鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コンサルティング料を支払わない経営者

先日、資金調達コンサルタントの吉田学さ

んが、コンサルティング報酬の回収方法に

ついて、ブログに書いておられました。


(ご参考→ https://amba.to/316ehjL


吉田さんは、資金調達支援の方法を、税理

士の方や行政書士の方などにお教えしてお

られるようですが、吉田さんから資金調達

支援について学んだ方が、銀行からの融資

を受けたい方に対してご支援をしても、約

束通り、報酬をもらえないことがあるそう

です。


かつての私も、同様の経験をしました。


また、融資申請の支援を依頼されないまで

も、「ご相談したい」と会いに来て、いろ

いろなノウハウを私から聞き出すだけ聞き

出し、その後、私から聞き出したノウハウ

を使って自分で融資申請をするという、い

わゆる「ノウハウどろぼう」のようなこと

をされたことも多くありました。


そのようなこともあり、その後、私は、何

らかのご相談を受けるときは、ご相談料を

前払いしていただくようにしています。


そうするようになったのは、「ただで仕事

をしたくない」ということよりも、言葉は

失礼ですが、さもしい心を持った人かどう

かを見分けるためです。


「ノウハウをただで手に入れよう」、「コ

ンサルティング報酬は支払わずにごまかそ

う」と考えている人は、短期的にはうまく

いくこともあるかもしれませんが、そのよ

うな方に協力しようとする人はあまり多く

いないでしょうから、長期的には事業はう

まく行かなくなるでしょう。


逆に、「本当に自社に役立つかどうかわか

らない相手に、報酬を前払いしたくない」

と考える方もいると思います。


私も、かつて、「●●の専門家」と名乗っ

ている人に仕事を依頼して、「これくらい

のことだったら、自分でもできるレベルな

ので、わざわざ外注するまでもなかった」

と思うこともありました。


また、これまで私に仕事を依頼した方の中

には、「期待したほどではなかった」と考

えている人もいるかもしれません。


そのようなことは、確かに失敗であり、会

社にとっての損失に間違いはありません。


しかし、自分の行った判断の結果が失敗に

なることを避けようとすることと、他人と

の約束を守らないということは別のことで

す。


さらに、銀行から融資を受けたいと考えて

いる会社の経営者であれば、銀行には「自

社を信用して融資をして欲しい」と思いつ

つ、「あのコンサルタントはちゃんと仕事

ができるかどうか信用できないから、報酬

は後払いしよう」と考えているとすれば、

それは自己矛盾でしょう。

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20200130125807j:plain