鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

従業員は話したいことがたくさんある

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんは、同社において、安全衛生委員会や運輸安全マネジメントに関わる講習など、会社の方針をしっかり伝える機会が必要であるにもかかわらず、全員出席の機会がないことに頭を悩ませていましたため、自社で講習をすることに…

『また始まった』は方針が浸透した証拠

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんは、かつて、部下から「しつこい」と思われてしまうことを恐れて、何度も同じことをあまり言わなかったそうですが、その結果、部下への改善活動が緩み、トラプルに発展してしまったこともあったそうです。そこで、従業員…

重大事故の背後には29件の軽微な事故

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、同社ではフォークリフトでよく事故を起こすドライバーがいたので、野村さんがその人を観察してみると、後退する際、動き始めてから後方を確認するということが散見されたことから、それを改善してもらったとこ…

訓練で帰属意識が仕事から会社に移る

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、同社には話すことが苦手なドライバーがいたそうですが、業務の変更により、拠点となる物流センターに電話で報告する頻度が増加したところ、彼の報告の仕方が現場で間題になっていました。そこで、野村さんは「…

マニュアルは口ールプレイの補完が前提

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんは、吉野家のアルバイト時代に、マニュアルで仕事を習得した経験から、野村運送でもマニュアルを作成していったそうです。ただ、最初から完全なマニュアルを作成することはできませんでしたが、何もないまま自分の経験則…

複数の業務を複数の従業員で対応する

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、同社は、かつて、個々のドライバーの仕事が属人化しており、人数は足りていても、1人の欠員が埋められないなどという状況が多くあったそうです。そこで、スキルマップを作成して多岐にわたる業務を整理したり…

会社の成長のために社員教育は最重要

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、同社ではドライバーの多くは長期雇用が前提の社員であり、会社を成長させていく上でドライバーの増員は不可欠のため、社員教育は会社を成長ざせるための最重要頂目であることから、このような社員教育の機会が…

成長のために新しい依頼にチャレンジ

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、かつて、吉野家では、BSEによって米国から牛肉を輸入できなくなり、牛丼の販売ができなくなったことがありましたが、これと同様に、中小企業の中にも、取引先が1社から少数しかなく、自社がその会社と一蓮…

標準化により業務の簡素化を図る

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんが、かつて、同社の7トン車の配車を担当していたとき、7トン車は6台ありましたが、サイズが同じなのは2台だけだったため、荷台が短くて積みきれないトラックを配車することや、車長が長くて納品場所に入れないトラッ…

時間前の朝定食の注文からの学び

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんが、吉野家でアルバイトをしてきたとき、5時55分に来店した顧客から朝定食の注文を受けたものの、6時になっていなからと断ったことがあったそうですが、後に社員の方にきいたところ、席で6時まで待ってもらえば朝定…

価格に不満はあっても原価は知らない

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんが、吉野家でアルバイトをしてきたときの牛丼の価格は400円でしたが、セールのときは価格の25%に相当する100円引きで販売をしていました。このようなことができるのは、日次決算や原価計算をしっかり行い、客数…

営業も社員教育も延期しても中止しない

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、同社では、営業活動も社員教育も、お客様ヘの情報提供とトラプル対処に比ベると緊急度は低いので、お客様対応を優先させているそうですが、社内の対応は延期することはあっても、重要度はお客樣対応と同じかそ…

棚卸を毎日実施し顧客からの信頼を得る

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんが、同社に入社したころは、棚卸時に在庫差異が出てしまうケースがしばしばあったそうですが、その在庫差異については、顧客と打ち合わせで設定した許容範囲を大幅に逸脱していたそうです。そこで、月に一度、実施してい…

こなした『量』は必ず『質』に転化する

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんは、中堅の運送会社でドライバーとして働いていた頃、ドライバーの仕事が少ない時に、営業活動を指示された際に、訪問時のあいさつを定型文として暗記して、訪問先に円滑に接触できるようになったそうです。もちろん、こ…

潜在意識に浸透するまで『量』をこなす

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんは、はっきりとあいさつをすることが苦手だったそうですが、吉野家のアルバイト時代に、ロールプレイで量をこなすことによって「潛在意識」に叩き込まれ、きちんとあいさつができるようになったそうです。このようなご経…

重要度は緊急度に左右されてはならない

[要旨]野村運送社長の野村孝博さんによれば、仕事には緊急度・重要度ともに高い仕事と、緊急度が高く重要度が低い仕事などがありますが、多くの会社では緊急性の高い仕事が優先され、重要度の高い仕事は後回しにされる傾向にあります。そのため、トラブル…

『部下に本音を言って欲しい』は本音?

[要旨]ビジネスコーチの、秋山ジョー賢司さんによれば、経営者の方が、部下に会社に問題点があると感じたときは、それを報告して欲しいと言いつつも、本当は、事業がうまくいっていない問題点について、部下がもっとそれに気づいて、その改善のために自分…

貢献利益は固定費の回収に貢献する利益

[要旨]売上から変動費を引いた残りを限界利益と言いますが、これは、売上の端にある利益という意味で、売上高と正比例する関係にあります。一方、貢献利益は、何らかの費用の回収に貢献する利益を指し、限界利益よりも広い概念ですが、一般的に、貢献利益…

原価の内訳を把握して適切な経営判断を

[要旨]原価を下回る価格での製品の追加受注があったとき、その価格が、直接材料費と直接労務費の合計額を上回っていれば、利益が得られることになるので、単に、製造間接費を加えた原価を下回っているというだけで受注を断ることは得策とはいえません。こ…

機会損失は他の選択肢から得られる利益

[要旨]管理会計の考え方では、「他の選択肢から得られたであろう利益」を「機会損失」と言いますが、意思決定において重要なことは、機会費用は意思決定に含めて考えなければならないということです。一方で、財務会計の考え方では、機会損失があったかど…

意思決定に埋没費用を含めてはならない

[要旨]管理会計では、意思決定に影響を与えない費用を埋没費用と言い、具体的には、人件費や固定経費などの固定費が該当します。ただし、人事権を握っている人にとって、人件費は変更し得る費用であり、店舗の賃貸契約に関する権限を持っている人にとって…

変動費と固定費は財務会計にはない概念

[要旨]変動費と固定費は言葉は人口に膾炙していますが、これらの概念は財務会計、すなわち決算書にはなく、正しい意思決定のためには、財務会計の情報だけでは十分ではありません。したがって、単に、決算書を作成するだけで十分とは考えず、管理会計を導…

管理会計はマネジメントのための会計

[要旨]日本マクドナルドホールディングスは、2015年12月期の決算短信において、直営店の売上高よりも売上原価が上回る、いわゆる原価割れの状態に陥りましたが、これに対して、有力新聞社が、「原価よりも安い値段で商品を売ったら、売るだけ赤字が…

キャッシュは使わないと富も得られない

[要旨]オリエンタルランドのFCFの推移は、2000年3月期から2002年3月期にかけてマイナスになっていますが、2003年3月期からは一転してFCFを生み出しており、それと連動して財務CFがプラスからマイナスに転じる、すなわち、借入金を…

フリー・キャッシュ・フローをプラスに

[要旨]フリー・キャッシュ・フロー(FCF)は営業キャッシュ・フローから投資キャッシュ・フローを引いた残りであり、事業活動において、キャッシュを使って取り戻して手元に残った正味のキャッシュ・フローということです。このFCFを維持するために…

利益からキャッシュのことはわからない

[要旨]キャッシュ・フロー計算書は、財務諸表の1つですが、実質的に上場企業の連結財務諸表においてのみ義務化されていますので、すベての企業がキャッシュ・フロー計算書を作成しているわけではいようです。そして、この、キャッシュ・フロー計算書から…

税法上は適法でも会計上は問題も

[要旨]税務会計的に作成された決算書は、会計基準を半ば無視していますから、会計的には不適切である可能性がありますが、一方で、法律で監査法人の監査を受けることが義務づけられている会社は、上場会社や会社法上の大会社に限られているため、税務上は…

会計基準と税制は乖離が広がる一方

[要旨]法人税等は会計情報を前提にしており、税務と会計は密接な関係にありますが、税務と会計は同じものではなく、会計は企業の経済的実態を忠実に描写することを旨としていることから、合理性や一貫性を重視していることに対し、税務は合理的判断ではな…

CCCをマイナスにして再投資にあてる

[要旨]米アップル社は、iPhoneなどを製造している会社ですが、実際には、企画・開発・マーケティングだけに集中しており、製品の製造は、鴻海などのEMSに委託しています。その結果、自社の棚卸資産が少なくなったことなどにより、CCCがマイナ…

CCCは支払から入金までのタイムラグ

[要旨]キャッシュ・コンバージョン・サイクルは、支払から入金までのタイムラグを意味していますが、ビジネスにおいては、支払が先に来て入金は後に来るというのが普通の順番であり、したがって、支払から入金までの間は資金が不足するので、その期間を乗…