鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

マネジメントとオペレーション

タイトルからわかる通り、今回の記事の

テーマは、オペレーションよりマネジ

メントが大切ということです。


先日、あるコンサルタントの方とお話し

したのですが、多くの「経営者」の方は

やはり、どうしてもオペレーション

(事業運営)に目が行ってしまいがちだ

とお話しされておられました。


だからといって、そのような経営者の

方が、マネジメント(会社経営)が

重要でないとは考えていません。


しかしながら、現実には、多くの会社

では、オペレーションが中心になり

がちです。


私も、経営コンサルタントとして活動

する中で、どうしてこのような傾向が

あるのかということをずっと考えて

きましたが、明確な回答は見つかって

いません。


ただ、いくつか考えられる理由としては、

起業して経営者になろうとする方が、

マネジメントに関してあまり深く理解

していないからではないかと、私は

考えています。


(ちなみに、私が、「『経営』コンサル

タント」という肩書をなのっているのは、

この「経営」についてコンサルティング

するという意味です)


とはいえ、その「経営」を理解することは

むずかしいことではありません。


いわゆるビジネス(商売)は、ものを

つくったり、ものを売ったりすることと

いうことは多くの方が理解されています。


しかし、ものをつくったり、売ったり

するだけでは事業は成り立ちません。


何らかのしくみが必要になります。


これについて分かりやすい例は、以前にも

少し紹介した、ロバートキヨサキさんの

著書、「キャッシュフロークワドラント」

( http://amzn.to/2tgfeE2 )で述べ

られていることばです。


「事業を始めようとしている人に対して、

マクドナルドのハンバーガーよりおいしい

ハンバーガーを作れるかという質問を

すると、ほとんどの人が作れると

回答する。


続いて、マクドナルドより優れたビジ

ネスを作れるかという質問をすると、

質問の意図を分かる人と分からない人に

分かれる」


ハンバーガー店のビジネスはハンバー

ガーをつくって売ることですが、それ

だけではビジネスが成り立つ見通しは

低いでしょう。


マクドナルドがファストフード店の中で

強者である理由は、例えば、100円の

ハンバーガーを日本国内約3,600の

店に提供できるしくみがあるからです。


現在の日本はものあまりの時代です。


ですから、ものをつくる、または売る

しくみをつくっただけではビジネスは

成り立ちません。


ライバルに勝てるしくみをつくって

こそ、ビジネスが成り立ちます。


このことを理解することは誰にとっても

容易であると思うのですが、ビジネスの

しくみというものは、漠然としていて、

一朝一夕に身に付けることは難しいと

いうことも事実です。


しかしながら、いまだに起業しようと

するかたは、「しくみ」まではあまり

考えず、ものをつくる、または売ること

だけを考えて起業してしまっている方が

多いように感じています。


これから起業しようとしている方には、

オペレーションと同時に、マネジメントや

しくみづくりについてもしっかり学んで

いただいてから起業していただきたいと

私は考えています。

 

 

 

 

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