「やってみないとわからない」という言葉
は、私が銀行勤務時代に、融資相手の会社
経営者から何度か言われた言葉です。
こういう言葉が口に出てくる場面は、大抵
は、事業改善が手づまりになり、破れかぶ
れで一発逆転を狙って、危ない橋を渡ろう
とするときです。
もちろん、融資相手の会社がこういう状態
になったとき、銀行は支援から手を引いて
いきます。
ところが、私はいま、顧問先の方に「やっ
てみないとわかりませんよ」という言葉を
投げかけています。
人は将来を100%見抜くことができない
ので、「うまくいきそうにないこと」も、
「うまくいきそうなこと」も、やってみな
いとわかりません。
ところが、うまくいきそうなことであって
も、経営者があまり気が進まなければ、な
かなか実行に移さないことがあります。
私は、顧問先に事業改善をしてもらうとき
は、まず、改善策をいくつか選定し、計画
的に実践してもらいますが、新しいことに
対しては、なかなか着手してもらえないこ
ともあるので、そのようなときは「やって
みないとわかりませんよ」という言葉を投
げかけています。
そして、改善策を実践してもらうと、新た
な発見があったりします。
それは、改善策をより効果のあるものとす
るためのヒントになります。
そういうことがあったとき、私は、「これ
は、やってみたからこそわかったことです
ね」という言葉を投げかけています。
改善策は、実践したからといって、それが
100%正しいとも限りませんし、また、
すぐに成功するわけでもありません。
でも、「やってみてわかること」を実際に
感じることができると、経営者の方は、改
善策の実践に、より前向きになることがで
きます。
これは、特に、日報コンサルティングを受
けている方に顕著な効果が見られます。
なぜなら、日報に改善策のリストが書かれ
ており、毎日、それを目にするからです。
そうすると、改善策をいくつも実践して、
「やってみてわかること」がどんどん増え
ていき、改善策をより効果の高いものにし
ていくことができるからです。
前述の通り、人は、将来を100%見通す
ことができないので、100%完璧でない
改善策の精度をどれだけ高められるかが、
事業改善の速度を速める鍵となります。
そして、そのきっかけを作る言葉が「やっ
てみないとわかりませんよ」であり、改善
策の精度を高めるツールが日報です。
そして、改善策の精度を高めて事業を改善
していく活動が「経営」であり、それを先
頭に立って牽引していく役割を担うのが経
営者です。
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