鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

売上が拡大するとリスクも増加する

[要旨]事業を発展させようとするとき、多くの経営者の方は、売上を増やすことに気を取られてしまいがちです。しかし、売上が増えると、与信リスク、在庫リスクも増加します。これらのリスクを避けることはできないので、売上を増やすときは、あわせてリス…

リスクのないビジネスはない

[要旨]ビジネスにはリスクがともないますが、中小企業経営者の方の中には、自社のビジネスにはリスクがないと考え、リスクへの備えをしない方も少なくありません。そこで、ビジネスにはリスクがあるから儲けることができると考え、事業活動を行うにあたっ…

人を人として見るシンプルな接し方

[要旨]会社の中では、部下や同僚を、会社の中だけでの関係、すなわち、公式組織だけの関係で接してしまうと、組織活動がぎこちなくなってしまいます。人は、職場に所属する前に、感情をもった生身の人間であるので、公式組織としてだけではなく、人間的な…

共通のフレーズで判断基準を明確にする

[要旨]「それはお客さまのためになっていますか?」などの「共通のフレーズ」をつくることで、会社内の判断基準が明確になり、事業活動が迅速化します。このことは、顧客からの支持を得ることにつながり競争力が高まります。ただし、これが機能するように…

株主総会に代わる『社員総会』の薦め

[要旨]経営プロコーチの池本克之さんは、株主総会と同様に、従業員向けの方針伝達会議である、「社員総会」を開催することをお薦めしておられます。このような会議を開くことで、経営者は、自分の活動に関してアカウンタビリティを意識することになり、日…

『経営ごっこ』では会社を継続できない

[要旨]会社を設立すれば、容易に経営者に就くことが可能ですが、その一方で、5年以内に8割の会社がなくなってしまうと言われています。その要因は、事業だけに目が向き、経営者としての原理原則を学ばずに経営者に就いてしまう方が多いからのようです。…

『ババ』を抱えないための決断

[要旨]会社の業績のよくない原因は、あまり利益をもたらしてくれない顧客に対して、多くのコストをかけてしまい、本来、多くのコストをかけるべき優良顧客への対応が手薄になるということがあげられます。しかし、経営者の決断力が少ないと、解消すべき顧…

会社の利益は職場の安全性に比例する

[要旨]平鍛造の前社長の平美都江さんは、フォークリフトの事故で弟を亡くしたことから、職場の安全性を最優先し、ルールの制定やたくさんの投資をしました。その結果、従業員の方たちの士気が高まり、安全対策のコストの何倍もの利益を得られるようになり…

金融検査マニュアル廃止の英断

[要旨]かつて存在した金融検査マニュアルは、いわゆる短コロ融資を不良債権とみなしたり、実態として不良債権のチェックリストになっていたりするなどの弊害がありました。これらに対し、金融庁元長官の森さんは、自らの問題点を認め、金融検査マニュアル…

人への投資の開示制度

[要旨]内閣官房の非財務情報可視化研究会で、人的資本可視化指針が検討されています。現在は、人への投資をすることが、業績を高める重要な要素であることから、人への投資の状況の開示によって、投資家や銀行は、資金提供しようとする会社への評価を、よ…

コスパ重視の需要に応じる体制構築

[要旨]業務スーパーは、コストパフォーマンスを重視する需要に応じるため、従来の商品にない製品開発や販売方法によって業績を拡大してきました。したがって、これからは、新たな需要を見つける「鼻の利く」経営が競争力を高めるカギになると考えることが…

新生銀行の金利1%の定期預金の戦略

[要旨]新生銀行は、新たに金利1%の預金の取扱を始めましたが、グロービス経営大学院の斎藤教授によれば、これは、同行の預貸率が高い特徴を活かした戦略であると分析しています。これに対し、私は、同行が、実質的なネット銀行であることから、顧客との…

経営者保証免除に応じる時の経済合理性

[要旨]経営者保証ガイドラインには、経営者が保証債務整理を銀行に求めた場合、銀行は、それに誠実に対応することが望まれると規定しています。しかし、それによって、必ずしも、経営者の金銭的負担が軽減されるわけではなく、経営者が自己破産を免れたと…

リーダーは自動車のハンドルを握ること

[要旨]リーダーの役割は、自動車のドライバーになって、自らの責任で、どのような道を進むかを判断しながら、同乗者を目的地に運ぶようなものです。それにともなって、リーダーは責任を負うことになりますが、それと同時にさらに技術を磨こうという意欲を…

リーダーシップ・キャパシティ

[要旨]伊賀さんは、日本では、リーダーシップの総量である、リーダーシップ・キャパシティが不足していることが、日本の会社の競争力が強くならない原因であると指摘しています。これは、日本では、他者依存的な人が多く、カリスマリーダーの出現を期待し…

自分の仕事のリーダーは自分

[要旨]マッキンゼーでは、自分が自分の仕事のリーダーとなって仕事を進めます。したがって、組織図も、自分が中心にいる放射状の組織図になっています。このような体制をとることで、組織の構成員の多くがリーダーシップを発揮し、大きな成果につながりま…

誤った決断は決断しないことに優る

[要旨]ビジネスの場では、決断すべきときに、失敗したときの責任を負いたくないという理由で、決断を先延ばししたり、決断を避けたりすることが、しばしば見られます。しかし、決断しないことは、何の学びも得られないことから、誤まることになったとして…

救命ボートの漕ぎ手を選ぶ基準

[要旨]日本では、組織の構成員の和を乱さないようにすることが優先されることがしばしば見らせます。しかし、その度合いが大き過ぎると、組織の目的がなかなか達成できなくなり、そのことは、組織自体の存在の意味をなくしてしまいます。したがって、組織…

リーダーシップは全員に必要

[要旨]外資系企業では、従業員全員にリーダーシップを求めますが、それは、全員がリーダーシップをもつ組織は、一部の人だけがリーダーシップをもつ組織より、圧倒的に高い成果を出しやすいからです。これは、外資系企業では、リーダーにはチームの使命を…

日本リスキリングコンソーシアムが発足

[要旨]デジタルデバイドを緩和するためのトレーニングプログラムを提供する機関である、日本リスキリングコンソーシアムが発足しました。いま、日本では、情報技術リテラシーを持つ人が少なく、そのことが会社の競争力が高まらない要因になっていることか…

法隆寺のクラウドファンディング

[要旨]コロナ禍の影響で収入が減った法隆寺は、境内の整備費用をクラウドファンディングで募ったところ、2千万円の目標を半日で達成しました。このような、法隆寺を支援しようとする人たちがいることは、法隆寺にとって、貸借対照表には表れない「無形の…

銀行は積極的に助言するとは限らない

[要旨]金融機関は融資相手の会社の財務状況に異常があったとしても、必ずしも、それを告げるとは限りません。そのままであれば、自社の事業が行き詰るリスクは高まることから、定期的に、金融機関が自社をどのように見ているのかを尋ね、助言を求めること…

戦闘機無人化でパイロットは無価値に?

[要旨]現在は、優れた会計ソフトによって、多くの経理処理を省力化できるようになりました。しかし、会計に関する情報に基づく経営判断は、経営者自身が行わなければならないことに変わりはありません。したがって、会計処理を省力化できたとしても、適切…

成功者にならなければ成功はありえない

[要旨]成功するためのノウハウである程度は事業を成功に近づけることはできますが、それは、他社からの「ノウハウ」に頼ったものであり、経営者が自らの実力で事業を成功させたとは言えません。本当の成功は、経営者が経営者としての能力を高めた結果、得…

商品にこだわりがあるとうまくいかない

[要旨]マクドナルドは、ハンバーガーを販売することで成功したわけではなく、アルバイトでも同じ味のハンバーガーを作ることができる仕組みを作ったことから成功しています。したがって、商品だけにこだわりすぎて、その商品を提供する仕組み作りが疎かに…

ホームランではなくヒットを打つ

[要旨]事業で成功するには、経営資源の量が多い会社や、経営資源の質が高い会社のように、何か派手なことをするというイメージを持っている方も多いようです。しかし、必ずしも、派手さはなくても、他社を模倣して、少しの改良を加えるという地味な手法で…

ブルーオーシャンの発見で業績を伸ばす

[要旨]や台ずしは、22年間で店舗数が282店に増加しましたが、これは、リーズナブルな寿司を食べながらお酒を飲みたいという需要をとらえたことによるものです。これからは、同社のように、新たな需要を発見し商品やサービスを提供することが、重要に…

ハラスメントの再生産

[要旨]小学生の発明したランドセルについて、ヤフーニュースで多くの批判のコメントがつきましたが、これら批判のための批判のようです。日本には、このような、イノベーションの芽をつぶそうという人の存在が少なからずあり、イノベーションが起きにくい…

創業時に個人保証を求めない新しい制度

[要旨]岸田総理大臣は、信用保証制度において創業時に個人保証を求めない新しい制度を創設すると表明しました。このことは、起業時の障害を減らすことにつながりますが、融資審査は、より、事業の内容を重視することになると思われます。[本文]6月2日…

ボトルネックの発見と解消が最重要課題

[要旨]平鍛造の前社長は、導入後3年しか経っていない1億円の回転炉が故障したとき、生産が停止し、今後、ボトルネックになることを懸念し、買い替えすることを決断しました。このような、改善策を決断することは容易なことではありませんが、それを決断…