鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

鉄道事業以外で99%を稼ぐ鉄道グループ

先日、ダイヤモンドに載っていた、静岡県

の鉄道会社の遠州鉄道と静岡鉄道のグルー

プに関する記事を読みました。


(ご参考→ https://bit.ly/2JGPXwB


タイトルからも分かるとおり、両グループ

内での鉄道事業の売上は1%未満ですが、

それは地域の人たちのニーズを的確にとら

えているということであり、すばらしいこ

とだと思います。


ちなみに、マーケティングマイオピア(近

視眼的経営)によって事業が失敗した事例

に、しばしば、米国の鉄道会社が挙げられ

ます。


すなわち、かつての米国の鉄道会社は、自

社の顧客は鉄道に乗ろうとして自社を利用

していると考えていたけれど、実際は、移

動手段として鉄道を利用していたので、そ

の後、普及してきた自動車をライバルとは

考えなかったため、顧客を失うことになっ

たというものです。


一方で、前述の2社は、鉄道会社でありな

がら、お手本になる例として紹介されてい

るところが面白いと感じました。


ところで、このマーケティングマイオピア

に陥らないようにすることは、簡単なよう

で、なかなか難しいようです。


例えば、かつて、カラオケ業界の大手だっ

シダックスは、昨年、カラオケ事業から

撤退をしています。


同社は、カラオケ事業を食事や飲み物を提

供する事業ととらえていたことから、ライ

バル会社が、1人だけでカラオケを楽しみ

たいなどのニーズを取り込んでいるうちに

同社の顧客を奪われたことが、撤退の主な

原因のようです。


かといって、ユニクロが野菜の販売を行お

うとして失敗した例もあるように、必ずし

も、異なる事業に手を広げればいいという

ことにもならないようです。


ですから、業績をのばす会社は、どれだけ

的確に顧客のニーズをつかめるかにかかっ

ているということを、冒頭で紹介した記事

を読んで感じました。


ちなみに、私の近所にある中小企業にも、

味噌製造→農業用品販売→ガソリン販売→

携帯電話販売と、時代のニーズに合わせて

事業を変えてきている会社があります。


こういった柔軟さは、地方にいても事業を

継続させるために大切であり、そして、事

業が変わっても、しっかりとそれに対応で

きる組織づくりも、会社の強さの要因だと

思います。

 

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20190715212221j:plain

 

 

 

●当事務所の7月~8月の予定をお知らせ

します。




 「スカイプ相談実施日」

7月23日(火)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi

 

 

「経営入門セミナー」

7月25日(木)19:00~21:00

詳細とお申込み→ https://amba.to/2FpGdpf

 

 

「融資に強くなる勉強会」

8月5日(月)13:00~15:00

詳細とお申込み→ https://amba.to/2xsDIye

 

 

「信用保証協会徹底活用セミナー」

8月19日(月)13:00~15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF