鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

銀行職員はセールスマン?

私は、銀行の渉外担当を約10か年勤めた

経験がありますが、その間、建売住宅を

1棟、自動車を3台販売した経験があり

ます。


もう少し正確に書くと、自分が担当して

いた、建設会社や自動車販売会社に、

別の私が担当していた個人客を紹介した

ということです。


住宅1棟、自動車3台は、少ない数だと

思いますが、このような活動は同僚も

行っていて、私よりももっとたくさんの

数を取り次いでいた人もいます。


もちろん、このような顧客の紹介は

銀行が無償で行うことであり、紹介を

受ける側は、タイミングや紹介者数を

それほど期待はできません。


しかし、銀行は多くの顧客と取引がある

ことから、単に、知人に紹介を依頼する

よりも、紹介をしてもらえる確率は高い

ものと私は考えています。


また、紹介を受けたことによって、銀行

から手数料を要求されることはありま

せん(むしろ、紹介料を得ることは

コンプライアンスの観点から禁止されて

います)し、銀行として紹介する以上、

おかしな人を紹介されるということも

めったにありません。


今回の結論は、銀行に顧客を紹介して

もらうなどといった営業情報の提供を

依頼することは得策だということです。


銀行が、なぜこのようなことに積極的に

なっているのかというと、融資や預金の

他行との金利競争が激しくなっている

中で、金利以外の面で取引のメリットを

顧客に与えることで、取引を維持・拡大

しようとしているからです。


また、提供してもらえる情報は、不動産、

M&A、提携先、受注先、発注先など、

幅広く、これらをデータベース化して

銀行全体で情報のやり取りをしている

ところもあるようです。


さらに、銀行の支店、または、地域内の

複数の支店の取引先を会員とした、

親睦会をつくり、会員同士で交流が

できるようにしている銀行もあります。


このような銀行の活用法をまだ実施

していな会社も多いと思いますので、

ご関心のある経営者の方は、取引先の

銀行にお声をかけてみることをお薦め

します。

 

 

 

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