私は、時々、ビジネス交流会に参加するよ
うにしているのですが、それは、多くの人
と面識を作りたいと考えているからです。
それは、私が言うまでもありませんが、面
識がある人が多ければ、ビジネスチャンス
も増えることが期待でるからです。
そして、私以外の交流会の参加者も、同じ
ことを期待していると思います。
一方で、私がこれまでお会いした会社経営
者の方とお話をして感じることは、銀行職
員と面識のある人は、意外と少ないと感じ
ています。
これから銀行から融資を受けようとしてい
るという会社の経営者の方や、銀行から融
資を受けたことがないという会社の経営者
の方なら、銀行職員と面識がないというこ
とがあるとは思いますが、銀行から融資を
受けていている会社で、自社を担当してい
る銀行職員は誰か知らないという会社経営
者の方は半分くらいいると感じています。
むしろ、銀行との関係が緊密で、自社の担
当者や支店長と仲がよいという経営者の方
は10%~20%くらいしかいないと感じ
ています。
ここまで書いて来たことからは、私が、銀
行から融資を受けている会社の経営者の方
は、銀行の人と面識を持つべきだと考えて
いることが伝わると思います。
詳細な説明は割愛しますが、銀行職員と面
識があるときとないときでは、融資の申し
込みのときの心理的な負担が変わってくる
ということはご理解いただけるでしょう。
さらには、主要取引先が倒産した、自社工
場が火事で焼失したなど、思わぬことから
ピンチになったときに、最も頼れる相手は
銀行ですので、普段からの備えとして、銀
行職員と面識を作っておくことはとても重
要です。
では、どうすれば銀行職員の緊密な関係が
作れるかというと、定期的な訪問がよいと
思っています。
できれば1か月ごとが望ましいですが、3
か月ごとでも銀行の人との関係を強化する
ことができるでしょう。
ところが、そのような銀行訪問に抵抗があ
る経営者の方も多いと思います。
その理由のひとつは、「1か月ごとに銀行
に頭を下げに行く必要があるのか」、とい
うものです。
しかし、「銀行訪問=銀行に頭を下げる」
と考える必要はないと思います。
銀行を訪問したときに、「先月の当社の月
次試算表をお持ちしましたので、後でご覧
ください」とだけ伝え、月次試算表を置い
ていくだけで十分です。
このことは、決して銀行に頭を下げること
ではありません。
それでも、月次試算表を届けることに抵抗
があるという場合は、「実は、当社で新製
品を開発したので、その販売先を探してい
るのですが、貴行のお取引先で、購入して
もらえそうな会社があったらご連絡しても
らえないでしょうか」、「私の知人で業績
を順調に伸ばしている会社があるので、そ
の会社が融資を受けたいということになっ
たら、貴行にお取次ぎしてもいいでしょう
か」などといった営業情報を話すだけでも
面識は作れます。
これらは、実際に取引にならなくても、銀
行職員側は協力的な会社だという印象を持
ちますので、高い効果が期待できます。
今回の記事の結論は、銀行に苦手意識を
持っている経営者の方は多いと思います
が、万一のときの備えとして、銀行職員と
の面識を作っておくことをお薦めするとい
うことです。
その場合、決して「銀行訪問=銀行に頭を
下げる」と考える必要はないということで
す。
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