鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

土俵の真ん中で相撲をとる

私は事業改善のためのお手伝いをして

いますが、その多くは経営者の方が

なかなか改善のための活動に着手でき

ないということが、最大の課題となって

います。


お手伝いをする側としては、どうすれば

業績が改善できるかが分からなくて、

なかなか改善しないということであれば

仕方がないと感じるのですが、改善案を

提示してもそれが実施されないために、

事業が改善されないとしたら、それは

残念に感じてしまいます。


結局、コンサルタントの仕事として、

改善策を考えるよりも、経営者の方の

行動を促す活動に軸足が置くことに

なりがちです。


それでも、コンサルタントの力には

限界があり、「馬を川に連れていく

ことはできても、水をのませることは

できない」ということわざがある通り、

最終的には経営者本人の意思に左右

されることになります。


私の場合、行動を変えることができ

ないでいる経営者の方に、行動を変えて

もらうようにするための働きかけは、

専門外ということもあり、口頭で依頼

しても改善がみられない場合は、顧問

契約を解除することにしています。


とはいえ、そのような経営者がなるべく

増えないようになって欲しいとも考えて

おり、その原因について考えてきました。


その原因のひとつは、表向きは業績が

あまりよくないといいつつ、実は、まだ

余裕があると考えているということだと

思います。


顕在意識では、なんとかしなければなら

ないと思いつつも、現状を変えないと

いう理由は、潜在意識で、このままでも

状況が変わるかもしれない、誰かが

助けてくれるかもしれないと感じている

から、行動を変えないのでしょう。


これについては、稲盛和夫さんが、

「土俵の真ん中で相撲をとる」という

言葉で戒めています。


( https://goo.gl/NQFs5h )


土俵際になって力を入れるのではなく、

土俵の真ん中にいても余裕がないと

考えて行動しなければならないという

ことを示唆していることは容易に理解

できるでしょう。


そして、それができるようになるため

には、強烈な意志を持つことが大切と

いうことです。


結論は、経営者には稲盛さんのご指摘

されるように、強い意思が必要という

ことです。

 

 

 

 

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