私はスターバックスコーヒーが好きで
よく利用します。
でも、その割には、注文はコーヒーだけ
です。
いっぽう、大学生の私の長女も、スター
バックスで新商品が出るたびに、それを
目当てに店にいっているようです。
私のような古い時代のものは、スター
バックスの商品名を覚えることは難しく、
ついつい、「きょうのコーヒー」などと
注文してしまいますが、若い人たちは、
新しい商品を間違うことなく注文できる
ので、自分の歳を感じてしまいます。
でも、むしろ、スターバックスは、
商品名が長いことがウリになっている
わけですから、同社が標的とする若い
人たちが、同社の商品をきちんと注文
できるのは当然でしょう。
32種類の商品があるサーティーワン
アイスクリームも、スターバックスと
似ているお店といえるでしょう。
小売業の例では、とにかく雑多なものが
売っているドン・キホーテや、100円
ショップなどが挙げられるでしょう。
いっぽうで、複雑な注文をさせない例も
少なくありません。
先月まで、セブンイレブンでは
「朝セブン」というキャンペーンを
行っていました。
すなわち、コーヒーとパン1個をあわせて
買うと、200円に値引いて販売すると
いうものです。
このような単純な組み合わせによって、
顧客への訴求を高めようとすることが
狙いだと思います。
牛どん店も同様だと思います。
最近は、カレー、そば、うなぎなども
販売するようになっていますが、むしろ、
ほかの商品を販売してしまうと、
牛どん店らしくなくなってしまうと
感じる人も多いのではないでしょうか?
私の地元にある、ぎょーざ専門店の
みんみんは、メニューはいたって
簡単です。
基本は、ぎょーざしかなく、注文する
ときは、ぎょーざを焼くのか、揚げる
のか、お湯で煮るのかという3つの
調理法を指定するだけです。
でも、みんみんに来る人は、
このような単純さを支持しているから
来店するのでしょう。
そして、メニュー作りに長年悩んでいる
店が、マクドナルドです。
同社には、速く食事を済ませたいという
人も来るし、いろいろな種類のハンバー
ガーを食べたいという人も来ます。
速く食事を済ませたい人から見れば、
メニューは単純でよく、注文の列の
先頭の人が、どれにするか迷いながら
時間をかけて注文しているところを見ると
いらいらの原因になるのではないで
しょうか。
マクドナルドのメニューの変更が頻繁な
理由は、どういったメニューが適切か
ということが何年経っても固まらない
という点にあると私は思っています。
(とはいえ、逆に、メニューが固定的
であることが必ずしもよいとは限らない
ということも付言しておきます)
今回の記事の結論は、自社の商品は
どういう方法で売ることが最善か
ということをよく考えましょうと
いうことです。
これは、マーケティングミックスと
いい、商品に合った適切なマーケ
ティングを行うことが大切という
ことです。
(参照→「図解でわかる小さな会社の
経営戦略いちばん最初に読む本」
このことも、多くの方がすでに分かって
いるとお考えであると思いますが、その
一方で、むやみに商品数を増やしたり、
関連の薄い商品同士を揃えて標的顧客が
明確になっていないというお店がの例は
少なくありません。
自社は単純路線で行くのか、複雑路線で
行くのか、複雑路線をとるとすれば、
どういうテーマで商品を揃えるのかという
ことを考えることで、売上が増加する
ヒントが得られるかもしれません。