鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

銀行にもバッドニュース・ファーストで

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、会社の目標が未達成になることがわかったら、投資家に対し、できるだけ早めに、目標未達成の見込みであることと、その原因、それへの対応方法を伝えたり、投資家からの協力を依頼したりすることが大切という…

悪い情報が伝えられないのは社長の責任

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、会社で悪い情報が社長に伝わらないとき、その原因は社長にあり、悪い情報を伝えた部下を叱責したり不機嫌になるからだそうですが、そうなることを避けるためには、悪い情報に対して感謝を伝えたり、中間管理…

社長がいないとダメな会社は成長しない

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、ある会社の社長は、優秀な従業員が増えることは嬉しかったのですが、潜在意識では「社長のおかげで仕事が回っている」という構造を望んでいたそうです。その背景には、自分が承認されたいという潜在的欲求が…

価値基準を体現している人を昇格させる

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、営業成績は抜群でも、会社が大事にしている価値基準や行動規範を全然守らないタイプの人をどんどん出世させてしまったために、組織崩壊を招いたケースは少なくないそうです。それは、「成果さえ出せばいい」…

衝突は起きても組織に悪い人はいない

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、会社組織では、営業が『商品力をもっと上げてくれたら売れるのに』、製造が『営業が売ってくれたらより元手が増えるので、もっと良いものをつくれるのに』と、衝突が起きますが、これは、会社を良くしたいと…

遠くまで行きたければ仲間と行け

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、「人の問題」は、経営をしていく以上、会社がどれほど大きくなっても、社長には常について回るものだそうです。しかし、仲間とともに歩むことで、一人では成しえない大きなゴールに向かうこともできるので、…

社長が営業部長の域を脱していない?

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、ベンチャーキャピタルから出資を受け、上場が近づいてきた会社の中には、創業初期から社長がトップ営業を担ってきたものの、株主から見たら、『トップが営業ばかりしているから、次の事業を考えられる人が誰…

古参のエースプレーヤーは成長を止める

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、創業期から頑張ってくれた古参の役職員たちは、黎明期から会社を支えてくれた功労者ですが、中には、自分のやり方だけが正しいと考え、後から加わった従業員に自分の考え方を押し付ける、「お山の大将」にな…

マイナスよりもプラスに目を向ける

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、職場では、給料が低い、労働時間が長いといった不満の要因(衛生要因)を改善しても、また別の不満の要因が現れるので、これと合わせて、本人のキャリア志向に合った業務機会の提供、本人の成長志向に沿った…

中位6割のパフォーマンスを高める

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、集団において、ハイパフォーマンスを上げる上位2割と、そこそこ働いてそこそこのパフォーマンスを上げる中位6割と、あまり働かずパフォーマンスも低調な下位2割の、2:6:2に分かれるという「働きアリ…

共同創業の多くは経営者同士が揉める

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、2人で共同創業をすると、十中八九ケンカ別れするそうです。それは、起業後の黎明期は、何をやってもうまくいかないことが多く、お互いに、その原因は相手にあると考えるようになってしまうからだそうです。…

『晴れの日』から銀行との関係を深める

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、業績が順調なときは、銀行から融資の営業を受けることがありますが、業績が悪化したとたんに、手のひらを返すように内諾していた融資を取り消されたりすることがあります。したがって、銀行とは苦しいときに…

ビジネスモデルよりも『社長の本気』

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、投資家やベンチャーキャピタルが創業初期の会社に出資をしようとするときは、ビジネスモデルよりも、起業家本人を評価しているそうです。すなわち、創業初期の会社の事業は変化していくことが多いので、経営…

出資を受ける時は投資家との相性が大切

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、目先のお金につられて、自分たちとは考え方が異なる投資家やベンチャーキャピタル(VC)から資金調達したために、後になって揉めることがあるそうです。とはいえ、VCからの資金調達は有効な手段なので、…

社長は財務諸表を一気通貫で把握すべき

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、経営者は、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書を一気通貫で管理しなければならないということです。営業パーソンは、売上を増やすことが役割なので、売上高だけを見ていますが、経営者は、事業…

創業直後は支出が大きく収入が少ない

[要旨]コンサルタントの徳谷智史さんによれば、創業直後の会社では、たくさんの固定費が必要な一方で、売上によって得られる利益はなかなか実現せず、この両者のずれによる資金不足をどのように埋めるかが重要になるということです。そこで、経営者が、し…

起業を成功させるには資金調達を前倒に

[要旨]コンサルティング会社のエッグフォワードの社長の、徳谷智史さんによれば、ご自身が会社を立ち上げた直後は、資金繰に忙殺され、本来の会社の成長戦略のための活動ができなくなってしまったそうです。そうならないようにするには、特別な方法はなく…

『ストーリー』が自社の競争力を高める

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、かつて業績不振だった旭山動物園は、行動展示という手法で業績を回復させた面がありますが、そのことよりも、業績を回復させるために、お金のないところから出発して飼育係がさまざまな工夫を重ねたというス…

目玉商品がなくても売り方で繁盛する

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、上野動物園のように、パンダなどの“目玉商品”がいないため、かつて、集客に苦しんでいた北海道旭川市の旭山動物園が、「行動展示」という方法で入場者を増加させ、現在の入場者数は上野動物園に肉薄している…

顧客はストーリーで心を動かされる

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、一般的な農法で栽培されたリンゴ、まわりの葉をとらずに栽培し、果実に栄養をいきわたらせたリンゴ、木村秋則さんが育てた奇跡のリンゴがあった場合、多くの人が奇跡のリンゴを選んで買おうとすると思われま…

もはや『真心のおもてなし』は当たり前

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、日本で一般的に売られている商品は、品質だけを取れば、それほど大きな差はないので、“厳選された素材”、“こだわりの製法”などといった抽象的な形容詞で表されるような売り文句では、顧客の心を突き刺し、気…

値下げは商品の価値も下げる

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、カリフォルニア工科大学の実験で、価格の高いワインほど、顧客は高く評価するということがわかったそうです。だからといって、価格を偽って販売することは、顧客からの信用を失うため、行ってはいけませんが…

自分の強みと時代の流れを把握する

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、かつて、タレントの島田紳助さんが、売れ続ける芸人は、自分の強みと、時代の流れを把握しており、自分の流れに合わせて自分の強みを修正していると述べておられたそうです。この考え方はビジネスにもあては…

商品は売れ続けなければならない

[要旨]コピーライターの川上徹也さんによれば、起業して10年後に残っている会社は26%しかなく、経営者の多くは失業者予備軍の状態になっているということです。では、経営者が失業者にならないようにするにはどうすればよいかというと、単に、「商品…

傾聴で部下のモチベーションを高める

[要旨]ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんによれば、同社の権限委譲が奏功し、好業績が続いている要因は、管理職の方たちが、定期的にパート従業員の話を傾聴するようにしているからだそうです。その際、管理職の方はパート従業員の方を褒めることに徹す…

リーダーの究極の武器は人間力=人格

[要旨]ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんによれば、会社経営に求められる真の能力は、組織を動かす力、人を動かす力であり、単なるスキルや勤勉さ、IQの高さなどとは別の能力だということです。なぜなら、小売業は個人戦ではなく団体戦、すなわち、チ…

経営者の一歩より社員の半歩

[本文]ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんによれば、経営者自身の意欲や能力は際立って高いのに、会社自体の業績はパッとしないというケースをよく目にするそうですが、経営者がやるべき一番大きな仕事は、それぞれの現場で働く人たちをその気にさせ、自…

チェーンストアはモノ余り時代に適さず

[要旨]ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんによれば、これまで日本の多くのGMSが実践してきたチェーンストアの方法は、各店舗の仕入れや品揃え、プロモーション、採用などを本部で一括して行い、各店舗は販売とオペレーションに専念することで効率化を…

『私の成功』ではなく『私たちの成功』

[要旨]ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんによれば、経営者の自我が強いうちは、会社の業績は上向かないそうです。なぜなら、経営者が、「俺が、俺が」と、自分の成功だけを考えていると、従業員は、「何であなたの金儲けに、私たちが協力しなきゃならな…

権限委譲と主権在現はドンキの十八番

[要旨]ドン・キホーテ創業者の安田隆夫さんによれば、安田さんが同店を多店舗展開をしようとしたとき、一般的には独自性と拡張性は相容れないものの、ドン・キホーテでは、権限委譲によって両者を同時に実現したそうです。ただし、事業の現場に権限委譲を…