鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

成果が表れるまで時間を要する理由

[要旨]

良いイメージを持ってもらいながらビジネスに成功するには、あまり良いイメージを持ってもらわずに成功するよりも、難易度は高いようです。しかし、良いイメージを持ってもらうことの方が成功しやすいと考えている方は、活動が空回りしてしまう可能性があるので、なかなか成功しないと感じている方は、その原因を見直すことが大切です。


[本文]

経営コンサルタントの相馬一進さんが、ご自身のブログで、インターネットで集客について書いていました。すなわち、セルフイメージが高い人は、自分を汚すことができるので、潜在顧客の低俗な欲求を刺激してうまく集客できるが、セルフイメージが低い人は、自分をきれいに見せようとするので、集客がうまくできない、というものです。

私も、相馬さんの指摘は事実であると思います。ただ、ビジネスは長期間にわたって成果を出すことが大切と考えているので、私は、自分のイメージを汚すようなことは、避けるべきだと思います。ただし、これは、「べき論」なので、短期間に利益を得たいと考える方は、低俗な欲求を刺激する方法をとる(もちろん、ルールを破らない範囲でという前提ですが)ことも問題ないと思います。ですから、良いイメージを持たれる事業の難易度は、あまり良くないイメージを持たれる事業と比較して、難易度は高くなるということです。

ここまでは当然のことを書いてきたのですが、では、なぜイメージと難易度の関係を書いたのかというと、多くのビジネスパーソンは、自分の事業に良いイメージを持ってもらいたいと考えていると思いますし、私もそうあるべきだと思うのですが、良いイメージ持ってもらおうとするにつれ、成功するための難易度も高くなるということを理解している人は、あまり多くないと思ったからです。むしろ、良いイメージを持ってもらうことで、成功が容易になると考えている人もいるのではないかと思います。

だからといって、私は、良いイメージを持たれながら成功することは難しいということを強調したいのではありません。自分が選んだ手法で成功するまでの正しい距離感を把握していなければ、活動が空回りして、成功はますます遠のいてしまうと考えています。「この方法で自分のビジネスは成功するはずだ」と考えているにもかかわらず、なかなかその通りにならないと感じている方は、ちょっと立ち止まり、その原因を冷静に考えてみることも必要ではないかと、私は考えています。

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