鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

PDCA日報

日報コンサルタントの中司祉岐さんのご著

書、「小さな会社の売上を倍増させる最速

PDCA日報」を拝読しました。


(ご参考→ https://amzn.to/2TSKoCp


ところで、経営者の方の多くは、経営コン

サルタントとは、ピンチに立っている顧問

先に、逆転ホームランの打ち方を教えて、

あっという間にヒーローにしてくれる人だ

と考えているようです。


確かに、経営コンサルタントは、ある程度

は事業運営の定石を知っていますが、かと

いって、残念ながら、誰にでも逆転ホーム

ランを打てるようにさせることは、現実的

にはできません。


もし、それが可能であれば、日本は成功者

であふれているはずです。


では、経営コンサルタントは、実際には顧

問先に対して何をしているのかというと、

シングルヒットと送りバントの打ち方(小

さな成功の仕方)を教えて、こつこつと1

点ずつ得点する(小さな成功を積み重ね

る)ことをしてもらっています。


中には、経営コンサルタントに指導しても

らって大成功したと言われる経営者もいま

すが、そういう人も、多くは、長い年月を

かけて小さな成功を積み重ねたからこそ、

大きな成功をしているように見えるのだと

思います。


話がそれますが、京セラの創業者の稲盛さ

んも、京セラの約1.6兆円の利益剰余金

は、毎日、数十万円の売上を得るために、

顧客まわりをしていたから積み上げられた

とお話しされておられます。


話をもどして、私も顧問先の方には、小さ

な成功を積み重ねてもらうことが、コンサ

ルティングの中心になっています。


ところが、簡単なようでなかなかできない

ことが、この小さな成功の積み重ねを続け

ることです。


それは、ひとことで言えば、すぐに効果を

感じられないなどの理由で、小さな成功の

積み重ねを続けることができないというこ

とです。


そこで、中司さんは、そのような方に対し

て、小さな成功を積み重ねることを継続し

てできるようにするためのツールとして、

PDCA日報を薦めているようです。


日報というと、部下が上司に活動内容を報

告するものを思い浮かべる方が多いと思い

ますが、中司さんのいう日報は、「手帳と

日記の機能を加えている」ものです。


すなわち、手帳→計画、日報→行動記録、

日記→振り返りと改善の、4つのPDCA

の機能があることから、中司式日報によっ

てPDCAを実践できるわけです。


そして、これを毎日実践すれば、PDCA

の実践の速度が速まり、たとえ小さな成功

の積み重ねであっても、短期間で大きな成

功になるわけです。


実例は、中司さんのご著書に書かれていま

すが、月商6万円のカフェが、1年半で月

商50万円に、月商96万円の生花店が、

4年後に月商674万円に、月商59万円

のカレー店が、2年後に月商254万円

に、月商35万円の弁護士事務所が、3年

後に月商1,042万円になるなど、確実

な効果が現れています。


これは、中司さんの顧問先が、満塁ホーム

ランの打ち方を覚えたからではなく、こつ

こつとヒットとバントで得点してきたこと

の成果です。


繰り返しになりますが、ほとんどの成功者

の方は、1度きりの大きな成功をしたので

はなく、小さな成功をいくつも積み重ねて

きているのであり、中司さんのPDCA日

報は、その小さな成功の積み重ねを、継続

して、かつ、高速で実践するためのツール

です。


もし、なかなか自社の事業の改善が進まな

い、改善策を実行しようとしても長続きし

ないという悩みをお持ちの経営者の方は、

この中司さんのご著書をお読みいただき、

PDCA日報を実践してみていただきたい

と思います。

 

 

 

 

 

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