番組を聴きました。
(ご参考→ https://apple.co/2rFLHbh )
その中で、人事コンサルタントの方からの
ご質問に大久保さんが回答しておられまし
た。
そのご質問は、会社を設立したとき、日本
政策金融公庫と信用保証協会の保証のつい
た銀行融資を受けたが、近いうちに、信用
保証協会の保証のない融資(=プロパー融
資)を銀行から受けられるようにしたいの
で、役員報酬を少なくして会社の利益を多
くすることを考えているが、このような方
法は妥当かというものです。
これに対して、大久保さんは、役員報酬を
少なくしても、銀行は、会社の利益と役員
報酬の両方を見て、会社の収益性を判断し
ているので、役員報酬を低くする効果は、
あまり大きくないとご回答しておられまし
た。
私も大久保さんと同じ考えです。
例えば、事業内容や社長の生活様式などか
ら判断して、社長の役員報酬が年間500
万円程度が妥当と考えられる融資相手の会
社が、実際は、役員報酬を300万円しか
支払っていないとすると、会社の利益は、
本来は200万円少ないと判断するという
ことです。
それでは、逆に、その会社の社長の役員報
酬が1,000万円だったとき、会社の利
益は本来は500万円多いと考えるのかと
いうと、それは、会社によってまちまちで
す。
もし、社長の報酬が年間1,000万円で
あっても、会社の利益率が妥当な水準であ
れば、社長の報酬が多すぎるとは考えない
でしょう。
でも、会社を赤字にしてまで社長が高額の
報酬を受け取っているとすれば、社長の報
酬は多すぎると考えるでしょう。
このように、繰り返しになりますが、銀行
は、会社の実態の利益額を、社長の報酬を
勘案して判断しています。
そして、銀行は、会社が赤字であったり、
利益額が少なかったりすると、社長の収入
も融資の返済原資になるという考え方をし
ます。
このことが、直ちに問題にはならないので
すが、銀行が社長の収入も返済原資として
考えている間は、社長の個人保証を求め続
けるでしょう。
すなわち、自らの個人保証を外したいと考
えている経営者の方は多いと思いますが、
会社の利益額が少ないと、融資の返済原資
として社長の収入もあてにされてしまうの
で、社長の役員報酬と会社利益の双方が十
分な水準にならなければ、それには応じて
もらえないであろうということが、今回の
記事の結論です。
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います。ぜひ、ご登録ください。→
http://yuushi-zaimu.net/conference/
●12月13日(金)ランチ会兼勉強会のお
知らせ
12月13日(金)12時00分から、東
ンで、少人数に限定して、昼食をとりなが
らの融資に関する勉強会を開きたいと思い
ます。
■日時:令和元年12月13日(火)
12時00分~14時00分
■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目
彌左エ門 アトレ秋葉原2店
アトレ秋葉原2 4階
にあるエレベーターで4階に上がってくだ
さい。
原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ
ーが見えます。
■参加費:1,000円(消費税込み)
当日、会場でお申し受けします。
別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く
ださい。
■その他:食事をオーダーするという条件
を満たしていただければ、遅れての参加、
中途での退室は可能です。当日は、ご参加
いただいた方からの質問もお受けします。
■参加申し込み方法:フェイスブックイベ
ントページで、「参加」ボタンを押してく
ださい。→