鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

60歳を過ぎて親の言いつけを守る経営者

ベストセラー作家の本田健さんが、以前、

講演会で、次のようなことをお話されてお

られました。


すなわち、本田さんの知人で、60歳を過

ぎた経営者が、「自分は、親の言いつけに

したがって、会社の経営を引き継いだが、

その会社の事業は振るわず、親のおかげで

不幸な人生を過ごしてきたと感じている」

と言っていたが、そもそも、60歳を過ぎ

て親の言いつけに縛られていることがおか

しい、というものです。


本人としては、親の希望を受け入れて会社

の経営を引き継いだのに、結果として、そ

れが裏目に出てしまったことを悲しんでい

るようであり、その方の気持ちを理解でき

なくもありません。


しかし、引き継いだ会社の事業が振るわな

いのであれば、会社の経営を他の人に任せ

たりすることはできたはずで、60歳を過

ぎてまでそれを言い続けていることは、確

かにおかしいと感じます。


ここからは想像ですが、その方は、会社の

経営がうまくいっていないことに、本当は

自分の責任を感じているものの、それを素

直に認めたくないために、「本意ではない

が、親から頼まれて経営してきた会社だか

ら、業績が振るわないのはしかたがない」

と、言い訳をしているのではないかと思い

ます。


ここまでが前置きですが、私も、前述の経

営者のように、自分を被害者であると言っ

ている経営者に、これまで何人か遭ったこ

とがあります。


でも、これも前述したとおりですが、経営

者の方が、自分を被害者と考えることはお

かしいと思います。


ひとつは、経営者に就任することは、本人

の意思によるものだからです。


経営者に就任後も、会社に多額の融資があ

り、銀行などの債権者から同意を得られな

いということでもない限り、経営者を辞任

することは可能なはずです。


もうひとつは、経営者は普通の人には務ま

らない役割を担っていることは、就任の時

点で分かっているはずだということです。


仮に、就任後に、そのたいへんさを理解し

たとしても、就任前にきちんとした判断を

できなかった自分の責任です。


もちろん、このようなことを経営者の方に

実際にお話したことはありませんが、少な

くとも会社の従業員と同じレベルで、「自

分は本当は経営者にはなりたくなかった」

などと当事者意識に欠けるようなことを述

べているようでは、上から目線で恐縮です

が、その人は経営者の器ではないというこ

とを自ら述べているようなものでしょう。


でも、このような当事者意識のない経営者

は、例外的であると思っています。


逆に、これまで私がお会いしてきた経営者

の99%は、果敢に事業改善に挑んでいる

方ばかりであり、私も大いに触発されてい

る人ばかりです。




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●9月24日ランチ会兼勉強会のお知らせ

 

 9月24日(火)12時00分から、東京

秋葉原駅の近くのレストランで、少人数

に限定して、昼食をとりながらの融資に関

する勉強会を開きたいと思います。

 


■日時:令和元年9月24日(火)

12時00分~14時00分


■会場:和食ダイニングまぐろ問屋十代目

彌左エ門 アトレ秋葉原2店

東京都千代田区神田花岡町1-9

アトレ秋葉原2 4階


JR秋葉原駅昭和通り口を出て、すぐ左側

にあるエレベーターで4階に上がってくだ

さい。


東京メトロ日比谷線をご利用の場合、秋葉

原駅3番出口を出ると、正面にエレベータ

ーが見えます。


地図→ https://bit.ly/2lV8tZO

 

■参加費:1,000円(消費税込み)

当日、会場でお申し受けします。


別途、お食事をご注文し、各自、ご精算く

ださい。


■その他:食事をオーダーするという条件

を満たしていただければ、遅れての参加、

中途での退室は可能です。当日は、ご参加

いただいた方からの質問もお受けします。


■参加申し込み方法:フェイスブックイベ

ントページで、「参加」ボタンを押してく

ださい。→ https://bit.ly/2m91fSa