鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

潜在意識と日報

私は心理学の専門家ではないのですが、

顧問先の経営者の方々によい方向に成長

して欲しいという考えから、心理学的な

面からも働きかけをすることがあります。


とはいっても、それほど複雑なこと

ではありません。


理想とする目標と現在の乖離を認識して

もらい、それを目標とする期日までに

実現するには、今年は(または、今月は、

今週は、今日は)どういう行動をすれば

よいのかという細分化をしてもらい、

そうすることで、高い理想と思える

ことも、日々、改善に向けて、着実に

実施してもらえるようにしています。


しかしながら、頭では分かっていても、

実際にはなかなかうまく行かないという

ことは、多くの方が感じておられると

思います。


すなわち、顕在意識では理解できても、

潜在意識では「あしたやればいいや」

といった怠け心があって、それに負けて

しまうことはよくあります。


この、「もうひとりの自分」である

顕在意識には、私もよく負けていて、

原稿や課題の締め切りに遅れることが

ままあります。


多くの人にとってなかなか勝つことが

できない潜在意識にどうやって勝つか、

ないしは、お手伝いしている会社の

経営者の方にどうやって潜在意識に

勝ってもらうかということは、私が

中小企業の事業の改善のお手伝いを

始めたときからずっと考えてきた

ことです。


とはいえ、潜在意識との勝負の勝ち方は、

すでに多くの方によって書籍などで公表

されているほか、コーチやセラピスト

といった方々の支援によって、潜在意識に

勝つための能力を身に付けている人も

たくさんいます。


これを言いかえれば、潜在意識に勝つ

ことができないでいる人は、解決方法が

ないのではなく、勝とうとさえして

いないといえます。


そういう私も負け組であり、潜在意識に

勝つための能力を身に付けるために、

日報コンサルティングを受けています。


この日報を書くことを習慣にしている

人は、すでにたくさんいます。


そして、日報を書くことの効果への

評価も分かれています。


とはいえ、私が受けている日報コン

サルティングは奥深いところがあり、

私もまだまだすべてを把握できて

いませんが、自分の行動をコンサル

タントに見てもらうというだけでも

大きな効果があります。


日々の行動を報告しなければならない

というだけでも、「きょうは、これを

やる予定だったけど、疲れたから、

あしたに延ばそう」という気持ちが

起きても、「また、先延ばしの報告は

できないなぁ」と、歯をくいしばる

ことができるようになります。


人の心は誘惑に負けやすいという

習性があるわけですから、独力で

改善するよりも、コンサルタント

力を借りる方が改善の速度は大きく

異なります。


ここで、コンサルタントへの報酬が

もったいないと考える人も多いと

思いますが、コンサルタントに改善

してもらったことによって得られる

利益の方が、コンサルタントへの報酬

よりも多ければ、コンサルタント

使って改善することの方が得策と

いえるでしょう。


結論は、人は「弱い」生き物であり、

それを踏まえた上で賢い方法を採る

ことが望まれます。


そして、人の上に立つ経営者ならば、

なおさらお手本となる行動を示すべき

であると私は考えています。

 

 

 

 

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