続性」という、要となる3つのキーワードがあるそうです。すなわち、「思い付きで発信し、一貫性のある活動を継続できていない」という状態…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランディングには外部のステークホルダーに向けたエクスターナルブランディングと、内部の役職員に向けたインターナルブランディングがあるそうです。そして、インターナルブランディングが…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、頭痛がする人が、薬局に薬を買いに行った時、「下痢にも効いて、頭痛にも効いて、風邪にも効く薬」と、「頭痛専用の薬」の2つの選択肢があれば、「頭痛専用の薬」が選ばれます。すなわち、「…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランドの世界観を伝える体験のことを「ブランド体験」と呼び、ブランド体験は、ホームページ、SNS、パンフレット、チラシ、店舗デザインや接客などで、ブランドの世界観を表現するもので…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランド戦略は、コミュニケーション戦略だけでなく、ミッション・ビジョン・バリューという土台を具体化させた経営戦略とマーケティング戦略を総称したものだそうです。また、ロゴをつくった…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランディングを行うには、まず、ミッション(使命)、ビジョン(未来)、バリュー(ミッションとビジョンにたどり着くための価値観)を明確にしなければなりません。これらが明確でなければ…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランディングの定義は、ブランド側の「こう思われたい」(ブランド・アイデンティティ)と、お客様側の「こう思う」(ブランドイメージ)を一致させるための活動ということです。[本文]今…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、食品偽装やデータ改ざんなど、不正をすることによって顧客の期待を裏切れば、その会社のブランドは一気にマイナスに陥ります。したがって、経営者の方は、ブランドをプラスの状態にするために…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、ブランドとは、商品についているシンボルやマークを指すのではなく、顧客の心の中で優れていると認識されている状態をいいます。したがって、ブランドを確立するためには、商品の良さが認識さ…
[要旨]ブランディングコンサルタントの渡部直樹さんによれば、顧客からの応援による購入はイミ消費と言い換えることができるということです。このイミ消費とは、モノ消費(商品を自分のモノにする消費)→コト消費(商品を購入することによって得られる体験…