鄙のビジネス書作家のブログ

鄙で暮らす経営コンサルタント(中小企業診断士)・ビジネス書作家六角明雄の感じたことを書いているブログ

コンサルタントは自分を不要にする役割

先日、心理セラピストのKさんが、Kさん

ポッドキャスト番組で、次のようなこと

をお話されておられました。


(ご参考→ https://bit.ly/38uZp0C


すなわち、Kさんはフリーランスになって

から13年経ったが、多くのクライアント

と知り合った反面、やがて、その知り合っ

たクライアントの多くが、自分から離れて

いくので、少し寂しさを感じるというもの

です。


でも、Kさんは、そのことが問題と考えて

いるのではなく、自分がクライアントの悩

みを解決できた結果として、クライアント

が自分から離れて行くのであり、そのこと

をうれしく感じているというものです。


これは、私のようなコンサルタントにも当

てはまることだと思っています。


コンサルタントが支援しているにもかかわ

らず、クライアントがいつまでもコンサル

タントから離れられないとすれば、コンサ

ルタントの腕が悪いか、仮に、コンサルタ

ントの能力に問題がないとしても、クライ

アントの事業が改善しないのであれば、そ

コンサルタントコンサルティングは意

味のないということになります。


ちなみに、私の行うコンサルティングは、

3か年で改善が終了することを目標として

います。


その3か年でコンサルタントとしての役割

が果たせたと感じてもらえれば、その時点

で、コンサルティングを「卒業」すること

となります。


(もちろん、いったん「卒業」したクライ

アントが、その時点で新たな課題が見つか

れば、「再入学」することもあります)


話がそれますが、私が、コンサルタント

クライアントの仕事の一部を請け負うべき

ではないと考えている理由は、面倒な仕事

を受けたくないという考えによるものでは

なく、コンサルタントがクライアントの仕

事の一部を請け負い続けていれば、その間

は、クライアントは「卒業」できないこと

になってしまうからです。


したがって、コンサルタントが親切を装っ

て、クライアントの仕事を進んで請け負お

うとしているときは、「クライアントに、

『卒業』されたくない」という意図がある

ものと思われます。


話を戻して、今回の記事の結論は、コンサ

ルティングを受けるということは、自社の

能力をステップアップさせることが目的で

す。


中には、「コンサルタントの力を借りて、

自社の業績を高めよう」と考えている経営

者の方がいますが、コンサルタントが力を

貸すのは、クライアントの業績を高めるこ

とではなく、クライアントに業績を高める

ための能力をつけてもらうことです。


このことは、多くの方が理解しているよう

で、あまり実践されていませんし、この違

いを理解した上でコンサルタントに接する

だけでも、理解をしていない会社とは、大

きく業績に差をつけることができるように

なると思います。

 

 

 

 

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