鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

プロセスを提示せずに経営者は務まらない

イエローハット創業者の、鍵山秀三郎さん

が、メールマガジンにプロセス主義につい

て書いておられました。


「結果主義は、『終わりよければすべてよ

し』という考えです。


この考え方には、誠意が感じられません。


事実、結果を追うあまり、あの手この手を

使い、ついには犯罪まで犯すようになりま

す。


この考え方が、いまの世相を悪くしている

大きな原因です。


一方、プロセス主義は、方法と手段に重き

を置いて、その過程を大切にする生き方で

す。


私も目指している生き方です」


私もプロセス管理は大切であると、これま

で何度も述べて来たので、ここでプロセス

の大切さを改めて述べる必要はないと思っ

ています。


ただ、最近は、かんぽ生命やスルガ銀行

ような、重大なコンプライアンス違反をす

る会社が増えているような感じがします。


まさに、鍵山さんの述べておられる、「結

果を追うあまり、あの手この手を使い、つ

いには犯罪まで犯すようになる」というこ

とが起きているので、どうして「プロセス

主義」が軽んじられるようになっているの

かということを考えてみました。


その原因はひとつだけではないと思います

が、私は、プロセスを示さなくても役割を

果たせると考えている経営者が、「結果主

義」に陥ってしまうのだと思っています。


確かに、前述のコンプライアンス違反をし

た会社のような、経営環境が厳しい中にあ

る会社の課題を解決するためのプロセスを

考えることは容易なことではありません。


でも、「過程はどうでもいいから、とにか

く契約をとって来い」とだけ指示していれ

ばよいのであれば、誰にでも経営者は務ま

ります。


むしろ、前述の会社は、経営者がそのよう

な指示を出したことによって、多くの顧客

に迷惑をかけたわけですから、経営者は、

自分の立場を守ろうとしていただけのこと

に過ぎないでしょう。


話をもどして、この件に関しては、私は根

本的な解決策は示すことができないのです

が、プロセスを示すことができなければ、

経営者は自らの役割を果たすことができな

いという自覚が大切だということを、鍵山

さんのメールマガジンを読んで、改めて感

じました。

 

 

 

 

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