鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

日報は自分を映す鏡

先日、私の制作しているポッドキャスト

組にご出演いただいた、日報コンサルタン

トの中司祉岐さんが、「日報は自分を映す

鏡のようなもの」ということをお話してお

られました。


(ご参考→ https://bit.ly/2Hbaxnv


経営者の方は、自分自身の活動の内容や成

果は、自分自身で把握できているつもりで

も、それは必ずしも正確なものではありま

せん。


むしろ、事実が自分の認識とまったく異な

ることもあります。


そのため、間違った改善策を実践したり、

本当は改善が必要なのに必要ないと判断し

たりしてしまいかねません。


そこで、自らが各業務に携わった時間、来

店した顧客の属性(年齢、性別、職業、利

用目的、来店時刻など)、客単価、販売し

た商品など、事業改善のために有用なデー

タを収集し、分析することで、より適切な

改善ができるようになります。


中司さんは、このような、自社の事業の状

況をより正確に把握できるようになること

を、「日報は自分を映す鏡のようなもの」

とお話されています。


ここまでの内容は、多くの方が容易にご理

解されることと思います。


しかし、私がこれまでのコンサルティング

の経験から感じることは、「事業をどのよ

うに改善すればよいか」ということは、実

は、経営者自身は気づいていなかったので

はなく、うすうす気づいていたけれど、あ

えて目をそらしていた、ということが少な

くないということです。


これは、冷静に考えればわかることなので

すが、例えば、売上を3年で2倍にすると

決めれば、現在のやり方のままでは、それ

は達成できないということは、容易に理解

できます。


売上を倍増させるには、新たに従業員を雇

う、支店を増やす、設備を増強する、客単

価を増やす、既存の商品よりも付加価値の

高い商品を開発するなどの、抜本的な戦術

の実践が求められます。


現在のやり方を変えずに売上を2倍にする

には、事業活動に割いている時間を、現在

の2倍にするなど、極めて限られています

ので、非現実的といえるでしょう。


しかし、その売上を2倍にするための戦術

を実践するには、経営者としてはある程度

の覚悟が必要であり、事業が改善しない会

社では、そのような改善策になかなか踏み

出せないでいるということも、業況を改善

できない大きな要因になっていると思いま

す。


でも、そのような状況にある会社の経営者

が、日報を書き、改善のための活動が必要

であることが表面化すると、現状を変えな

いことの言い訳ができなくなり、何らかの

改善活動に踏み出さざるを得なくなってき

ます。


もちろん、どういった改善が必要かという

ことが明らかになっても、改善策に着手し

ない経営者がいるかもしれませんが、そう

いう経営者は、最初から日報を書くことな

どはしないでしょう。


今回の記事の結論は、もし、事業改善が必

要とわかりつつも、なかなかその一歩を踏

み出せないでいる経営者の方にとっては、

日報を書くことが、自分で自分の背中を押

すということになるものと、私は考えてい

るということです。

 

 

 

 

 

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