これは当然と思われることかもしれません
が、「事業が成功する」=「事業が黒字に
なる」ということです。
しかし、私が事業改善のご支援をしていて
感じることは、「事業が成功する」=「商
品(製品)が売れる」と考えている方が意
外と多いようです。
しかし、商品(製品)を販売することその
ものは至極簡単なことで、極端な例では、
仕入値よりも安い価格を提示すれば、商品
(製品)はすぐに売れます。
でも、それはどんな人にもできることで、
事業を成功させることが難しいのは、利益
が得られる価格で商品(製品)を販売しな
ければならないからです。
これは、言い換えれば、自社で付加価値
(≒粗利益=売上総利益)が得られるかど
うかということです。
付加価値とは会計的な考え方で、これを事
業活動の観点からみれば、自社の事業活動
で、商品(製品)に価値を付け加えること
ができているかということです。
一方、前述のように、商品(製品)を販売
することは、安い価格で売れば実現できて
しまうので、事業の目的を商品(製品)を
販売することと考えてしまうと、事業は成
功しません。
そこで、自社の事業は、価値を付け加える
ことができているか、付加価値を得られる
価格で商品(製品)を販売することができ
ているかどうかで、事業が成否が決まると
いうことです。
繰り返しになりますが、商品(製品)が売
れているから、自社の事業はうまくいって
いると考え、あとになってみて、実は採算
の得られる価格で販売はできておらず、事
業の結果は赤字だったことに気づく会社は
少なくありません。
そこで、事業を成功させるためには、自社
の事業は、どうやって付加価値が得られる
のかを明確にしておくことと、事業を始め
たあと、付加価値を測定する方法を整備し
ておくことが大切です。
付加価値を測定する方法とは、詳細な説明
は割愛しますが、端的に言えば、月次決算
をすることがそのひとつのステップです。
逆に、月次決算をしなければ、自社の事業
で利益が得られているかどうかが適時に把
握できません。
今回の記事の結論は、自社の事業を成功さ
せるには、自社の事業は付加価値を実現で
きる事業であることを確認すること、付加
価値が得られていることを適時に把握でき
るようにすることとという、基本的なこと
から実践すべきということです。
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