鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

客観的な実績

[要旨]作家の林真理子さんは、37年間にわたって、1655回のエッセーを週刊誌に掲載してきましたが、このような数値で示すことができる実績は、多くの方から客観的な評価を受けることができます。会社の業績についても、銀行などから評価を受けようと…

レイアウト変更で売上を伸ばす

[要旨]セブンイレブンでは、店内のレイアウト変更により、売上高を伸ばしているが、第四次産業革命が進展している現在は、人が関わる部分の業績の改善手法は、劇的で派手な手法はなくなってきていると考えられます。[本文]ダイヤモンドオンラインに、流…

7番セカンド

[要旨]野球チームには、4番バッターのようなスター選手だけでなく、縁の下の力持ちような役回りの、守備のうまい、7番セカンドのような選手も必要です。会社の事業も、スター選手だけをそろえようとするのではなく、さまざまな個性のある従業員をそろえ…

若い人からの進言にどう臨むか

[要旨]日本では、若い人から意見を言われると、体面を維持するために否定してしまう人が少なくありません。ただ、意見を言うという前向きな姿勢が評価されないと、職場が活性化せず、事業活動が停滞してしまう可能性も高くなるので、注意が必要です。[本…

成果が表れるまで時間を要する理由

[要旨]良いイメージを持ってもらいながらビジネスに成功するには、あまり良いイメージを持ってもらわずに成功するよりも、難易度は高いようです。しかし、良いイメージを持ってもらうことの方が成功しやすいと考えている方は、活動が空回りしてしまう可能…

完全子会社

[要旨]子会社のうち、その会社の発行済株式のすべてを所有している会社は、親会社から見て完全子会社といいますが、完全子会社ではない子会社は、親会社以外の株主などから協力が得られるというメリットがある一方で、完全子会社は親会社の意思を迅速に反…

純粋持株会社と事業持株会社

[要旨]持株会社とは、会社の資産のうち、子会社の株式の取得価額の合計額が50%を超える会社であり、自らも事業を営んでいる持株会社を事業持株会社、株式の保有だけをしている会社を純粋持株会社といいます。[本文]前回は、社内カンパニーとの対比か…

持株会社と企業集団

[要旨]持株会社は、子会社の株式を持つことで、その子会社を従属させ、企業集団を形成します。これは、社内カンパニー制を導入している会社の、本社と社内カンパニーの関係に類似しており、本社と社内カンパニーを、法律的に別の会社に分離させたものと言…

社内カンパニー

[要旨]社内カンパニーは、カンパニープレジデントが、設備投資を行う権限を持つともに、投資効率に対する目標を達成する責任も負う組織です。このことから、インベストメントセンターと呼ばれることもあります。[本文]前回は、事業部制について説明しま…

事業部制組織

[要旨]事業部制とは、会社内に、大幅な権限を持たせた事業部を作り、事業部ごとの課題を達成させようとする制度です。なお、各事業部は、目標利益を達成する責任も持っているため、事業部のことをプロフィットセンターと言うこともあります。[本文]9月…

ドラッカーが注目した日本の教育制度

[要旨]ドラッカーは、19世紀後半の日本は、あらゆる階層が教育を受ける制度があり、そのことが、日本の著しい経済発展につながったと指摘しています。そして、21世紀の現在は、多くの国民がITリテラシーを高めることが、経済発展につながるものと、…

ビジネスに戦略は不要

[要旨]実業家の平川さんは、ご著書、「ビジネスに『戦略』なんていらない」で、現在、巷間にあふれている「戦略」は、「短期的な成功の秘訣」に過ぎず、ビジネスにはもっと奥深い意義を見出すべきと提言しています。[本文]東京都品川区中延にある、隣町…

VUCAの時代

[要旨]これからは、先を見通すことが困難な、VUCAの時代になっていくので、単に、過去の事例を踏襲するという、従来のやり方を変えて、環境に適応した新たな手法を編み出し実践するという組織が求められており、経営者の方たちは、そのための仕組みづ…

消極的とは傷つかないことに積極的なこと

[要旨]自分の改善点を見つけることは、自分の弱点を見つけることでもありますが、それを避けることは、自分が傷つかないようにするための積極的な行動とも言えます。しかし、自分の弱点を見つけることは、長い目で見れば、成功に近づくためのプロセスであ…

メリットの多いPodcast配信

[要旨]Podcast番組は、中小企業経営者の方でも、少ない負担で、直接、経営者の声を多くのリスナーに届けることができる媒体なので、自社の情報発信を考えている方には、Podcastを活用することをお薦めします。[本文]私は、先日、2つめの…

マイノリティに目を向ける

[要旨]ゆるスポーツの500歩サッカーで使うベルトは、いままでスポーツを楽しむことができなかったマイノリティの人たちに、スポーツを楽しむことができるようにするためのツールであり、このような、いままで自社の顧客でなかった人を顧客にするための…

赤字は文字通り赤信号

[要旨]中小企業経営者の方の中には、事業が赤字になっただけでは、直ちに会社が倒産しないことから、そのことに慢心してしまい、事業の改善に取り組まないことも少なくなく、そのような状態を続けていると、多くの借入金を抱えることになり、自己破産しか…

人材開発と組織開発

[要旨]人材開発は個人の能力を高めることである一方で、組織開発は仕組みとしての組織の能力を高めることですが、両者はバランスよく改善していく必要があります。また、組織の能力を高めていくことは、経営者の役割から切り離すことができない大切な役割…

ライバルと自分の成功を祈る

[要旨]ライバルの存在は、一般的には煙たいものですが、お互いが張り合うことで、事業の質を高めることができる存在でもあり、それは、やがて業界に対する顧客からの評価を得ることにもつながるので、ライバルにも成功してもらうことを歓迎するという姿勢…

2,000円のラーメンは安い

[要旨]日本のレストランは、米国と比べて、味もよく、価格も安いが、日本人はそのような状況をあまり理解していないようです。したがって、日本ではあまり高い金額で売れない商品も、海外では評価される可能性があるので、海外へ事業展開することで、事業…

君たちのためにJALがあるのではない

[要旨]従業員の方たちの関心の大きな部分は、自分のことで占められがちですが、組織の構成員として行動することで、自分の目的も達成できるようになることから、従業員の方たちに対し、そのような視点を涵養する役割が、経営者の方に求められています。[…

都市伝説への対応

[要旨]米国のマクドナルドは、自社へのネガティブな都市伝説を、機転を利かせて対応した結果、自社の話題作りに成功したが、日本の会社は、一般の人たちとのコミュニケーションが不得手な例が多いので、同社の例を参考に、改善することが望まれます。[本…

なんちゃって病

[要旨]会社は経営環境の変化に対応して事業も変えていかなければならないものの、事業活動を変えるためには相当の労力が必要なので、変化に対応するというふりだけをする、「なんちゃって病」にかかることがあるが、そのような状態になることを避けるため…

過去の蓄えが将来の負担を減らす

[要旨]私が新たに配信を始めたPodcast番組は、過去に出版した内容を話すものなので、小さな労力で開始できましたが、中小企業でも、仕事の手順や会社の規則などを文字にして蓄積しておくと、社内で情報が共有され、効率的な活動ができるようになり…

日本の国債の金利が0%である理由

[要旨]日本国政府の国債発行残高は、1,114兆円になっているが、一方で、金利は0%のままなのは、投資家たちが、日本国政府の貸借対照表には表れていないものの、国債を返済できる十分な資産があると考えているからと思われます。[本文]私はその分…

事業がよくならない原因は社長にある?

[要旨]経営者の方は、事業の改善に効果があると考えて、自ら選択した活動に取り組むものの、その中には、必ずしも事業の改善につながらないものもあるので、活動の結果を受け入れ、その原因を冷静に見つめ直すことが大切です。[本文]経営コンサルタント…

任せて任せず

[要旨]経営者が部下に権限移譲をしたとしても、仕事の管理をしたり、助言をしたり、責任をとったりする役割は、経営者から外すことはできないので、経営者がそれを理解していれば、権限移譲したつもりで、実際には仕事を丸投げしていいるということは、起…

成城石井の強みはマーチャンダイジング

[要旨]成城石井は、販売活動より購買活動に注力することで競争力を高めていいますが、小売業の競争力は、必ずしも販売活動だけに注力すればよいとは限らないので、価値連鎖分析によって、自社の独自性を活かせる戦略を編み出すことをお薦めします。[本文…

マイクロファイナンスの金利

[要旨]事業は、顧客に有利な条件で行おうとする経営者が少なくないものの、過度に、顧客に譲歩してしまうと、事業そのものが継続できなくなるので、事業が継続できるような収益が得られる条件で事業を行うことも大切です。[本文]バングラディシュの経済…

リスク回避ではなくリスク耐性を高める

[要旨]事業活動でより多くの収益を得るには、より大きなリスクに挑むことになりますが、したがって、収益性の高い会社は、リスクを避けずに、上手にリスクに立ち向かうことができる会社ということになるので、時間を要しても、リスクに強い会社を目指すこ…