鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

犬がドッグフードを食べないことがある

マサチューセッツ工科大学講師の、ビル・

オーレットの著書、「ビジネス・クリエー

ション!」を読みました。


(ご参考→ https://amzn.to/2WsXHuP


この本の中に、オーレットの考えを示す、

象徴的な比喩が書かれていました。


それは、「犬がドッグフードを食べないこ

とがある」というものです。


これは、オーレット自身が1990年代に

IBMに勤務していたときの経験がもとに

なっています。


具体的には、多くの資金と時間を費やして

開発した電子カルテが、20年間、医師の

間に普及しなかった、というものです。


すなわち、製品を開発する側が、いくら優

れた製品を開発したとしても、それを利用

するかどうかはユーザーが決めるというこ

とを、「犬がドッグフードを食べないこと

がある」という比喩で伝えてようとしてい

るようです。


ただ、ここまでの説明だけだと、優れた製

品のヒントが思い浮かんだとしても、それ

が必ず売れるとは限らないから、計画を立

てることは無意味であるとオーレットが主

張しているように受け止めてしまう方がい

るかもしれません。


でも、オーレットは、事業計画を立てるこ

とは重要視しています。


なぜなら、オーレットは、元米国大統領の

アイゼンハワーの、「計画に意味はない、

計画を立てることに意味がある」という言

葉を引用しているからです。


これは、計画そのものは手段にすぎず、計

画を立てて、その計画が妥当であるかどう

か、繰り返し検証することが、事業を正し

い方向に進めていくことになるということ

です。


したがって、計画そのものを否定している

わけではありません。


事業運営は、計画を立てた上で、それをよ

り精緻なものにしていくために、繰り返し

検証と修正を積み重ねていくことが必要だ

ということを、オーレットは主張していま

す。


これは、正しく、PDCA(計画→実行→

検証→改善)の実践が重要だということで

しょう。


特に、計画を立てなければ、検証や改善も

実践することができません。

 

 

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20190601093007j:plain

 

 

 

●当事務所の6月の予定をお知らせします。

 

「融資に強くなる勉強会」

6月5日(水)13:00~15:00

詳細とお申込み→ https://amba.to/2Y8oIkl

 


スカイプ相談実施日」

6月6日(木)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi

 


「信用保証協会徹底活用セミナー」

6月14日(水)13:00~15:00

詳細とお申込み→ http://bit.ly/L3TmzF

 


スカイプ相談実施日」

6月20日(木)

詳細とお申込み→ https://goo.gl/fShaEi

 


「経営入門セミナー」

6月24日(月)19:00~21:00

詳細とお申込み→ https://amba.to/2wiE7Tn