鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

正攻法

今回も、多くの方があたりまえだと考えて

いるにもかかわらず、実際には実践されて

いない人も多いということについて述べ

たいと思います。


「会社の業績を上げるためには、まず、

社内の体制整備をしっかりと行い、足腰を

強くするところから着手すべき」という

ことは、多くの方に理解してもらえると

思います。


しかし、コンサルティングを依頼された

会社の経営者に、同様のことを述べると、

「そんなことにあまり時間を割かずに、

すぐに売上を上げられるようにして

欲しい」と言われることの方が多いと

感じています。


それは、そもそもコンサルティング

依頼する会社は、切羽詰まっている状態に

あるという事情もあるという面もあるから

でしょう。


分かりやすく述べれば、一発逆転を狙って

その方法を模索するために相談してくる

ということでしょう。


しかし、そのような会社、というよりも、

一発逆転を当てにする場合、これも多くの

方が分かるとおり、業績が回復することは

ほとんど見込むことができません。


詳細は割愛しますが、「方法」や「戦術」

などで勝負しようとする会社は、所詮、

「方法」や「戦術」だけの勝負であり、

顧客とその会社との間の良好な関係を構築

することはできず、仮に、売上を増やす

ことができたとしても、単発的なものに

終わってしまいやすいと言えます。


そこで、結論は、正攻法で経営に臨むべき

ということなのですが、ここで、正攻法を

進めというなら、経営コンサルタント

聞かなくてもわかるという反論が出てくる

でしょう。


確かに、正攻法で経営をしろというだけ

なら、専門家はいらないように思われ

ますが、これについては別の機会に述べる

こととし、これまで私が別の記事で述べて

来た、「何を売るか」ではなく「どう売る

か」というスキルは、正攻法でなければ

身に付かないということが、今回の記事の

結論です。


もうひとつ、老婆心で触れさせて頂くと、

「だれでも明日から簡単に…」などと

いった触れ込みのスキルやノウハウは、

眉唾物である可能性が高いと私は考えて

います。

 

 

 

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