鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

銀行の与信コストの意味

[要旨] 3つのメガバンクは、コロナの影響を受けた会社への与信コストに1兆円を見込んでいますが、それは、銀行が多額の融資で多くの会社を支援していることの証左とも言えます。 [本文] 日経ビジネス2020年5月25日号に掲載されていた、「メガバ…

残業ゼロにするための条件

[要旨]時短は、経営者が口だけで指示するたけでは実現できず、経営課題として率先して取り組む必要があります。 [本文]日本経済新聞編集委員の石塚由紀夫さんの著書、「味の素『残業ゼロ』の改革」を拝読しました。(ご参考→ https://amzn.to/36oh2zM )…

自粛中でも人気のあるマクドナルド

[要旨] マクドナルドは、平時でも強みがあることから、非常時でも売上が維持しているが、こういう時こそ、会社の特徴が顕著になって現れます。 [本文] 先日、日本マクドナルドの4月の業績が発表され、それについて、多くの報道機関が取り上げています。…

セーフティネット保証のつなぎ融資の活用

[要旨] 融資の条件変更(リスケジュール)は、手続きの手間が少なく、承認までの時間も短いが、資金繰改善の度合いに限界があるので、急ぐ場合はつなぎ融資を活用し、セーフティネット保証等の保証付融資を利用することが望ましいと考えられます。 [本文]…

リースは総合的なサービス

[要旨] リースは、金融サービスに留まらず、リース物件を管理してもらえるなど、総合的なサービスであることから、事業活動に必要な設備の調達をアウトソースするという観点でリースを活用することが望ましいといえます。 [本文] 前回まで、リースの利点…

リースと融資の関係

[要旨]中小企業が、リースを利用することによって、銀行からの融資枠を温存できるという考え方が、かつて、存在したものの、これからは、リース利用額も融資額と同様に扱われるようになっていくと思われます。[本文]前回は、中小企業はリースを利用して…

リース会計の注意点

[要旨] 中小企業がリースを利用した場合、会計上の資産や負債は増えないものの、銀行の融資審査上は、大企業に適用されるリース会計が適用された時と同様に、資産と負債が増加したものとして扱われる可能性が高いと思われます。 [本文] 前回までは、リー…

リースのデメリット

[要旨]リースは、融資と比較してコストが高いものの、サービス全体からみれば、割安であるということが言えます。 [本文] 前回までは、リースの利点について説明しましたが、今回は、リースの欠点について説明します。リースの欠点で、多くの人が、最初…

リースのメリット(3)

[要旨] リースは、ユーザーにとって、資産を管理する負担を減らすという利点があります。 [本文] 前回は、リースによってリース物件を調達することで、コスト管理が容易になるということについて述べました。今回は、資産管理に関するメリットについて述…

リースのメリット(2)

[要旨]リースは、金融面以外にも、リース料の支払い額が一定である、リース期間を自ら定めることができるなどの利点があります。 [本文]前回は、リース物件を調達するとき、それにかかる費用はすべてリース会社が負担するので、銀行融資と比較して、ユー…

リースのメリット

[要旨]リースは、リース物件を調達するために必要な資金の全額をリース会社が負担するので、銀行融資と比較してユーザーの負担が少ない。 [本文]前回は、リースは銀行融資と同様のファイナンスサービスということについて説明しました。そこで、今回は、…

リースはファイナンスサービス

[要旨] 事業活動を拡大していくにあたって、リース取引を、銀行融資と同様のファイナンスサービスとして活用することが望ましい。 [本文] 先日、私が6年前に出版した、「図解でわかるリース取引の実務いちばん最初に読む本」が増刷され、第6刷となりま…

持続化補助金の注意点

前回に引き続き、小規模事業者持続化補助金(以下、単に持続化補助金と記します)について説明します。今回は、持続化補助金の注意点についてご説明したいと思います。といっても、私がこれから述べようとすることは、持続化補助金の公募要領に書かれている…

持続化補助金の審査

前回に引き続き、小規模事業者持続化補助金(以下、単に持続化補助金と記します)について説明します。前回までは、持続化補助金の制度や特徴について述べてきましたが、今回は、審査について、私が考えていることを述べたいと思います。持続化補助金は、審…

持続化補助金の対象経費

前回に引き続き、小規模事業者持続化補助金(以下、単に持続化補助金と記します)について説明します。私が、持続化補助金のネックと感じられる部分に、前回説明した期間の他に、対象となる経費も挙げておきたいと思います。公募要領には、「使用目的が本事…

持続化補助金の事業対象期間

前回に引き続き、小規模事業者持続化補助金(以下、単に持続化補助金と記します)について説明します。私が、持続化補助金のネックと感じられる部分に、支出の期間が限定されているという部分があります。具体的には、「交付決定日以降に発生し、対象期間中…

持続化補助金は目的ではなく手段

前回に引き続き、小規模事業者持続化補助金(以下、単に持続化補助金と記します)について説明します。私は、持続化補助金について、必ずしも消極的な評価はしていませんが、これまで、持続化補助金だけに限らず、他の補助金を申請して採択された方のお話な…

小規模企業持続化補助金の目的

最近、私がお世話になっている、ビジネスメールコンサルタントの平野友朗さんを始め、何人かの起業家の方から、中小企業を支援するための補助金についてお問い合わせを受けるようになりました。というのも、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた会社を支…

短期コロガシ融資と永久劣後ローン

前回に引き続き、永久劣後ローンについて質問がありましたので、それにお答えしたいと思います。そのご質問とは、会社によっては、銀行から、元金の返済をせずに、利息だけを支払えばよい、いわゆる短期コロガシ融資を利用していることもあり、それを利用す…

DDSと劣後ローン

前回に引き続き、劣後ローンについて質問がありましたので、それに答えたいと思います。その質問は、DDSのときに契約する劣後ローンと、永久劣後ローンはどう違うのかというものです。その回答の前に、DDSについて、少し説明したいと思います。DDS…

劣後ローンを利用する利点

前回、永久劣後ローンについて説明しましたが、「劣後ローンを利用すると、どういう利点があるのか」というご質問がありましたので、今回は、それに回答したいと思います。まず、劣後ローンの融資としての側面は、前回説明した通り、融資を受けた後は、毎月…

永久劣後ローンは普及しない

最近、中小企業の支援策として、永久劣後ローンの活用を提言する方が何人かおられます。そのうちのひとりは、三井住友信託銀行名誉顧問の高橋温さんで、高橋さんのお考えを日本経済新聞に寄稿しておられます。(ご参考→ https://s.nikkei.com/2L3aoVS )永久…

セーフティネット保証と既往融資約定返済

先日、セーフティネット保証に関して、ご質問を受けました。それは、1か年の返済据置期間を付ける条件で、セーフティネット保証のついた融資を受けようと思っているが、その据置期間の間、以前に契約した融資の約定返済(毎月の定例返済)を続けることは問…

実効性のない規則は無意味

4月29日付けの日本経済新聞に、「雇用調整助成金、申請後押しー社労士の連帯責任解除」という記事がありました。(ご参考→ https://s.nikkei.com/2YpkV5j )記事の主旨は、「休業に追い込まれた外食・サービス業などを営む小規模の会社の多くは、給与台帳…

融資コンサルタントは何をしてくれるのか

先日、「融資コンサルタント(または、資金調達コンサルタント)は、クライアントに対して、どういう支援をするのか」という質問をうけました。確かに、「融資コンサルタント」は何をしてくれるのかという点については、ぼやっとしているように、私も思いま…

経営者は融資の仕組みを知る必要はない

いま、銀行からの融資を受けることに苦心しているであろう中小企業経営者の方向けに、銀行から上手に融資を受けるための情報が、書籍やインターネット上にあふれています。しかし、これは以前から私がお伝えしていることでもありますが、中小企業経営者の方…

人の話をよく聴く

私は、仕事柄、多くの経営者の方とお会いする機会がありますが、業績のよい会社の経営者の方の特徴のひとつに、人の話をよく聴くというものがあると、私は感じています。このように書いては失礼ですが、中小企業の場合、経営者の方の多くは、(よい意味で)…

権威が無力になっていく時代

4月27日の日本銀行の金融政策決定会合で、年間80兆円としていた国債の購入額の枠をなくすことなどを含めた、追加緩和を行うことが決定されました。(ご参考→ https://bit.ly/3eWP8P9 )とはいえ、「だからなに?」と感じる人も多いのではないでしょうか…

官僚制組織

先日、日本経済新聞に、銀行が融資審査を迅速化させているとい記事が載っていました。(ご参考→ https://s.nikkei.com/2y11SU8 )これは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた会社から、融資の申し込みが増えていることへの対応であることは、言うまでも…

会社の姿勢で銀行の姿勢も変わる

先日、税理士の大久保圭太さんが、大久保 さんのポッドキャスト番組で、「コロナ関 連の融資を受けるときは、当然、自社は業 況が悪くなっているわけだから、初めて取 引をする銀行には断られてしまうので、既 に融資取引がある銀行に申し込みをせざる を得…