[要旨]
ラーメン店の一蘭は、自社でカップ麺を開発し、490円という高額で販売しているにもかかわらず、品切れが続くという高評価を得ています。このような事業展開ができるのは、一蘭の事業のマネジメント力が備わっているからと考えられます。
[本文]
カップ麺評論家の大石敬之さんの、マネー現代への寄稿を読みました。記事によれば、人気ラーメン店の一蘭のラーメンのカップ麺は、異例なものだということです。ひとつは、一蘭のカップ麺は、製麺会社が開発したのではなく、一蘭自身が開発し、製麺会社に製造を委託しているということです。もうひとつは、490円という高価格で販売していることです。
このような一蘭の事業展開が正解かどうかということは議論の対象にはなると思いますが、いまのところ、カップ麺は売切れ気味ということで、ビジネスとしては成功していると思います。そして、一蘭がこのような事業展開ができるのは、会社としての一蘭が、単なる飲食店ではなく、きちんと、事業を拡大しようとする方針のもと、事業をマネジメントしているからだと思います。
日本には、たくさんのラーメン有名店があり、その銘柄のカップ麺もたくさんありますが、一蘭だけは異なるようです。もちろん、一蘭のような事業展開だけが正しいわけではないのですが、一蘭のカップ麺開発を見ると、同社のマネジメント力を感じます。
2021/10/8 No.1759