鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

たまごっちは製品自体を育てている

[要旨]

新製品開発には比較的多額の投資が必要ですが、多くの投資を必要としない、既存製品の製品寿命を延ばす手法は、先行きの見えにくい時代に適しているものと考えられます。そこで、製品をどう改良するか、顧客へのリサーチが、より大切になっています。


[本文]

ダイヤモンドオンラインに、たまごっちに関する記事がありました。たまごっちは、1996年に発売されて、25年経ちました。その25年間には、発売直後の1度目のブームの後、2004年に2度目のブームが起き、そして、2020年に3度目のブームが起きたそうです。

このような長寿製品をどうとらえるかということですが、たまごっちについては、マーケットインに徹しているということだと思います。話がそれますが、だからといって、マーケットインの対義語である、プロダクトアウトが、必ずしも劣っているというわけではないので、ご関心のある方は、プロダクトアウトについても調べてみることをお薦めします。

話をもどすと、長寿製品は、すでに世に出ている製品であるので、認知度が相対的に高く、少し改良すれば、一定の売上が得られるという面で優れています。このたまごっちを含めた長寿製品は、プロダクトライフサイクルを伸ばすために、少しずつ改良しているという点で共通していると思います。新製品の投入など、大きな投資が難しいという時代は、少し改良を加えるという、製品寿命を延ばす手法が適していると思います。

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