鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

城南信用金庫による顧客支援

日経ビジネスの、城南信用金庫に関する記

事を読みました。


(ご参考→ https://bit.ly/2rLl1Gr


この記事によれば、同信金は、創業時から

公益事業に注力しており、その例として、

東京都大田区にある蓮沼支店には、同信金

が運営する創業支援のためのシェアオフィ

スが併設されており、利用者に1室月額2

万円で貸しているそうです。


また、同信金は、自らがシステム開発費を

負担してビジネスマッチングサイトを開設

したそうです。


同サイトは、現在、全国の130の信用金

庫の取引先3,500社に登録してもらっ

ており、同信金の取引先との間で、頻繁に

ビジネスマッチングが行われているそうで

す。


私は、同信金のこのような取組は評価でき

ると思うのですが、現時点では、これがこ

れからの金融機関のビジネスモデルになる

とは言い切れないと思っています。


信金ディスクロージャー誌によれば、

2019年3月期の税引き後当期利益は約

30億円、自己資本比率は9.63%と、

極めて良好です。


(ご参考→ https://bit.ly/2P5RUpb


しかし、業界平均より高いとはいえ、同信

金の預金額に対する融資額の割合である預

貸率は、60.0%であり、債務者区分の

融資額の比率は、正常先が74.0%、要

注意先が23.4%と、融資先を限定して

融資をしていると感じられます。


これは、ある面では同信金が健全性を高く

維持しようとする方針で融資をしていると

言えますが、私個人の印象では、融資相手

の会社によりそって果敢に融資をしている

とは言えないのではないかと感じます。


だからといって、前述した、同信金の融資

相手の会社の収益機会を増やそうとする取

組が否定されるわけではありません。


むしろ、同信金の取引先支援の取組が拡大

して行けば、同信金の融資額は伸び、預貸

率も高くなっていき、果敢に融資する信用

金庫になるものと思っています。


ただ、現在、金融機関にはさまざまな制約

があり、融資相手の会社を支援する事業に

よって利益を得ることが難しい状況にあり

ます。


私は、今後、法整備が進み、同信金のよう

な融資相手の会社を支援することが、信用

金庫の本業である融資業務の拡大につなが

るようになっていくことが望ましいと考え

ています。

 

 

 

※この記事はメールマガジンでも配信して

います。ぜひ、ご登録ください。→

http://yuushi-zaimu.net/conference/

 

 

 

 

f:id:rokkakuakio:20191204135133j:plain

 


●12月13日(金)ランチ会兼勉強会のお

知らせ

 

12月13日(金)12時00分から、東

京都千代田区秋葉原駅の近くのレストラ

ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが

らの融資に関する勉強会を開きたいと思い

ます。

 


■日時:令和元年12月13日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→

https://www.facebook.com/events/532327930944980/