先日、テレビニュースで見たのですが、
豊島区はトイレをきれいにしようとして
いるそうです。
これは、豊島区が消滅可能性都市になった
対策のようです。
消滅可能性都市とは、少子化や人口減少に
よって、存続が危ぶまれている都市のこと
だそうです。
トイレをきれいにすることによって、
若い女性が「子連れでも安心して暮らせる
街にしたい」という意図のようです。
トイレがきれいであることに越したことは
ないということは、誰もが理解できると
思います。
特に、小さなお子さんといっしょに外出
する女性にとっては、おむつ替えなどが
できる場所がきれいなところでないと、
避けてしまうということは無理もない
でしょう。
ポイントは、きれいなトイレがあるという
ことは、女性にとっては、ほぼ必須条件に
なっているということです。
極端なことを言えば、美味しいケーキが
食べられるお店があっても、トイレが
狭かったり衛生的でなければ、来店して
もらえなくなる可能性が高いということ
です。
ここまで書いたことも、誰でも分かって
いることであり、かつ、私が述べるまでも
ないことなのですが、意外と配慮が少ない
お店や施設が多いと私は感じています。
その原因の一つは、お店や施設の経営者、
管理者にとって、トイレは重要度が低い
のだと思います。
やはり、来店客は、商品やサービスの
良さに左右されると考えてしまいがちで、
だから、トイレを良くしようということを
優先的に考える方は、少ないのでしょう。
また、小売業の方は、店内にトイレが
あると、万引きなどに利用されてしまう
ので、トイレそのものがなかったり、
いったん店を出てからでないとトイレに
行けないように、店舗とトイレの入り口を
分けていたりします。
トイレの入り口が店の外にあると、
従業員の方の目が届きにくいので、あまり
きれいにはなっていないことが多くなり
がちでしょう。
そして、もうひとつは、意識の低さです。
私は都内でよく喫茶店を利用しますが、
トイレで石けんが備えてあるところは、
約半分で、さらに、石けんが備えて
あっても、ディスペンサーの出口が
壊れていたりつまっていて、石けん液が
出ないということもあります。
トイレに点検表があるお店は多いですが、
前述のような不備のあるトイレはその
点検も形式的になっているのでしょう。
とうぜん、経営者や管理者は、そこまで
気が回っていないということがわかって
しまいます。
ここまで書いてきた結論としては、
トイレは顧客を訴求するための重要な
要因になってきているということが
ひとつです。
もうひとつは、経営者、管理者の方は、
トイレをきれいにしていると思っていても
意外とおざなりにされがちであり、意識
していないと、顧客からは評価されないと
いうことです。
トイレには特別の配慮をしている自信が
あるという方は別ですが、業績をあげる
ひとつの方法として、トイレを見直すと
いうこともご検討することをお薦め
したいと思います。