鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

データの重要性

先日、日経ビジネスに、東京都町田市にあ

家電販売店の「でんかのヤマグチ」に関

する記事が載っていました。


(ご参考→ https://bit.ly/2JBsg8T


記事の概要は、昨年の猛暑のような時は、

家電販売店の中には設置工事が追い付かな

いことから、販売を断ったところもあった

が、でんかのヤマグチではそのようなこと

は起きなかった。


それは、同社のエアコンの販売台数実績を

あらかじめ調べておき、7月がピークで、

年間販売台数の約20%を占めているとい

うことが分かっていたからだ。


そこで、過去の実績の範囲であれば、販売

が可能であることがあらかじめ分かる上

に、ピークを迎える前の6月に早めに販売

を促す対応も可能になる。


このように、データに基づいて対策をとる

とで、経営者は不安を解消することができ

る、というものです。


このことも至極当然のことなのですが、私

コンサルティングの経験から、事業活動

に関するデータを収集している中小企業は

少ないと感じています。


データの収集は、本来は、事業を始めると

きにその仕組みを作ることが望ましいので

すが、多くの場合、事業そのものを始める

ことだけで手がいっぱいになり、データ収

集の仕組み作りまでは手が回らないことが

多いようです。


さらに、事業が始まってしまえば、後から

仕組みを作ることが、より困難になってき

てしまうようです。


そこで、でんかのヤマグチのような例は、

珍しいケースとなるのでしょう。


ちなみに、私のコンサルティングメニュー

のひとつである、日報コンサルティング

は、データの収集も行い、事業改善に活用

している例がたくさんあり、データ収集の

仕組作りとしても活用できます。


ところで、先日、中小企業のキャッシュレ

ス化のための手法を教えてもらうために、

クレディセゾンの方とお話をしてきたので

すが、その際、電子決済サービスのPay

Payについての話題になりました。


PayPayは、現在、加盟店からは手数

料は受け取っていないばかりか、利用者に

は3%の還元をしている。


これは、同社が後発であるために、利用者

を獲得したいという思惑によるものと考え

られる面もあるが、利用者の買い物に関す

るデータを多く収集したいという意図もあ

るようだ、ということでした。


これまでは、POSレジなど、データを収

集する仕組みはあったものの、データの分

析はあまり活発ではありませんでした。


しかし、人工知能の普及によって、データ

の分析がこれから活発になり、データ分析

の結果そのものが重要な価値を占めるよう

になってきているということを改めて感じ

ました。


私はこれまで、これからの事業の優劣は、

仕組作りで決まると述べてきましたが、こ

の、データの収集や活用も、まさに仕組み

のひとつと言えます。


繰り返しになりますが、事業の差別化をす

るためには、単に、製品を作る、商品を売

る、サービスを提供するということだけで

はなく、データをどうやって収集し、活用

するかまで活動の対象を広げなければなら

ないでしょう。

 

 

 

 

 

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