鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

経営者はより冷静な判断が必要

もし、日本で3,000人を超える死亡者

が発生する可能性がある病原菌が、国内に

存在するとすれば、みなさんはどういう行

動をするでしょうか?


実は、国立感染症研究所などの資料によれ

ば、2018年~2019年の冬にわたっ

て、インフルエンザが原因で日本で死亡し

た人の数は、3,276人いるそうです。


(ご参考→ https://bit.ly/2OyZTLX


一方で、いま、日本では、外国で発生した

新型ウィルスに感染しないよう備えている

人がたくさんいると思いますが、幸いなこ

とに、まだ、日本では、新型ウィルスで死

亡した人はいません。


だからといって、新型ウィルスへの対策を

しなくてもよいというわけではありません

が、数字だけで判断すれば、昨年、流行し

たインフルエンザに対して強く意識するべ

きだと思います。


でも、日々、聞こえてくるニュースは、新

型ウィルスに関するものが多いので、それ

ばかりに気をとられてしまう人が多いので

はないかと、私は想像しています。


とはいえ、「私は、たくさん知識を持って

いて、かつ、冷静に判断をしているが、多

くの人は、愚かなことに、少ない知識しか

持たず、感情的に判断して動いている」と

いうことを述べようとしているわけではあ

りません。


私自身も、自分の健康に関するリスクにつ

いて、すべての情報を持っているわけでは

なく、限定的な情報の中で、わずかな時間

しかかけずに判断して動いています。


インフルエンザについては、たまたま、昨

年の死者数が3,000人を超えたという

ことを知っていましたが、専門家から見れ

ば、私は必ずしも賢い行動をしているとは

限らないということも認識しています。


でも、多くの従業員とその家族、顧客、仕

入先などを率いている会社経営者の方は、

限界があるとはいえ、可能な限り賢明な判

断をする必要があると思います。


私がこれまでお会いしてきた経営者の方の

中には、ご自身の健康にとても気をつけて

いる方がたくさんいました。


そのような方たちは、ご自身が健康でない

場合に、会社に与える影響が大きいという

ことを、深く認識しておられるからだと思

います。


その一方で、中小企業経営者の方の中に

は、自分は不死身で、何歳までも現役でい

られると思い込んでいて、自分に万一のこ

とがあったときの備えを、あまり行ってい

ないような方も、少なくないようです。


経営者の方の中には、会社を受取人とした

生命保険を、自らにかけている人も少なく

ありませんが、保険だけでなく、自分に万

一のことがあったときの後継者を育成して

おいたり、不測の事態に備えたマニュアル

なども整えていなければ、従業員の方たち

が大きな混乱に陥ってしまう可能性があり

ます。


ここでは、経営者の方の身体のリスクにつ

いて述べましたが、会社は、あらゆる方面

からのリスクにさらされています。


もちろん、そのすべてに対処することは、

実際には困難ですし、また、過剰に反応す

る必要はありませんが、経営者の方は、な

るべく多くの情報を把握し、冷静な判断が

求められるということを、新型ウィルスの

報道を見て、あらためて感じました。

 

 

 

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