鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

適切な在庫量は事業戦略によって決まる

[要旨]適切な在庫量は、会社の事業戦略によって決められるので、最終的には、経営者がどのような事業を行うのかによって、適切な在庫が決められるということになります。[本文]前回に引き続き、在庫管理の改善ポイントについてご説明します。今回は、在…

売上原価と仕入額

[要旨]売上総利益は売上高と売上原価の差で求めますが、売上原価と仕入額は異なることに注意が必要です。[本文]先日、私が8年前に出版した、「図解でわかる在庫管理いちばん最初に読む本」が増刷され、第10刷になりました。これを機会に、今回から数…

想定外を想定するセンス

[要旨]コロナ禍の中、事業回復のための打ち手はあまりありませんが、非常時に備えてBCPの策定をしておこうという姿勢は重要です。[本文]先日、中小企業診断士の神谷俊彦先生に、私の制作しているポッドキャストにご出演いただきました。その際、神谷…

経営判断は会計データの裏付けをとる

[要旨]中小企業経営者の方の中には、月次決算に基づく事業改善活動を不要と考えている方は少なくありませんが、客観的な根拠に基づく改善活動は重要であり、基本的なことなので、軽視することは避けなければなりません。[本文]前回、あまり業績のよくな…

成功者になれない原因は食わず嫌い

[要旨]多くのビジネスパーソンは、成功ノウハウの書かれた本を買うといった、改善しようとするふりをすることで満足してしまいますが、本当に事業を改善したい場合は、食わず嫌いをせずに貪欲に改善ノウハウを実践する必要があります。[本文]先日、水野…

融資とレバレッジ効果

[要旨]融資を受けることによって、レバレッジ効果(てこの作用)が大きくなり、自己資本に対する利益率は高くなるので、融資は積極的に活用すべきですが、これが高くなり過ぎると、自己資本比率は低くなり、経営が不安定になるので、注意が必要です。[本…

偉人は周りの人に迷惑をかける人?

[要旨]ビジネスパーソンとして成功するには、自分なりの明確な価値観を持たなければ、活動の方向も定まらず、研ぎ澄まされたものにはならないので、満足の行くものにはならないでしょう。[本文]毎回欠かさず視ているわけではないのですが、先日、たまた…

他人のふんどしで相撲をとって負ける

[要旨]銀行は、融資相手の会社の利益の一部を、貸付利息として受け取るという、間接的に経済活動にかかわる事業を行っているため、逆に、経済全体が低迷すると、融資相手の会社の業況の低下によって、不良債権処理費用が増加するなど、銀行も間接的に業況…

持続化給付金を受給した会社への融資審査

[要旨]持続化給付金等を受け取った会社は、見かけ上の収益が増加しますが、銀行はそのことで会社を消極的に評価することはなく、また、融資審査への影響もないと思われます。[本文]先日、知人のコンサルタントの方から、持続化給付金を受けた会社につい…

経理が正確な会社は信頼性も高い

[要旨]中小企業の中には、経理事務があまり正確でない会社も少なくないようですが、会計データの正確さを重んじる会社は、製品の品質も優れていたり、顧客からの信頼も高いことが多いようです。[本文]私は、ときどき、顧問先の経営者の方から、現在の顧…

管理会計とマネジメント

[要旨]管理会計は、マネジメントを行う上での重要な判断材料を提供するツールであり、リスクを回避する観点からも、方針決定のときに、会計的な要素を欠かすことは避けなければなりません。[本文]前回まで15回にわたり、主に、管理会計について説明し…

制約理論とスループット会計

[要旨]制約理論は、製造業の工程全体の効率化を図ろうとする理論であり、財務会計では発見が困難なボトルネックとなっている工程を、スループットの測定によって見つけ出すことで、工程全体の効率化を図ることができます。[本文]今回は、スループット会…

活動基準原価計算

[要旨]現在は、コストを極限まで削減するという観点から、精緻な原価管理の手法が求められるようになってきており、その手法として、活動基準管理が行われるようになり、その管理を行うために、生産活動に着目した原価計算である活動基準原価計算が考案さ…

正味現在価値法と内部利益率法

[要旨]投資の妥当性を判断する方法である、正味現在価値法は、将来のキャッシュフローの現在価値がどれくらいあるかで検討する方法であり、内部利益率法は、将来のキャッシュフローの利回りがどれくらいかで検討する方法です。[本文]前々々回に、投資の…

減価償却費と費用収益対応の原則

[要旨]減価償却の対象となる資産は、一般的に、数年にわたって事業活動、すなわち、利益を生む活動に利用されることから、減価償却の対象となる資産の費用化も、耐用年数にわたって費用化することが妥当であるという考え方に基づいて減価償却が行われてお…

キャッシュフローと減価償却費

[要旨]キャッシュフローの額は、一般的には、収益と費用の差額である利益と等しくなりますが、減価償却費は資金の流出の要因ではないため、利益と減価償却費の合計額が、キャッシュフローの額となります。[本文]前回、回収期間法について説明しましたが…

回収期間法

[要旨]回収期間法とは、新たに設備投資した金額が、その投資によって得られるキャッシュフローの何年分にあたるかということを調べ、その期間により妥当性を検討するという方法です。[本文]今回は、管理会計の中で、投資の妥当性を分析する方法である、…

埋没原価とコンコルド効果

[要旨]投資を失敗してしまったときなどは、その後に、経営者がどのような意思決定をしても、その投資は回収できませんが、その回収できない費用のことを埋没原価といい、それにもかかわらず、それを回収しようという誤った判断で事業を継続し、損失を増や…

機会原価

[要旨]財務会計では、取引が起きなければ何も記録されませんが、管理会計では、受注を逃した場合など、収益機会を失ったとき、それによって得られたであろう収益相当額の機会原価が発生したととらえます。[本文]前回までは、管理会計の損益分岐点分析に…

損益分岐点分析(5)

[要旨]限界利益とは、Marginal Profitの訳語で、売上で得られた代金の端の方にある利益という意味です。[本文]前回まで損益分岐点分析について説明してきましたが、今回は、限界利益について少し解説します。限界利益とは、売上高と変動費…

損益分岐点分析(4)

[要旨]損益分岐点売上高公式は、新たな融資を受けるときに、返済が可能となる目安の売上高を計算できるので、事業計画などの作成のときに活用できます。[本文]前回は、損益分岐点売上高公式(以下、単に「公式」と述べます)を使って、損益分岐点売上高…

損益分岐点分析(3)

[要旨]自社の損益分岐点売上高から、損益分岐点比率や安全余裕率も計算できますが、それらの比率から、自社の収益性の安全度を見ることができます。[本文]前回は、損益分岐点売上高公式(以下、単に「公式」と記します)について説明しましたが、今回は…

損益分岐点分析(2)

[要旨]損益分岐点売上高は、損益分岐点売上高公式(B=F÷(1-(V÷S))で計算しますが、この式は、限界利益が固定費と等しくなる売上高と求めるという考え方を示しています。[本文] 前回は、損益分岐点分析の概要と、損益分岐点売上高とはどういう…

損益分岐点分析(1)

[要旨]管理会計の代表的なものに、損益分岐点分析がありますが、それは、どれだけの売上があれば利益が得られるか、その分岐点となる売上高を分析する手法です。[本文]前回は、管理会計は、事業活動の将来の予測を、会社の内部の経営者などへ報告するた…

管理会計の利用者と目的

[要旨]財務会計は、過去の会社の収支の状況を、会社の外部の投資家などへ報告するために、統一された方法で作成されますが、管理会計は、事業活動の将来の予測を、会社の内部の経営者などへ報告するために、会社が自由に決めた方法で作成されます。[本文…

管理会計で銀行は自社をより深く理解する

[要旨]経営者の方が、どのような根拠に基づいて現在の事業の方針をとることを判断したのかという、その根拠を銀行に示すことで、銀行は会社のことを深く理解してくれるようになりますが、その根拠は、決算書だけでは不足するので、管理会計に基づいた資料…

「社長ひとりとその他大勢」から抜け出す

[要旨]中小企業でも大企業のように部署を作ることは珍しくありませんが、権限が社長に集中しているままでは、組織的な活動ができなので、部署を作ると同時に、権限も委譲できるよう、人材育成にも注力することが大切です。[本文]経営コンサルタントの板…

裁判で訴えられた会社を銀行は警戒する

[要旨]銀行にとって、融資をしている会社が裁判に巻き込まれることは、融資取引の懸念材料となるので、融資を受けている会社は、リスクが顕在化する時に備えて、普段から銀行と緊密な接触をしておくことが大切です。[本文]池井戸潤さんの小説、「下町ロ…

特殊な会社は改善手法も汎用性が低い

[要旨]個々の会社には、個々の事情があることから、自ずと事業の改善策も自社に合わせて策定することになりますが、そのことが時間のかかることであっても、改善プロセスとして省くことはできません。[本文]「実は、うちの会社には特殊な事情があって、…

成功するビジネスパーソンはお礼をする

[要旨]成功するビジネスパーソンは、広い視点を持って、多くの協力者との関係を強めていくことで、ビジネスの好循環を作っていると考えられ、そのような広い視点を持つことは、経営者としての資質と言えます。[本文]先日、あるコンサルタントの方とお話…