鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

子どもに迷惑をかけたくない親

群馬県太田市の寺院の住職である、長谷川

俊道さんが、かつて、Podcast番組

で、「永代供養は、一般的には、身寄りが

ない方が依頼してくるが、最近は、子ども

がいるにもかかわらず、子どもには迷惑を

かけたくないという理由で、自分自身が亡

くなったときは、お墓には納骨せず、お寺

で永代供養をして欲しいという依頼をして

くる方が増えてきた」ということをお話し

ておられました。


(ご参考→ https://www.zuiganji.com/


自分の遺骨をどのようにして欲しいかとい

うことは、人それぞれの自由ですが、「子

どもには迷惑をかけたくない」という理由

がちょっと不自然だと、私は感じました。


そういえば、「自分のお葬式代などで家族

に迷惑をかけたくない方のための保障」と

いうキャッチコピーを使っている、高齢者

向けの少額生命保険もあることを思い出し

ました。


(ご参考→ https://bit.ly/2uk38QH


この保険にも、なんら問題はないと思いま

すが、「お葬式代が迷惑」という表現は、

私はあまり理解できません。


確かに、遺族が、お葬式をしたり、墓参り

をしたりすることは、負担はかかっている

とは思いますが、それは迷惑なことでしょ

うか?


子どもに迷惑をかけたくないと考えている

人も、自分の親の葬儀や墓参りは、親から

迷惑をかけられたとは考えていないと思い

ます。


でも、自分の子どもに対しては、それが迷

惑になるという点に矛盾を感じます。


これは、よく解釈すれば、日本人的な謙虚

さなのかもしれません。


でも、私は、明確な根拠を示すことはでき

ませんが、子どもに迷惑をかけたくないと

考えている人は、これまでの自分の子ども

への接し方に自信が持てないので、「迷惑

をかけないようにする」という行動で「贖

罪」をしようとしているのではないかと分

析しています。


だからといって、仮に、私の分析が正しい

としても、永代供養を依頼したり、自分の

葬儀にかかる費用を保険で用意したりする

ことが問題であるとは思いません。


ただ、そう考えるようになって老後を迎え

ることは、寂しいことであり、できるなら

避けるべきことだと思います。


むしろ、「自分が入るための大きな墓を立

てたから、自分が死んだら、毎年、墓参り

に来いよ」と、子どもに対して言える関係

の方が、幸せなことでしょう。


そうはいっても、私自身もそうですが、自

分の人生を自信を持って過ごすことは、簡

単ではないことも理解できます。


だからこそ、後になって、「あの時、あれ

をしていればよかった」と、後悔しないよ

う、毎日、心がけることが大切だというこ

とを、長谷川さんのお話をきいて感じまし

た。


今回の記事の結論は、月並みですが、「後

悔先に立たず」とならないよう、日々、努

力しましょうということです。

 

 

 

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