鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『膨張』ではなく『成長』を目指す

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、会社の売上を拡大する前に、会社組織の習熟度を高めなければならず、そうでなければ、仮に売上が拡大に成功しても、それは単なる膨張であり、正しい成長ではないということです…

会社と屏風は広げ過ぎると倒れる

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、「会社と屏風は広げ過ぎると倒れる」と例えられるように、やりたいことがたくさんあると、結局、何もできないまま終わってしまうので、よい結果を出したいと思うならば、目標の…

大量の情報の中に良質の情報がある

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、貴重な情報とは、忖度や配慮のない情報、何気ない話の中に潜んでいることが多く、例えば、マスキングテープで急成長したスリーエム社では、同社の日常的風景である試作品の失敗…

他責の指は1本だが自責の指は3本

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、人差し指を相手に向けた時には、中指、くすり指、小指の3本は自分に向いているように、他責の指は1本でも、自責の指は3本、すなわち、自責と他責は3:1の割合と考えるべき…

悪魔の代弁者を排除してはならない

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、日本人はディベートが苦手であり、会議も予定調和で行われることが多いようですが、それでは、会議の質が低くなってしまうということです。そこで、会議では、あえて反対意見を…

快適ゾーンは同時に危険ゾーンでもある

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、経営者や従業員の間で家族的な付き合いばかりをしていると、ついつい、それが快適になってしまいますが、一方で、それは危険な状態でもあるということです。なぜなら、経営環境…

業績が順調な時も改善・革新は必要

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、事業活動が順調な時は、その勢いを維持し、変更はしない方がよいと考えてしまいがちですが、その場合、経営環境の変化に対応しないことになってしまう可能性があります。そこで…

すべてのチャンスは外にある

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、ドラッカーは、「すべてのチャンスは外にある、内にあるのはコストのみ」と述べており、事業活動は顧客志向でなければならないそうです。しかし、会社組織では、どうしても自分…

大局観を持つことが会社を発展させる

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、陽明学には物事を考え、正しい判断をするためには、多面的に、長期的な視点で、根本に戻って考えるという教えである「多長根」という考え方があり、これは大局観を持つというこ…

原理原則とは大八車の舵である

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、事業活動は組織的活動であり、うまく行くときは大きなリターンがあるものの、失敗したときは損失も大きくなるので、会社経営において舵取りは重要となります。ただ、経営にはこ…

上司が部下に関心をもって評価する

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、人事評価システムで肝要なことは、評価基準が公正であること、その基準が全社に公開され、透明性が高く、上司と部下で共有されていることだそうです。また、新さん自身も、かつ…

上と下の論『理』を双方に通す『管』

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、経営者の考え(現場にやって欲しいこと)と、現場の思い(現場のやりたいこと)とはすれ違うものですが、このすれ違いは健全な議論を経ることで埋めることができるそうです。そ…

山を動かすのはブルドーザーである

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、ドラッカーが、「意図で山は動かない、山を動かすのはブルドーザーである」という例え話で示しているように、理念や目標だけでは、組織(山)を動かすことはできず、そのために…

下を知るのは3年で上を知るのは3日

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、部下のスキル不足に嘆く管理者が多いものの、管理者自身のスキルを省みる人は少ないということです。すなわち、部下のスキル不足や、リーダシップの無さを嘆く前に、自分が身を…

馬車を10台並べても汽車にはならない

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、現在は、過去の成功体験を、明日以降の事業活動に活かすことができない時代であり、そのような中で事業活動を奏功させるためには、現状を肯定する前提での「改善」では不十分な…

後継者の条件は1つ上の視点を持つこと

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、新さんがJ&Jの社長時代に、優秀な部長を後継者にしようと考え、役員に引き上げたものの、その部下は、他人の欠点ばかりに目が向いてしまい、認めることができなかったことか…

『業績+人財育成』が社長のミッション

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、同社の社長に就任するとき、当時のアメリカ総本社CEOジェームズ・バーク氏から、「君が社長職をまっとうしたとき、どんなに業績を伸ばしたとしても50点であり、在任中に後…

権限委譲は人を育てるために行うもの

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、紀元前3世紀の中国で、秦の滅亡後に、項羽と劉邦は派遣を争いましたが、このうち項羽は、武将として抜群の実力を持っていたものの、独断専行型で重臣の意見に耳を貸さなかった…

命令では人の心を動かすことはできない

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、会社からマネジャーという肩書をもらったとたん、自分が偉くなったと思い込む人が多い一方で、「人は論理によって説得され、感情によって動く」ので、命令で人の身体を動かすこ…

リーダーの条件はフォロワーがいること

[要旨]ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人元社長の新将命さんによれば、リーダーとは、管理職という地位に就くことで自動的になれるわけではなく、その人が持つ実力、人間力、権威によって決まるものであることから、真のリーダーになるためには、内…

耳は大きく開き口は言葉少なく控えめに

[要旨]シェル石油や日本コカ・コーラなどで要職をお務めになられた新将命さんによれば、会社経営者の中には、ついつい、慢心してしまい、自分をエライ人間だと思い込んでしまう人もいますが、その結果、その思い込みが倣慢にまで増幅してしまうと、業績に…

春風を以て人に接し秋霜を以て自ら粛む

[要旨]シェル石油や日本コカ・コーラなどで要職をお務めになられた新将命さんによれば、人は自分で自分を評価するときには2割以上のインフレで、他人を評価するときには2割以上のデフレで評価すると言われており、2割増しの自己評価は思い上がりという…

デキル人とデキタ人の二重構造が重要

[要旨]シェル石油や日本コカ・コーラなどで要職をお務めになられた新将命さんによれば、新さんは、かつては、自分がデキルリーダーであると勘違いし、部下の反発を受けたことがあり、リーダーにはビジネススキルだけでなく、高い人間性も求められというこ…

過去の成功体験は経営判断を歪める

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、かつてご支援した会社で、社長の肝煎りのプロダクトが、最初は好調に売れたものの、その後、売れ行きが下がってしまったことがあったそうです。これは、当初、プロダクトを購入した顧客は、社長の「顔」で購…

経営判断に100点の正解はない

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、会社経営者は、経営判断を行うときにベストを尽くしていても、それが正しかったかどうかという気持ちを断ち切れないことが多いそうです。しかし、過去の決断を振り返って悔やんだところで何も生まれることは…

『壁打ち』で研ぎ澄まされた意思決定を

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、会社経営者は、社内外に弱気になっていることや悩んでいることを、なかなか話すことができませんが、意思決定の拠り所を取り戻すうえでも、社外の中立な第三者に「壁打ち」の相手になってもらい、対話をする…

社長の話は社員にとっては『朝礼朝改』

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、社長と社員の間で、前提となる情報に差があるにもかかわらず、社長は1から10まで全部を説明することなく、結論だけを伝えることがあり、その結果、社員は飛躍した結論だけを耳にすることになるので、両者…

意思決定の先延ばしは業績を悪化させる

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、会社経営者は、常に意思決定をしなければならず、さらに、その結果は社内外に大きなインパクトを与えます。そこで、意思決定することを躊躇する経営者も少なくありませんが、意思決定を先延ばしにすることの…

熱狂的なコアユーザーを見つけ出す

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、大企業が新たなプロダクトを開発するときの基本的な考え方は、多くのユーザーを獲得できるようなモノを見つけ出すことだそうですが、スタートアップは、大企業のように資金が潤沢ではないので、スタートアッ…

試験販売で商品をブラッシュアップする

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、起業家が起業する理由には、「こういうプロダクトをユーザーに届けたい」という強い想いがあるケースが多いですが、その結果、自社商品が独りよがりなものになってしまいがちです。そのため、販売を開始して…