鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

2026-01-01から1年間の記事一覧

売上のボリュームよりも生涯収支が大切

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、多くの会社経営者は、売上のポリュームを気にするので、顧客に支持され、大ヒットした商品があったとしても、単価が安くて売上のポリュームが出ないものだと見向きもしませんが、経営的に重要なのは売上のポリューム…

『どんぶり勘定』による意思決定は危険

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、事業活動で費用を支出しなければ利益を得ることはできないものの、費用をかけすぎると赤字になってしまうため、費用を的確に分析することが重要であり、そのために、費用について、変動費と固定費、直接費と間接費、…

『タダ』のコストは誰かが負担している

[要旨]公認会計士の林總さんは、ワインがすきなので、ある百貨店のワインの試飲会に参加し、タダでワインを試飲しますが、その結果、安いワインではなく、高いワインを購入することになり、百貨店側は、試飲用のワインのコストを十分に回収することができ…

顧客は費用負担の見返りに価格を決める

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、顧客は最終的に製品の製造に要したすべてのコストを負担しますが、その見返りとして製品の価格を決めているということです。すなわち、製品にコストを負担する価値があると顧客が判断すれば購入しますが、その価値が…

『付加価値時間』と『非付加価値時間』

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、事業活動の効率性をさらに高めるには、無駄な時間が発生しないようなビジネス・プロセスに変え、無駄な時間に使われていた支出を、現金を生む方向に仕向けることが重要であり、これは活動基準原価管理に基づく改善活…

顧客回転数を高めて限界利益を増やす

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、効率性を高めるには、顧客1人あたりの限界利益だけでなく、単位時間あたりの限界利益にも着目することが大切であり、例えば、美容院では1人あたりの限界利益の金額は多いものの、顧客回転数の高い1,000円カッ…

非財務情報を可視化する会社は成長する

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、経営の舵取りをしていく上で、売上の先行指標となる見込み客数や見込み受注額といった情報はとても重要であり、なぜなら、その先行指標を社内に周知して、足並みを揃えた活動をしていけば、収益機会を確実に捉えたり…

経済学は価値だが会計学は利益を求める

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、経営者は長期的視点に立ち、長期的な利益を大きくするための活動を行うべきなのですが、投資家や銀行の中には、今期の利益の多寡ばかりを見て経営者を批判し、長期的な利益を得るための努力を正当に評価しない人もい…

短期的な業績だけでの評価は避けるべき

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、経営者は長期的視点に立ち、長期的な利益を大きくするための活動を行うべきなのですが、投資家や銀行の中には、今期の利益の多寡ばかりを見て経営者を批判し、長期的な利益を得るための努力を正当に評価しない人もい…

会社の利益の額は経営者のオピニオン

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、企業が発表する数字は、いわば経営者のオピ二オン(意見)であり、利益に絶対的な正解、唯一無二の真実値はないということです。これは、経営者がいい加減な財務報告を行っているということではなく、現預金の額とは…

予算はマラソンの区間ごとのペース配分

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、経営をマラソンにたとえるなら、予算は区間ごとのペース配分のようなものであり、時には目標に届かないことがあっても、無理にダッシュすると息が上がってますますペースが落ちてしまうので、目先の利益を追求するの…

銀行からの前に顧客から評価されるべき

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、中小企業の経営者の中には、銀行がお金を貸してくれそうな財務資料を整えることが「事業計画書を書く」ということだと思っている人が多いということですが、それは、自社の事業を改善することを先送りしているに過ぎ…

会計は改善活動を支援するためのツール

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、事業計画は経営者の思いを数字に置き換えたものであり、それらを貸借対照表、損益計算書などで表現し、自分の思いが合理的なものかどうかをチェックし、結果が赤字であればどこに問題があるのかをチェックし、計画を…

成長のためにPDCAのコマを速く回す

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、経営がうまくいっていない会社は、たいてい壮大なビジョンを語り、無理な計画を立て、むやみに事業を拡大して、決算を見てため息をつき、振り返りも反省もせずに終わっているか、明確なビジョンもないまま計画を立て…

在庫が風のごとく吹き抜ける工場にする

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、在庫を抱えすぎるとリスクやコストが増加するので、それを減らすためには、リードタイムを短くし、ロットを小さくすることを目指すべきということです。そして、最近は、情報技術が発達しているので、それを実現する…

倉庫に積まれている製品は現金の別の姿

[要旨]公認会計士の林總さんによれば、ある会社で、20億円の不良在庫を抱えている状態をどう解決するか対策を検討する会議で、遅々として議論が進まない中で、50万円の盗難があったという連絡が届いたことに対し、会議に参加していた役員が激怒したと…

美容師の人件費は売上原価に計上すべき

[要旨]美容室など、無形のサービスを提供する事業を営む会社では、美容師など、直接、サービスの提供に関わる従業員の人件費を売上原価に計上する会社と、一般管理費に計上する会社の両方がありますが、私は、サービスの原価を把握しやすくするためには、…

売上原価に人件費は含まれるか

[要旨]売上原価に人件費が含まれることがありますが、中小企業であれば、卸売業や小売業などの流通業の場合、その必要性はほどんどありません。ただし、流通業でも、商品の包装などにまとまった金額の人件費が発生した場合、それを売上原価にすることが妥…

ルールを遵守する会社が真に強い会社に

[要旨]ニデックの不適切会計に関し、早稲田大学の入山章栄教授は、監査法人が適切な監査を行わなかったことの責任は重いとご指摘しておられます。しかし、被監査会社の経営者が誠実にルールを遵守しようとする意図がなければ、監査法人を変更されてしまう…

保守主義の原則は健全性を維持するため

[要旨]企業会計原則には、「企業の財政に不利な影響を及ぼす可能性がある場合には、これに備えて適当に健全な会計処理をしなければならない」という保守主義の原則があるため、財務諸表には経営者の方が感じる業績より控えめに記録されますが、これは、経…

BSCは定量的な評価に偏ることを防ぐ

[要旨]財務分析は定量的な評価が中心になるという短所はかねてから指摘されていましたが、それを補うために、バランススコアカード(BSC)という評価ツールが開発されました。BSCでは、4つの視点(財務の視点、顧客の視点、内部ビジネスプロセスの…

株式会社は『かね』の論理で動く組織

[要旨]銀行が行う融資審査は、主に財務分析、すなわち、定量評価が中心になり、定性評価の比重が少ないことから、融資を受ける会社の経営者の方と認識にずれが起きることがありますが、そもそも、株式会社は「かね」の論理で事業を営む組織であることから…

会計の知識なしに正しい判断はできない

[要旨]会社が債務超過の状態になると、自社の価値は無価値となり、自社を他社に買収してもらうときは、収益が見込める事業の部分しか買い取ってもらうことができず、債務は法的整理をするしかなくなりますが、売り手の経営者の方の会計知識がないと、自社…

役割に合った人材を集めると強くなる

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、チームのメンバーをそろえるときに必要なのは、「優秀な人材を集められるか」ではなく、「役割に合った人材を集められるか」という考え方であり、さまざまな能力、さまざまな性格、さまざまな視点を持つ人…

チームはつくるのではなく育てるもの

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、チームのリーダーとなった人は、「優秀なメンバーをそろえたい」と考える傾向にありますが、もし全員を優秀なメンパーで固めると、スタンドプレーばかりが目立ち、チームの統率がとれなくなったり、優秀な…

『部分最適』は組織を衰退させる

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、同社では、定期的な人事異動を行うことで、仕事が属人化せず標準化されたり、派閥ができることも防いだりしているそうですが、その結果、従業員の方たちが全体最適の視点で仕事をするようになり、業績が向…

過度な報連相は部分最適に陥りやすい

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、同社では、上司が部下に出した指示の進捗状況をシステムで把握できるようにしていますが、これにより、部下が上司に行う報連相を減らすようにしたそうです。このことにより、部下が縦のつながりに偏らず、…

在庫データを可視化して生産性が3倍に

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、かつて、同社では、商品の在庫データは、担当者がそれぞれ管理していたので、必ずしも最適な管理ができている状態ではなかったことから、在庫管理システムを導入し、会社の在庫データを可視化した結果、適…

個々の努力ではなく仕組みづくりが必要

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、かつて、同社では、遅くまで商品の陳列や発注業務に時間をかけていたことがあったそうですが、それが必ずしも業績につながっているわけではなかった、すなわち、発注業務が“ギャンブル”になっていたことか…

人の性格ではなく仕事の仕方を変える

[要旨]良品計画の元社長の松井忠三さんによれば、同社では、係長クラスであるブロック店長を育成するにあたって、心得などについては説くことはせず、日々の業務の中で自然と管理職にふさわしい行動が取れるような仕組みを用意しているそうです。具体的に…