鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

メリットの多いPodcast配信

[要旨]

Podcast番組は、中小企業経営者の方でも、少ない負担で、直接、経営者の声を多くのリスナーに届けることができる媒体なので、自社の情報発信を考えている方には、Podcastを活用することをお薦めします。


[本文]

私は、先日、2つめのポッドキャスト番組の配信を始めましたが、その理由は、私がPodcast番組にメリットを感じたからです。今回は、そのメリットについて述べたいと思います。

(1)配信の手間が少ない:新しい番組の配信を始めるときは、その番組の音声ファイルを配信するWebPageの作成や設定等が必要であり、現在は、それらは専門家に依頼しないと難しいものの、それ以外の通常の配信は、音声ファイルをホームページにアップロードするだけなので、かなり容易です。

(2)番組の制作が容易:ある程度の慣れは必要なものの、普段、人前で話をしている経営者の方であれば、通常通りのお話を録音するだけでよいので、制作自体に大きな労力は必要ありません。また、動画の収録と比較して、撮影用の会場を設けたり、衣服を整えたりという必要はありません。

(3)文字よりも意図が伝わりやすい:メールマガジンやブログは、文字を書かなければなりませんが、音声番組は、話している音声を、そのままリスナーに伝えるので、文章を読んでもらうよりも、話し手の真意が伝わりやすくなります。

(4)リスナーの負担が少ない:メールマガジンやブログは、読者に文章を読んでもらうという負担があり、また、動画は、常にそれを視てもらうという負担がありますが、ポッドキャストは、音声を耳から聴いてもらうだけなので、リスナーに、番組を聴くためだけの時間を割いてもらわなくても、移動中や仕事をしながら聴いてもらうことができます。

(5)番組をみつけてもらいやすい:ブログやメールマガジンは、決まったプラットフォームはなく、直接、読者登録のページを見つけてもらう必要があります。Youtube動画の場合も、動画の配信チャンネルを見つけてもらって登録してもらう必要があります。また、チャンネル登録してもらっても、ある程度、継続して配信した動画をフォローしてもらえますが、新たに配信した動画を見つけにくいという場合もあります。

ポッドキャストの場合、配信アプリ(iTunesやHimalaya)でサブスクライブ登録してもらえれば、登録した番組は、アプリを開けばすぐに見つけてもらうことができます。また、新たに配信された番組も、アプリで登録されているので、確実に見つけてもらえます。

(6)プラットフォームが増えている:Podcast番組は、これまで、iTunes、Himalaya、Spotifyなど、比較的たくさんありましたが、さらに、最近は、AmazonMusicからでも、聴いたり、サブスクライブ登録したりできるようになりました。また、Googleの配信アプリも利用できるようになり、iPhone以外のスマートフォンでも、利用しやすくなりました。したがって、これから、より多くの人に番組が届くようになると思われます。

と、ここまでは、Podcast番組の長所を書いてきましたが、もちろん、短所もあります。Podcast番組は、当然のことながら、音声だけなので、動画と比較して情報量が多くありません。例えば、図を使わないと説明できないものや、視覚的に理解してもらいたいことは、Podcast番組では伝えることができません。ただ、視覚的な情報は、そもそも音声番組では対応できないものであり、短所というよりは、特性と言えるでしょう。

もうひとつ、Podcast番組の短所を付け加えると、いわゆるリスナー数を把握したり、リスナーからの反応を得ることが難しいという特徴があります。メールマガジンは、登録者数、開封率などで、読者数は把握できるし、たいていは、メールマガジンに返信してもらえれば、読者からの問い合わせを受け付けることができます。一方、Podcast番組は、配信ページへのアクセス数などで、リスナー数を類推したり、別途、問い合わせフォームを設けて、リスナーからの質問を受け付けるなどの対応が必要になります。

以上が、Podcast番組の長所を短所を説明しました。もちろん、Podcast番組は万能ではありませんが、私は長所の多い媒体だと考えていますので、自社の情報発信を考えている経営者の方は、ぜひ、Podcast番組の配信を始めることをお薦めしたいと思います。

f:id:rokkakuakio:20201014164144j:plain