鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

マクドナルドV字回復の秘密

2018年6月まで日本マクドナルドマー

ケティング本部長を努めておられた足立光

さんのご著書、「『300億円赤字』だっ

たマックを六本木のバーの店長がV字回復

させた秘密」を拝読しました。


(ご参考→ https://amzn.to/2TooIK1


本のタイトルは少し劇的なものですが、足

立さんはもともとマーケティングコンサル

タントだったこともあり、奇をてらうこと

をせず、愚直にマーケティングの4PとP

DCAという基礎的な戦略を実践したこと

が、この本を読んで分かりました。


ところが、基本的なことであれば、誰でも

実践できそうな感じがしますが、実は、基

本的なことこそ、実践が難しいということ

が分かります。


例えば、本書の中で、足立さんは「空気=

ブランド」と述べています。


この、「ブランド」という言葉は多くの方

が使っているものの、では、ブランドとは

何を指すのかということを、ほかの人に説

明できるくらい理解している人は、意外と

少ないと思います。


(ご参考→ https://goo.gl/AkbnUv )


足立さんの指すブランドとは、“Fun 

Place To Go”(マクドナルド

に行けば何か楽しいことがある)という、

顧客からのポジティブな評価を指していま

す。


まず、足立さんは、これを高める活動が大

切という、目標の明確化を行っています。


さらに、これは足立さんは直接は言及して

いませんが、ポジショニング、ターゲティ

ングといった、マーケティングの定石も意

識しているようです。


なぜなら、マクドナルドのファンは、ビッ

グマックなどのレギュラー品を食べに来て

いるという調査結果を見て、期間限定品で

はなく、レギュラー品に絞ってマーケティ

ングを実践することを決めています。


すなわち、マクドナルドのファンは、マク

ドナルドにハンバーガーを食べに来ている

のではなく、マクドナルドのハンバーガ

を食べに来ているという前提でマーケティ

ングを行うということです。


別の言い方をすれば、モスバーガーなどの

ライバル店のハンバーガーと差別化しなけ

ればならないという前提で、期間限定品に

注力しなければならないという考えは誤り

ということです。


そして、マクドナルドにはモスバーガー

代わりにハンバーガーを食べに来る顧客は

おらず、マクドナルドのハンバーガーを食

べに来ているという前提で、マーケティン

グするということです。


ここまでは本の一例ですが、いわゆる必殺

技などではなく、基本的なことを足立さん

は実践してきています。


ただ、その基本的なことは何かということ

自体が理解されておらず、「マーケティン

グ活動は、何か特別なことをしなければな

らない」という先入観を持つ人が多いこと

から、足立さんのような手法が斬新に見え

るのでしょう。

 

 

 

 

 

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